母が歩きました。
とは言っても車輪が付いた棒に捕まり
看護婦さんに付き添われながらではありますが
自分の足で歩いたんです。
そして少しだけ頭の回線が今と繋がりかけています。
実はここ数日母の状態は決して良いとは言えず
まるで別人を見てるようでした。
言葉は悪いですが言葉を話せるチンパンジー
そんな感じさえしました。
少しずつ体が動くようになり
でもそれがかえって裏目になりベッドから勝手に出ようとして落ちたり
点滴の針を抜き血だらけになったりで
1人にしておくのが危険だとの判断で
車椅子に紐のようなもので括り付けられ
ナースステーションに保護されてる状態でした。
何も訳が分からず良いことも悪いことも・・・
そんな母を宥めたり怒ったりしてても無意味のような気さえしていました。
でも歩くことは無理だと言われてた母が歩き、味覚も戻ったような気がします。
頑張っています。
数日前まで見てるのも辛い状態だったのに急に良くなりました。
夏風さんが書いてくれたように
私の気持ちが通じたのかどうかは分かりませんが
でもそう思おうと思います。
悪く考えるよりも良く考えた方が自分の励みにもなりますもんね。
「明日も来るからね」の言葉に
「ありがとう」と返す母。
母は前日のことを覚えていれないのですが
でも待ってるんだと思います。
母の体を抱き起こしたり
口を拭いたり
こんなに母に触れたのはいつ振りだろう。
きっと私が今出来ることなんだろう思います。
そして希望を持ち念じ続けます。
少しずつですが、快復されているのですね。
文面からお母様も懸命に闘っているのが手に取るようにわかります。
mintさんが優しく寄り添うことが何よりの励みだと思います。
ついつい深く考えすぎたり
悪いことばかりを考えたり
私がもっと前向きにならなければいけないのに。
私が母を励ましてるんじゃなくて
私が母に励まされてるようなそんな気がします。
余計なことを考えるのはやめようと努力してます。
なかなか薬を飲まない時があって
「早く家に帰るよ。だから頑張って」と宥めながら飲ませることがあるんですが
この言葉が自分に返って来ることがあります。
この先のことがどうとか考える前に
家に戻れるようになれることがまずは今の目標なんだってね。
その先のことを今心配しても仕方ないって
頑張ってる母を見て思うようになりました。