仙台から東北自動車道で青森を目指しました。
途中岩手で小休憩を取りながらも黙々と青森に向かったのは
青森港から出航するフェリーに乗るためです。
仙台から青森までと言ったらちょっとした旅行が出来そうなくらいの温泉や見所がありましたが
今回は青森目指してひたすら走り続けました。
とは言っても私は助手席で色んな景色を十分楽しんでいました。
飛行機が苦手な人の中には「あんな鉄の塊が空を飛ぶなんて」と言う人がいますが
大きなフェリーを見てると「こんな重いものが海に浮かぶなんて」と少々不思議な気分になります。
今回乗ったフェリーは"びるご"と言い
旅客定員は600名で車両積載数がトラックで65台、乗用車は200台のようです。
船名の由来は和名おとめ座にあたる名称だそうで
「こんな重いものが海に浮かぶなんて」と言いましたが、可愛い名がついています。
三角の形をした建物は"アスパム"と言う観光物産館です。
"青森県の顔"として、 また21世紀にむけて青森県が大きく飛躍するため の産業振興の拠点として建設されたそうです。
ちなみに"アスパム"と言う名の由来は
青森県 Aomiriの"A"
観光 Sightseeingの"S"
物産 Productsの"P"
館 Mansionの"M"
これらの頭文字を取りASPMとついたようです。
青森の街がどんどん小さくなり見えなくなっていくと
少し前まで一緒にいた父や母とは随分遠くなるような気がして
心残りや寂しさを感じました。
青森、函館間はフェリーで約3時間半。
ボケーとしていたら3時間半なんてアッと言う間に過ぎてしまう時間なのに
何故か津軽海峡は本州との大きな隔たりに感じます。
一度も船酔いをしたことのない私にとっては穏やかな海だったような気がしますが
甲板に出るとカメラのレンズに波しぶきが付き
強い風に手が冷たくなりました。
兎にも角にも父と母の元気な姿を見ることができ
今は少しホッとしています。
もしかしたら気を使って元気を装っていた部分もあるのかもしれないけど
電話を通しての声だけではなく姿を見れて安心しました。
正直なところ助けになるようなことは何もできなかったけど
それでも少しでも一緒にいて話しができたこと
それだけでも行って良かったのだと思いたい。