MUSICAな毎日

まったりとした日々を送るMUSICAな毎日をいろいろと。

伊能忠敬

2012-10-04 22:09:49 | Weblog
今日のンHKは良い仕事をしていた。と思う。
BS歴史館、伊能忠敬。

歴史の授業では「伊能忠敬、日本の地図を作る」程度の記述でしかなくて
日本中を歩き回って測量した人、という認識でおしまい。
・・それぢゃ、アカン。
こんなだから、歴史面白ないなぁ・・ってなる。

でも、伊能忠敬がどんな人でどういう経緯で地図を作ったか
どれだけの人々が協力をし、歓迎をしてきたか
弟子たちがどれだけこの師匠を尊敬していたか
そして、その地図のおかげでどうなったか

そこまで掘り下げてくれるだけで、歴史はこんなにもイキイキとしてくるのだ。

あんなに正確に測量できたのは、太閤検地のように
すでに、技術があったから。
伊能忠敬の知的好奇心のすごさ、でも、これは江戸時代の町人には
結構あったと思う。隠居という制度が確立されていたので、悠々自適で勉強できた。
和算があれだけ流行してたのも事実な訳だし、あれ、趣味でやってたんだからスゴい。
当初の測量旅行は、ほぼ自腹・・
有名になってからは、庄屋さんたちがこぞって接待(自腹)。
で、三角関数を教えてもらう~~!←え~それが目的ってスゴい!

そんな風にして完成した地図をみて、列強國は
この国は植民地にするよりも、貿易したほうかエエんじゃね?
ってなったという。

江戸時代の人たちのイキイキした学びの場。
一方、平成の学びの場は、ビクビクした場になってしまっている。
本来、知らない事を知るというのは、この上ない楽しみなのに
学校が学びを楽しいと思える環境にないというのが、現在の悲劇ではないだろうか。
子供たちが今の学校で学ぶ事は、知的好奇心を満たすものではなく
いかにポジションを確立して、ハブられないように、目立ちすぎないように・・

教育って大事なんやなぁ、と改めて感じさせられた
ンHK、GJな番組であった・・。