ダヴィンチコード／ダン・ブラウン

ここまで、話題になると、話のネタにでもと、読んでみた。

「クリスチャンの人がこの話に、怒るのはもっともだ、」などということは言うまい。

いろんな事実をしめされて、解釈を加えて、それに、ハッピーエンドのようなエピソードを加えて、よくできた娯楽小説だと思って読めばいい。

テレビで、何回か、関係する番組をやっていたので、ストーリー展開には、予想がつく。　映画はみてないけど、教授にトムハンクスは、どうも、イメージが合わない。

ここで、「夜と霧」の中からの文章を思い出した。

異常な状況の中にあって、分別を失うのは、失う分別を持っているからだ

確固とした、信じるものがあると、それに反するものに、腹をたてるのであろう。

こうあらねばならない、と思っていることが実現できない状況になったときは、生き延びるためには、「こうあらねば」という考え方を、修正するよりほかないではないか。