図書館で偶然見つけた本
『あな』です。
表紙の和田さんの絵が気に入り、借りてきました。
アマゾンさんには、この本の画像がないのが残念です。
和田誠さんの絵は、前から大好きです。
とっても、癒されるんですよね。
作者は、谷川俊太郎さん。
私は、谷川さんだと知ると、さて心してかからなければならない。
と、思ってしまう癖があります。
なぜかって?
たぶん、小学校の国語の教科書で初めて出会ったからだと思います。
好きな作品でも、
授業の中で、ここは・・・。とか言われてしまうと、
わたしは。。。と、思うことが多く、でも、そうなんだ。
って、思うことにすると、なんだかわからなくなった覚えがあります。
話がそれました。
というわけで、心してかかりそうになったのですが、
息子と一緒だし、
気軽読んでみました。
本の開き方が面白いんです。
穴を掘っていく話なんで、地下を大きく表現しなくてはならない。
だから、ページは、下から上にめっくていく方式です。
にいには、これが気に入ったようです。
お話は、ひろしがあさなにもすることがないから、あなを掘りはじめるところからです。
いろんな見物客が現れるが、
だれにも手伝ってもらわず、
ひたすら、掘り続ける。
そして、自分の背丈以上のあながほれた頃、
いもむしが穴のそこからはいだしくる。
ふっと力が抜け、穴を掘るのを止め、
座り込む。
そして、
「ぼくのあなだ」とつくづく実感している様子。
穴からみるそらはいつもより違うと感じる。
また、掘れた穴を見物客があらわれ、次々と何かを言っていく。
しばらくして、穴からあがり、覗き込む。
そして、またもとのように戻す。
といった、お話。
にいには、
ひろしくんが、
観客がいろいろと言ったことについて、
「さあね」
「まあね」
と、答えるのが気に入った様子。
いもむしが掘った道も気に入ったらしい。
最後、穴を埋めて終わったのも、
良かったようだ。
でも、それ以上のことは、何も言わない。
確かに、奥深い絵本だった。
何もすることがなく、穴を掘り、
その穴で何かを思い、
穴から這い上がり、自分の穴を見つめ、
そして、穴を埋める。
こんな風に、自分も時には、じっくり何かを忘れ、
熱中し、そして、それについて考え、
また、違う視点で見つめ返す。
ということが必要な気がする。
なんとなく、これで良いのか良くわからないと、
思っているこのごろの私には、
奥深いものを感じた。
『あな』です。
あな福音館書店このアイテムの詳細を見る |
表紙の和田さんの絵が気に入り、借りてきました。
アマゾンさんには、この本の画像がないのが残念です。
和田誠さんの絵は、前から大好きです。
とっても、癒されるんですよね。
作者は、谷川俊太郎さん。
私は、谷川さんだと知ると、さて心してかからなければならない。
と、思ってしまう癖があります。
なぜかって?
たぶん、小学校の国語の教科書で初めて出会ったからだと思います。
好きな作品でも、
授業の中で、ここは・・・。とか言われてしまうと、
わたしは。。。と、思うことが多く、でも、そうなんだ。
って、思うことにすると、なんだかわからなくなった覚えがあります。
話がそれました。
というわけで、心してかかりそうになったのですが、
息子と一緒だし、
気軽読んでみました。
本の開き方が面白いんです。
穴を掘っていく話なんで、地下を大きく表現しなくてはならない。
だから、ページは、下から上にめっくていく方式です。
にいには、これが気に入ったようです。
お話は、ひろしがあさなにもすることがないから、あなを掘りはじめるところからです。
いろんな見物客が現れるが、
だれにも手伝ってもらわず、
ひたすら、掘り続ける。
そして、自分の背丈以上のあながほれた頃、
いもむしが穴のそこからはいだしくる。
ふっと力が抜け、穴を掘るのを止め、
座り込む。
そして、
「ぼくのあなだ」とつくづく実感している様子。
穴からみるそらはいつもより違うと感じる。
また、掘れた穴を見物客があらわれ、次々と何かを言っていく。
しばらくして、穴からあがり、覗き込む。
そして、またもとのように戻す。
といった、お話。
にいには、
ひろしくんが、
観客がいろいろと言ったことについて、
「さあね」
「まあね」
と、答えるのが気に入った様子。
いもむしが掘った道も気に入ったらしい。
最後、穴を埋めて終わったのも、
良かったようだ。
でも、それ以上のことは、何も言わない。
確かに、奥深い絵本だった。
何もすることがなく、穴を掘り、
その穴で何かを思い、
穴から這い上がり、自分の穴を見つめ、
そして、穴を埋める。
こんな風に、自分も時には、じっくり何かを忘れ、
熱中し、そして、それについて考え、
また、違う視点で見つめ返す。
ということが必要な気がする。
なんとなく、これで良いのか良くわからないと、
思っているこのごろの私には、
奥深いものを感じた。