バンザイ

本(絵本も)を中心に、息子たちとのくらしをつれづれなるままに。ウレシカッタコト、ハッケンを。

昨日の絵本

2006-12-28 09:32:08 | 開き読み記録
いよいよもう今年も終わりですね。
結局、うちのにいには、年末まで風邪やらいろいろと
ひいてくれて、落ち着くヒマがなく、
大掃除もかなり手抜き・・・。

さて、明日からしばらく年末年始につき、
おやすみします。

みなさま、今年も大変お世話になりました。
来年も、引き続きよろしくお願い申し上げます。

昨晩読んだ絵本は、

『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』

でんしゃでいこうでんしゃでかえろう

ひさかたチャイルド

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この本は、にいにが3歳くらいのときに
親戚に頂いたものだが、
当初から大のお気に入り。

ヨウも1歳半ぐらいから、夢中でしたが、
久々に、ヨウが昨日、発掘してきて催促されました。

単純だけど、やっぱりあのトンネルに入るあの穴が
いいようです。

だいぶボロボロになってきたなぁ。

『南極のペンギン』ヘレン・カウチャー作 まちこうじ訳

2006-12-27 10:32:56 | 絵本
うちの息子たちもいろいろなことに興味をもった一年でしたが、
やっぱり、昨年末ごろからのペンギンブームは
未だ去らず、ペンギンについてかなり詳しくなっています。

そして、寒くなった今は、ベージュの毛布に包まり、
「キングペンギンのひなちゃん!」
と、喜んで二人で遊んでいます。

そんな中、また新たなペンギンの絵本を見つけてきました。

『南極のペンギン』ヘレン・カウチャー作 まちこうじ訳

南極のペンギン

JICC出版局

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コウテイペンギンやアデリーペンギンの生活の様子、
そして、他の南極に住む生き物たち。

でも、こうした生活を脅かす人間たちの存在。

最後のページ

「人間は ここで なにをするのでしょう。
いっしょに なかよく くらしていけるかしら・・・・・。
ペンギンもウエッデルアザラシも とても しんぱいです。」

で、終わります。

「地球の自然と環境を考える絵本」シリーズの1冊目です。
2が『ジャングルの動物』
3が『トラと人間』

作者ヘレンさんは、ロンドン在住で、展示会を行い、
保護運動の資金集めもなさっている方です。


「北極の氷、2040年には無くなる可能性」
という、ニュースが先日ありました。
2040年って、もうやく30年後ですよね。
切実な問題です。

関連詳細ページ
Yahooキッズニュースへ
http://news.kids.yahoo.co.jp/20061215-00000000-maiel-kids.html

『食品の裏側』阿部司著

2006-12-25 10:45:07 | 読書
今日はクリスマス。
今朝、子どもたちはいつもより早起き。
真っ先にクリスマスツリーへ。
念願のプレゼントがあったようです(*^^)v

ここ1ヶ月は、サンタ効果で、
何かというと、
「サンタさんが見ているよ。」
「きっと欲しいものは届かない」
という、強烈文句があったのですが、
この先は、どうしたらいいやら。

さて、まったくクリスマスとは関係がないのですが、
ここ数日、この本を読んで気になった仕方ないことです。

『食品の裏側』阿部司著

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

東洋経済新報社

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以前から気にはなっていたけど、
真実は知らず。
あえて避けていた?

食品について。

食品添加物。

今となってはなくてはならないものとなってしまった。

もうまったく0というわけにはいかない。というのも事実。

気にはなっていても、真実を知らずに、
無知なばかりに、いつの間に摂取していた事実。

知っているのと知らないの。
その差は、大きいのではないだろうか。

そう教えてくれた作者は、自らの体験からそう語りかける。

消費者として、食卓を預かる主婦として、
知っていた方がいいことであろう。

ただ、あまりにも衝撃的過ぎて、かなり落ち込みますが。

手抜き主婦としてやってきた私の食卓は、
添加物におかされていました。

ごめんよ、息子たち。

母は、ほんの少しだと思いますが、改善に心がけます。

『うしろにいるのだあれ-うみのなかまたち』

2006-12-22 10:15:05 | 絵本
以前から愛子様のお気に入りの絵本のひとつとして知っていた

『うしろにいるのだあれ』ふくだとしお作

実は、そうなんだ。ぐらいで手にすることも今までありませんでした。

すっかり忘れていた最近、近隣の図書館で新刊で
「うみべのなかまたち」編が入っていて、
新品が大好きな私は、借りてきました。

うしろにいるのだあれ―うみのなかまたち

新風舎

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なんと、びっくり!
内容は、実に単純な内容ですが、3歳の次男はもちろん、
5歳の長男も大喜び。
その単純さがなんとも言えなく、よかったようです。

大きく描かれたいるかの尾のあたりに顔しか描かれていない亀。
「ぼくの うしろに いるの だあれ」

そして次頁には、うみがめが大きく描かれ、
「あっ うみがめさん
うみがめさんの うしろにいるの だあれ」
と、水面の上で、ページの右上角にまたまた魚の尾が。

と、いったぐあいに話が進むのです。

最後にズームアウトして、
「みんな ちかくに いたんだね」

で、終わります。

海の中でたくさんの生きものが共存しているんだなぁ。
と、感じられ、
そして、色鮮やかで楽しそうに海を泳ぐ動物たちに
すっかり魅了され、
繰り返し読んでしまいます。

息子たちも何度も何度も「読んで!」と。

「まだ他に種類あるようだよ。」
と、教えてあげると、

「読みたい!」の一言でまた図書館に。

その図書館には、在庫していなかったので、
区内の図書館から借り出してもらうことに。

小説以外に予約をしたことがなかったので、
まさか、絵本で!
と、思いながらも、
そうしてまで読みたい!と、いった息子たちに
嬉しかったです。

そして、数日後、他の3冊が届きました。

うしろにいるのだあれ

新風舎

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うしろにいるのだあれ のはらのともだち

新風舎

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うしろにいるのだあれ―みずべのなかま

新風舎

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書店では、
クリスマス限定の4冊セットのものがあったり、
持ち運びに便利なミニbookもあるようですね。

しばらく、他の絵本はそっちのけで、
この4冊の本で過ごしそうです。

『一瞬の風になれ 第三部-ドン―』佐藤多佳子著

2006-12-18 14:23:17 | 読書
『一瞬の風になれ 第三部-ドン―』佐藤多佳子著

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

講談社

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3部作の最終部第三部を読み終えた。

あー読み終わっちゃった。

3冊通して、本当にいい作品でした。

9月、10月、11月と3ヶ月連続で刊行されました。
私は、図書館で借りたので、予約状況に振り回されての
読書となりましたが、

刊行を楽しみに読んでも、3冊一気読みでも、
そして私みたいな読み方でも、どれも、それぞれきっと
良いんだろうなぁ。と、思っちゃうほど、
この作品に惚れました。

新二をはじめ、親友の連、陸部のメンバー、
新二の兄・健ちゃんなどなど、
3冊を通じ、大きな挫折がありながらも
本当に気持ちよく成長しているなぁ。
と、羨ましい限り。

新二は、さらなる活躍をきっとしていることでしょうね。

成人した新二の姿も見てみたいなぁ。とも思ってます。

この三部でとても気になった箇所を引用します。

******************************

今も、自分の世界の中心にどかんと健ちゃんはいる。
そんなふうだと俺も安心して自分のことができる。
 俺は、俺で、やる。
 俺も俺のことだけを考えてやってみる。


(略)
その体の力をすべて使い切ること。
自分の身体能力をできりでりまで上げて、
それをスプリントいう形で出し尽くしたかった。
力を使い切る走りは、最高に気持ちがいい。
あの充足感は他の何物でも味わえない。
俺には、走れる身体がある。
運命に走ることを許されている。
俺の意志で動かすことのできる身体。
宇宙で一つきりの身体。
いつかは確実に消滅する、明日の保証すらない身体だ。


俺のレーン。5レーン。俺の道。俺の行く道。
俺の走る道。まっすぐな道。100m。スプリントの夢の道。
赤いタータンの走路が午後の日差しに光って見えた。
俺の走る一本のレーンだけが、そこだけ俺には光って見えた。
まっすぐに、まぶしくて胸に刺さるほど美しく。

****************************

弱小ながら私もかつては、陸部のメンバーでした。
地区予選という小さな大会でしたが、
100mのスタート地点から、あの赤いタータンの
まっすぐな道は、本当に感慨深いものです。

特に、決勝戦はだいたい夕方。
ちょうどゴールの辺りが、西日が差し、まぶしく
本当になんともいい難いものがあります。

そして、4継。
バトンを渡す、もらうあの瞬間。
それを外から見るのも、その当事者になるのも
本当にドキドキするものです。

だからこそ、あのリレーの魅力はなんとも言えないですね。

かつて私も大好きだった毎日を思い出せてくれる
この作品との出会いは、本当に良かったです。

『一瞬の風になれ 第二部-ヨウイ―』佐藤多佳子著

2006-12-12 15:25:14 | 読書
『一瞬の風になれ 第二部-ヨウイ―』佐藤多佳子著

オンライン書店ビーケーワン:一瞬の風になれ 2

三部作の第二部目。
一部の記事へは、コチラ

********************

内容(「BOOK」データベースより)
少しずつ陸上経験値を上げる新二と連。
才能の残酷さ、勝負の厳しさに出会いながらも強烈に感じる、
走ることの楽しさ。
意味なんかない。
でも走ることが、単純に、尊いのだ。
今年いちばんの陸上青春小説、第2巻。

********************

第一部に続き、本当によかった。本当に。

新二も連も、この2部で本当に成長した。

連の故障
4継への思い
部長になった新二

そして、兄との関係、才能などなど、

本当にたくさん詰まった良い内容だった。

第三章が「届かない星」だった。

その中で、

「俺には何ができるんだろう?
俺はどうすればいいんだろう」

と、新二のこの時の気持ちが痛く響く。

悩みに悩み、苦しみ、そんなときの

連の言葉

「俺さ、おまえとかけっこしたくてこの部に入ったんだよ」

に、癒され、勇気づけられたことだろう。
ホッと、仲間ってすごい。

最終ページ272ページに、

(略)~体が思い出した。走る感覚。いい加速から
トップスピードに乗って直線をかっとんでいく感覚。
(中略)自分の足で作り出すこの爽快感。体が飛ぶんだ
(中略)走りたい、走るのが見たい。

本当に、新二は、走ることが好きなんだ。

私は、弱小陸上部経験ですが、やはりやっぱり走るのが好きだ!
新二のように、才能も努力の男で無いし、
いい記録もあったもんじゃないけど、
そう、「自分で作り出すこの爽快感」
これは、わかる!!

新二は、二部をきっかけに更なる飛躍をしそうだ。
まさに、第二部のサブタイトルが「ヨウイ」
というのは、こういうことだったんだ。

って、思いました。

ますます最終部、第三部が楽しみだ。

お別れ・・・わたなべしげおさん、灰谷健次郎さん

2006-12-10 15:39:14 | 私の好きな本
師走に入り、いつの間にかもう中旬。
やっぱり、なんだかんだと、忙しい毎日。

そんなときに、息子たちは、次々と風邪をもらってくるものだ。
まったく。

そんなわけで、日々の生活に追われ、すっかり世の中のことに疎い私。

よそのおうちから頂いたりんごにくるまれていた新聞などから、
訃報を知る。

本当に、ショックでした。

11/18 渡辺茂男さん 
Yahooニュースより http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061122-00000072-mai-peo

11/23 灰谷健次郎さん
Yahooニュースより http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061123-00000060-mai-peo

わたなべしげおさんといえば、
私自身が小さい頃からお世話になったという記憶は、
薄いのですが、
子どもが生まれてから、本当にお世話になりっぱなし、

今は、にいにが、
『エルマーのぼうけん』のシリーズを

エルマーのぼうけん
ルース・スタイルス・ガネットさく / ルース・クリスマン・ガネットえ / わたなべ しげおやく / 子どもの本研究会編集
福音館書店 (2002.1)
通常24時間以内に発送します。


ヨウは、

『しょうぼうじどうしゃじぷた』
しょうぼうじどうしゃじぷた
渡辺 茂男さく / 山本 忠敬え
福音館書店 (1979)
通常24時間以内に発送します。


ふたりが共通して、

『どろんこハリー』
オンライン書店ビーケーワン:どろんこハリー

渡辺さんがいなかったら、出会えなかった貴重な本たち。
ステキで、ワクワクする日本語で本当に楽しませてくれました。

そして、灰谷健次郎氏。

まだ息子たちには、読んであげたことはないのですが、
私にとって大きな存在です。
中学生のときに出会い、あの当時、本当に衝撃を受け、
かなり影響を受けました。

『太陽の子』や『兎の眼』『砂場の少年』などなど。
オンライン書店ビーケーワン:太陽の子オンライン書店ビーケーワン:兎の眼オンライン書店ビーケーワン:砂場の少年

本当に、本当にたくさんのことを教えていただきました。
しばらく読んでいなかったから、久々に読みたいなぁ。と
思っていた矢先の訃報でした。

お二方、
とても遅くなりましたが、
ご冥福をお祈りしています。
そして、これからも残してくださった作品を息子たちと
楽しみます!

『逃亡くそたわけ』絲山秋子著

2006-12-01 15:45:44 | 読書
読了は、少し前になってしまいましたが、
私の読書メモです。

『逃亡くそたわけ』絲山秋子著

逃亡くそたわけ

中央公論新社

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絲山秋子さんの作品は、
『沖で待つ』しか読んだこと無かったし、
なかなか面白かったので、他も読んでみたかったので、
楽しみでした。

なかなかよかったです。。。

作品中に出てきた、食べ物が気になった私。

☆「なごやん」
「パスコ」でおなじみ「敷島製パン株式会社」(本社名古屋)のHP
「なごやん」の紹介ページ
http://www.pasconet.co.jp/products/004.html

☆「いきなり団子」
ウィキペディア フリー百科事典によると、
リンク先はコチラ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%82%8A%E5%9B%A3%E5%AD%90

そして、文中は、たくさんの方言が使われています。
さすが、様々な地方でお仕事をされていただけあって、
素晴らしい!!

私には、かなり新鮮でした。

題名のいみがさっぱりだったのですが、
「たわけ」は、たわけ者と分かったときは、
読了後、かなりすっきりしました。

そして、たわけ者を名古屋では、「たわけ」と者をつけないらしい。

先日長崎に行ってきた私ですが、
この本は、旅行に行く前に読みました。

それまで九州の地理がよくわかったいなかったので、
道中の地理感覚がなく、
脳内映像(しをんさんの言葉を借ります!)が
出来なかったのですが、
最終ページに九州の地図と、
車で走ったところが記されていたので、
とっても助かりましたよ!