てくてくダイアリー

GISとか使ってました

インドの職業分布を知るには

2011-04-06 | いんど
地震でなにか落ち着かない気分なまま、新年度に突入した。

横目で今日の放射線量、大気中や水道水の放射性物質の量を見つつ、まだ年度末の仕事が終わらない(涙)。でも大きな山は(自分が思う範囲では)超えたつもりなので、3月も45日とか50日で終わりそうだ。

さて、そんなお仕事の1つに、過去のインドでの村ごとの職業構造に関する記録をデジタル化する、というお仕事があった。

その記録は1770年代にイギリスによって作成されたもので、1つ1つの村ごとに土地利用とその面積や、土地所有者のカーストや職業とその人数の記録が残されている。まぁその目録作りへの意欲には頭が下がる。

あとこれに対応して、あるインド国内の拠点から各村への東西南北方向への距離についての記録がある。この拠点は現在も残っているような歴史的な建造物なので、ぐーぐるで緯度経度を特定しUTMに変換、東西方向ならX軸の値を、南北方向ならY軸の値を足し算、引き算すると、各村の位置がWGS84で特定できる。なんてすばらしい。

それらの目録の元々の利用目的はともかくとして、こういった記録が残されているおかげで今でも過去の村がどんな感じだったかの片鱗をつかむことができる。これがデジタル化できると、どんな職業や土地利用がどんなふうに分布していたのかがわかるようになる。これまたすばらしい。

ただし、それはデジタル化できたら、の話である。各村の位置の方の記録は幸い活字を使った印刷物で、すでに先人の方によりデジタル化されていた。ありがたや。

しかし、各村の職業や土地利用の記録は手書きだ。村の数は2000近くあり、記録はかなり達筆な筆記体である。

Tの大文字なんて書き出しや書き終わりがぐるんぐるん巻いてる。そのせいかPとの区別がつきにくい。小文字はnなんだかmなんだか判別不能。oだかaだかも同様である。

手書きの文字ということを考えればかなりきれいな文字なのだろうが、マイクロフィルムから出力したためあんまり印刷がきれいでなく、やっぱり心が折れる。

しかしこれが入力できれば、昔がわかるのだ。ともかく入力するのだ。そう自分に言い聞かせ、本当にともかく入力した。結果やっと終わり、先生に確認してもらったらやっぱりオリジナルを見ないと訂正しにくいとのこと。そりゃそうだよなぁ。

でもきっと何も入力されていないよりは、いいはずー。それが本当かどうかはわからないけれど、これまた自分に言い聞かせ、今度は土地利用を入力中である。これも時間がかかりそうだなぁ。。。

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