さて、大使館で無事紹介状をいただいた後は、National Archivesへ向かう。
また最寄り駅までMRTに乗って、駅から歩いて5分ほどで目的地に着く。
National Archivesがあるところは日本で言う霞ヶ関的なところだったんだけど、道ばたに食べ物やら本やら靴磨きやらの屋台がたくさん出ていて、人もわんさかいて、日本のそれよりは庶民的な雰囲気のところだった。
こんな看板の出ている角を曲がったら、入り口だ。
National Archivesに入るには、まず門の横の守衛室のようなところで、名前や目的の部屋、インド国内での連絡先(ホテルの名前と電話番号)などをノートに記入する。そうすると、そこにいるおじさんが許可証のような紙に、私の名前やら今日の日付やらを書き込んでくれて、渡される。これをもって、門番さん達に見せると無事中に入れることになる。
建物の中に入るときも、この許可証のような紙を見せて入る。お昼ご飯なんかで、建物の外に出て敷地内の食堂に行くときにも、この許可証が必要になるので、これはなくしちゃならない大切な紙である。
National Archivesの中に入ったら、まずはリサーチルームというところの横にあるオフィスのようなところに行って、利用登録の手続きをしてもらう。大使館でもらった紹介状やら身分証明書やらを見せると、登録手続きをしてくれる。
ここで一つ不思議だったのが、登録証のような紙はこちらには渡されないという点だ。あちらに登録の記録だけが残る。一度この登録手続きをすると、2年間は他の都市にあるNational Archivesにも出入りできるらしいのだが、登録されてますよ的紙がなくて、大丈夫なんだろうか。要は信用問題ということなのだろうか。
私はてっきり登録証が発行されているものと思い込んでいて、帰国後その紙が見つからず、探しまくってしまった。もちろん存在しない紙は、見つかるわけもない。
さて、National Archivesでも写真をと思ったのだが、建物の前にいる守衛さんに「写真撮っていい?」と聞いたら、庭ならOKとのこと。写真を取ることに対しては日本ほどおおらかではないように感じる。
しかし、噴水もあって、この上空にはとんびも飛んでいて、仕事じゃなければここでピクニックでもしたいような、そんなところである。このときインドは夏の初めで、緑が濃い。