デリーに滞在して一週間、途中体調を崩し2日ほどホテルで爆睡していたせいか、ほんとにあっという間に帰国日となった。
帰国便は夜遅くの便だったので、この日もお仕事をし、夕方にホテルに戻り、荷物をピックアップして空港に向かった。
インドに着いたときはもう真っ暗で様子がわからず少し緊張した道のりだけど、こうして昼間見てみるとなんということはない。雑然とした、アジアらしい、でも日本とは違った乾燥した景色だ。やっぱり日本は湿気が多いんだよなあと、乾いた景色を見るとつくづく思う。
行きも帰りもホテルと空港との間を送迎してくれた運転手さんともお別れし、さてどこのカウンターでチェックインするのかなと、空港の案内板を見るとそこには…
写真だと少し小さいけれど、21:35発Tokyo行きは赤い字で「キャンセル」と書いてある。はぁ、キャンセルって何ですか?
写真の一番下に出ているANAのTokyo行きは飛ぶようなので、東京に台風が来ているとか(いや2月の話だけど)、そういうわけではないらしい。
その他の便は飛んでいるから、デリーの空港の問題でもない。
ほんとうに、理由もなくキャンセル。ネット予約してチケットを買ったにも関わらず、メール連絡もなくキャンセル。カウンターで理由を聞いてみると「政府が決めたことだから…」とかなんとかで、よくわからずキャンセル。3日前にはキャンセルが決まっていたらしいが、連絡もなくキャンセル。ともかく何があっても飛行機はキャンセル。
次の日エアインディアは東京行きのフライトはないので、次のフライトは2日後である。それも困る。
「きゃんせる…」と、ぼーぜんとする私を尻目に同行のSさんから聞かれる。
「みなさん、明日東京に帰りたいですか。私は帰りたいです。ダイレクトフライトでなくてもなんでもいいから代わりの便が手配できないか聞いてみましょう」
さくっとエアインディアのカウンターに行ったSさんが、まずは同じぐらいの時間に飛ぶJAL便を手配するようにお願いしてくれた。
待つこと30分。JAL便はいっぱいらしくて、手配できないとのこと。それであればと、上海でも香港でもいいから経由した便が手配できないかを聞いてくれた。これも待つこと30分。香港経由の便が手配できるとのこと。わーい。
エアインディアでデリーからソウル行きの便が出ていて、その便が香港を経由している。これでまず香港まで飛ぶ。で、そこからデルタに乗って成田まで飛ぶ。
香港での乗り継ぎは2時間を切るぐらいだし、デリーから成田を結んだほぼ直線上に香港があるので、さほど時間のロスはない。むしろ、昼ぐらいに成田に着くので、朝の通勤ラッシュ時に成田に着くよりはましかもしれない。
こうして、やっと出国審査を通って、帰れることとなった。うう、よかった。
今回はSさんが、しゃきしゃきと手配をしてくれたので、帰ってこれたけど、おそらく一人だったらぼぉーっとしてしまったに違いない。黙っていても代わりの便をエアインディアが手配してくれるなんてことは、ほぼなさそうな雰囲気だったので、ここは強く自分がどうしたいかを伝えなければならないのだろうなぁ。
うーん、私には欠けている語学力とか判断力とかがなければ日本には帰れなかったわけだ。Sさんに感謝っ!
しかし、本当にキャンセルってあるんだなぁ。
ちなみにエアインディアのデリー>東京便は次の週の同じ曜日(水曜日)も、キャンセルだったそうな。週の真ん中なので、あまり席が埋まってないからキャンセルなんだろうか。それとも、週一日はスト?それもすべて謎だ。