てくてくダイアリー

GISとか使ってました

本屋さんは文化の香り

2011-05-10 | いんど
昨年ぐらいからずーっと1870年代のセンサス(もちろんインドの)の入力作業をしている.こんな古くから人口や世帯数,職業,カーストなどなどが調べ上げられ,表の形で保存されているなんてすごいなぁと思う.あ,これは手書きではなく活字である.日本でも当たり前に行われている国勢調査だが,そういう調査ってすごい労力だよなぁと改めて思う.

で,各村の職業分類を入力していると,なぜか「Books」というカテゴリーがある.これが本屋さんなのか,あるいは製本業なのか,印刷屋さんなのかはわからないのだけれど,ともかくそういうカテゴリーがある.

しかし,ここに数字が入っていることはまれで,つまり1870年代には,この地域にあまり「Books」的職業の人がいなかったことになる.ここに数字が入っている場合は,村(というか街)全体の人口が大きくて,Booksだけでなくいろんな職業の人がいる場合が多い.

そういえば,自宅の近所にはあまり多くは本屋さんがない.最寄り駅に1軒,その隣のもうちょっと大きい駅(徒歩圏だけど)に1軒あるだけだ.ちょっと前にはもう1軒いい感じの大きさの本屋さんがあったのだけど,今はなくなってしまった.さみしー.

もちろんターミナル駅まで出れば,かなり大きい本屋さんがあるのだが,売り場が大きすぎてちょっと見て歩くのにも時間がかかる.やっぱり家のそばにちょっといい感じの本屋さんがあると,嬉しいのだけど.

って考えると,昔のインドも今の自宅周辺も本屋さん環境としては,あまり変わりがないのか?いや,今の方が移動が格段に楽だし,近くに小さくても本屋さんはあるから少しは環境がいいと言いたいところだが,私が今まで住んできた街と比べると,本屋さんが持っている文化の香りから遠くにいるような気分になる.いい感じの本屋さん,近くにできるといいなぁ.


ところで,センサスの入力作業というのは「どこの村に何人住んでいて,世帯数はいくつで」という情報を入力していくわけで,村名の入力以外はほぼ数字の入力だ.おかげ様でテンキーでの数字入力が異様に早くなった.先生には,「失業してもレジ打ちで働けるね」と冗談を言われた.今はバーコードなので,残念ながら次の職につながる技術とはならなそうだ.

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