minority resistance

pcfx復活ブログ

鉄になりかけ

2011年06月12日 | ドライブとかりょこうとか
病気から回復しつつあり、社会復帰を兼ねてなるべく外出するようになった。無理はいけない
のだが、この1年半のほとんどを自宅で過ごしていたのだからリハビリせねばならない。

以前のpcfxの旅行といえば、事前に事細かく旅行先を調べたり旅程や交通を念入りに計画していた
ものだったが、そのような細かい事を気にしすぎる性格が病気の原因だったので、もうこれからは
「テキトー」に旅行する事にした。また人生も「テキトー」にするつもりだ。もう深く考えたり
思い悩んだりするのもヤメだ。これまでにやってきた信念のようなものを切り捨て、気負いも
捨てて楽な方に流れるように緩やかにテキトーに生きていくことに決めた。

とはいえ、生まれ持った性格はそうそう変わらないものだから、努めてテキトーにしていく程度
になると思われる。


で、旅行と言えば鉄道だ。pcfxはこれまで、世間一般の人が持つ鉄道への関心以上の物を持って
いなかったが、最近割と鉄道が好きになりつつあるようだ。これにはいくつか原因が考えられるが、
まず第一にpcfxが好きなマンガ家の「kashmir」が鉄道マニアで、作品に脈絡もなく鉄道ネタが
登場する事が挙げられる。そのネタの意味はよくわからないのだが、なにやら鉄道は面白いもの
らしいという雰囲気は伝わってくる。第二の原因として、pcfx自身の旅行好きに鉄道が切り離せない
事がある。あまり自分では意識してなかったが、海外での交通にわりと鉄道をよく利用していたし、
新幹線で都市間移動をするのも好きな時間だった。第三に、やはりこのところの飯田線体験が大きい
と思われる。

無論、ニワカで電車の形式すらよく知らないpcfxではあるが、目的地に行くための単なる移動手段
という段階から、「変わった電車に乗りたい」「鉄道をもっと知りたい」という段階に移行しつつ
ある。そんなわけで、最近できたばかりの、JR東海「リニア・鉄道館」に行って来た。

この施設は名古屋市の港、金城ふ頭にある。ここへ行く交通機関として数年前に開業した鉄道、
「あおなみ線」に乗っていく。実は今回は「あおなみ線ってそういえば乗ったことなかったな」と
いう程度でフラっと遅い時間に家を出たので、施設はついでの様子見くらいのつもりだった。
閉館1時間前に到着し、足早に全体を見て回った。

この施設をおおまかに説明すると、高速鉄道に的を絞って、往年から近未来までの特急・急行車両
を展示している博物館だ。展示物はさほど多くなく、博物館というには大雑把だが、ここに来て
いた、おそらく「鉄」と思われる人々や家族連れは大喜びの様子だった。

ここの目玉はSLの「C62」やリニア車両などの実物が多数展示してあり、中に乗れるようになって
いることや、シミュレーターで遊ぶこと、またかなり大きなジオラマがあることだ。
ミュージアムショップはあるがレストランはない。自販機を軽食がある程度だ。できれば将来は、昔の新幹線のビュッフェ車両レストランとか昔のキオスクを模した売店などを設置してほしい
ものだ。

このように、1日かけて見て回るような博物館ではない。サラっと見て帰る規模だ。という
よりも、人気展示物のシミュレーターを体験するには抽選に当選しなければならず、それが目的
の人は一日中抽選にチャレンジすることになるだろう。だから競争率の高い土日祝を避け、平日に
行くのをお勧めする。展示されている列車の撮影も、休日は子供がチョロチョロして撮影しにくい
ので、撮り鉄の方も平日行きたいところだ。
ミュージアムショップにはこの施設限定のグッズが多数あり、鉄の方が紙袋を何個もかかえて帰る
様子も目撃した。

この「リニア・鉄道館」はJR名古屋駅の太閤通口近くの「あおなみ線」乗り場から電車に乗り、
終点の「金城ふ頭」で下車。ホームを降りたら高架下を進み、少し歩いたところにある。


「鉄」になりかけているのかもしれないpcfxは、今度は平日の開館時間にシミュレーターを目的に
行ってみるつもりだ。





飯田線の旅 3 中井侍・金野・豊橋市電

2011年06月10日 | ドライブとかりょこうとか
また飯田線に乗ってきた。

これまで「飯田線に乗って小和田で降りる」「車で飯田線の秘境駅を巡る」という旅をしてきたが、
今回は「飯田線に乗って中井侍と金野で降りる」という旅程だった。

飯田線の旅は1日ではどうにもならない。電車の本数が少なく、秘境駅と呼ばれる駅をじっくり
回っていると時間がたりないのだ。

朝9時に家を出たのはいいが、豊橋駅に到着したのは昼前。ところが昼の時間帯は飯田線が出てない
のだ。それで午後からの電車に乗って中井侍についたら夕方。金野についた時間はもう日が暮れる
頃だ。時刻表を調べていかなかったのが悪いのだが、動くなら早朝からでないときつい。

中井侍で下車し、駅から写真を取りながら坂を登っていく。耕作面積など殆ど無く、今は茶畑が
あるだけだが、昔はここで水田や畑を作ったところで自給自足は難しかったろうと思える。明治の
頃は人口2000人が住んでいたと聞いたが、その生活は大変だったろうと推察できる。

茶畑で働く老人に挨拶したが、プィッと横を向くだけで応えてはくれなかった。過去の風習の影響
なのかどうかは定かではないが、他所者を警戒しているようだ。


次の電車に乗り、今度は金野へ向かう。中井侍駅では切符を販売していないので、電車に乗ってから
切符を買う。何も言わなくても車掌が来る。「金野まで」というと、鉄道ファンと思われたのか、
「切符は持って帰られますか?」と聞かれた。秘境駅から秘境駅までの切符を記念に欲しいという
ファンが多いのだろう。さすがはJR、気がきいている。無論切符は記念にもらった。

途中地元の高校生が大勢乗り込んできた。日が暮れるような時間に金野で降りるpcfxを見て、後ろ
から「おい、あいつ金野で降りるぞ」「どこいくんだろ」などと声が聞こえてきた。

金野で降りて、先日車でここへ来たときに見た集落に行ってみる。次に乗る電車まであまり時間の
余裕がないので早足で山を昇り、集落を散歩してみたが誰も外にいない。ここの名物「金野卵」
(きんのたまご)を買おうかと思っていたのだが、時間が遅すぎたらしい。



さて飯田線の旅といえば起点は豊橋駅になるが、pcfxは今まで豊橋の市電に乗ったことが
なかった。それほど遠くない所に住んでいるのだが、豊橋に用事など今までなかったのだ。
飯田線に乗るまでの間2時間ほどあったので市電にも乗ってみた。




子供の頃住んでいた博多にも市電はあったが、小学生の内に廃止になってしまった。それ以来
だから30年ぶりくらいに市電に乗る。もっとクラシカルなものを想像していたが、豊橋の市電は
割と近代的だ。料金は均一で¥150。豊橋駅から運動公園まで行き、また引き返した。道路を
電車が走る光景は久しぶりだったので楽しかった。


また近いうちに飯田線の旅を続けようと思う。


飯田線の旅 2 車で行く秘境駅

2011年06月06日 | ドライブとかりょこうとか
今度は飯田線の秘境駅を車で回るという旅に出た。

前回は飯田線に乗って小和田で降りただけだったが、今回はその他の車で行ける秘境駅を訪れた
わけだ。

千代・金野・為栗・伊那小沢・中井侍と回った。鉄道沿線を並行して走る道路はなく、
ひとつの駅を出たら延々と遠回りして次の駅へ行くことになる。これらの駅に共通するのは、まず
駅周辺に民家がないか、非常に少ない。駅に比較的近い集落から駅までの道は非常に狭く、崖から
突き出した岩にヒヤヒヤしながら走ることになる。また付近住民はあまり(ほとんど)駅を利用して
ない(車で移動)、などだ。

中でも為栗(してぐり)は圧巻で、県道430号を延々と走った挙句、天龍川で道が途切れる。そこ
に吊り橋があり、徒歩か自転車でくらいしか渡れず、渡り終えた所に駅がある。つまりこの駅で降り
たら最後、吊り橋を渡らないとどこにも行けない仕掛けだ。付近には飲食店(営業しているか不明)
とキャンプ場があるだけだ。ここの吊り橋は比較的安定しておりさほど揺れない。高所恐怖症の友人
でもなんとか渡れた。

金野もすごい。どう見ても駅に向かってるとは思えない道を行くと、途中に小さな集落がある。
かなり大きな家があり、その集落の名物「金野たまご」(きんのたまご)が販売されているらしい
こと以外には情報はない。その集落を尻目に険しい山道を進むと金野駅に到着する。

中井侍に至っては集落へ到着するだけでも一苦労なのだが、そこは山の天辺で、そこから物凄い
つづら折りの急坂を下ることになる。駅前まで降り切ると切り返しができるようになっており、
駅のホームの真上に家がある。今回も中井侍にあるという民宿は発見できなかったが、どうもなさ
そうである。

で、それぞれの駅の「駅ノート」に一筆残してきたのだが、ペンがないところでは書けなかった。
ペンを持ち帰るのはやめて頂きたいものだ。今度行くときはペンを寄付しに行く予定だ。

ともかく飯田線は奥が深い。また近日電車で行く予定だ。それは明日かもしれない。

プラモデルとかフィギュアとか

2011年06月03日 | マンガとかアニメとかほんとか
友人から病気の快気祝いに完成品のプラモをもらった。

モノはランボルギーニ・カウンタックの「イカ娘痛車ver」だ。これをくれた友人はモデラーで、
非常に完成度の高いものだ。pcfxがカウンタック好きでイカ娘好きなのを知っているので、見よう
によっては巨大なイカに見える白いカウンタックにイカ娘のステッカーがこれでもかとデコレート
されている。

カウンタックの魅力は今更語るまでもなく、1970年産まれ前後の世代にとっては憧れ以上の意味を
持つスーパーカーであり、性能はともかくそのスタイルは現在でも右に出るものはない。カウン
タック以降のランボルギーニ車もカウンタックを超えるインパクトを感じ得ない。

一方イカ娘はアニメの2期が決まり今から楽しみだ。ストーリーがあるようでないような、原作の
絵は下手なようで非常にうまいような、話は面白すぎないがつまらなくもなく、キャラクターは
シンプルのようで引き込まれる。なんとも捉え様のないウナギかナマコのようなヌルヌルした作品
である。pcfxはキャラでは浴衣を着て照れる栄子が好きだ。イカ娘本体はカワイイが萌えとは
言いがたく、駄々をこねる子供のような可愛らしさがある。このような微妙な作品を作り上げた
作者と編集部は、現在においてはアニメ化程度の評価に留まってはいるが、後にもっと評価される
と思われる。

さて、これら二つを合体させた「イカウンタック」だが、作った友人によるとプラモデル自体は
我々が幼少期に作った頃のままで、全然進化してないらしい。また塗装がしにくく、塗料が全然
乗らなかったとのことだ。何度もシンナーで洗ったりしたらしい。部品の接着もよくなく、ミラー
などがポロポロとれる。非常に苦労した末に完成したとのことだった。


pcfxも子供の頃は軍艦だのダグラムだのヤマトだののプラモを作ったが、結局「作る喜び」よりも
「完成品で遊ぶ」方に重きを置いたため、プラモの魅力は置いてきぼりだ。現在でも作るのは面倒
なので、欲しいものがあるとその友人に作ってもらう事にしている。近年ではガンプラの
「サイコミュ試験型高機動ザク」のシャア専用モデルや、シーマ専用ゲルググを作ってもらった。
最近は大日本帝国海軍の空母「赤城」が気になっているので、そのうち彼に作ってもらうことに
なるかもしれない。

赤城」は巡洋艦として設計されたが国際的な大人の事情で空母に転用された。
竣工時には3段式の短い甲板だったが、近代化改造によって長い甲板に生まれ変わり、太平洋戦争
で空母機動部隊の旗艦として真珠湾から暴れまわり、ミッドウェーで炎上してその生涯を終えた。
「赤城」の大きな特徴は、元々巡洋艦として作られかけていた経緯があり、20センチ砲6門を
そのまま搭載した空母であった点だ。つまり空母でありながら高い攻撃力をもっており、対艦戦に
も引けを取らない「勇ましい」空母であったところにある。大戦略などで赤城を運用する場合、
洋上の小島などに敵の非常に邪魔な対空砲が設置してある時でも、赤城を接岸して20センチ砲
を打ち込むと一発で破壊できる。これによって航空機は対空砲に悩まされずに動き回れるという
寸法だ。他の空母の豆鉄砲ではこうはいかない。「赤城」様様だ。「加賀」も同様な空母だった
が、全体のスタイルで見ると赤城のほうがカッコイイ。

プラモ屋に置いてある馬鹿でかい「赤城」のプラモを友人に作らせるのが当面のpcfxの夢だ。
自分で作る気はさらさらないが。


子供ころからどこか枯れた所があったpcfxは、小学校高学年になる頃にはガンプラやスーパーカー
よりも「日本の庭園シリーズ」とか「屋台シリーズ」のプラモを愛するヒネたガキになっていた。
東北の農家のプラモなんかは、藁葺き屋根や水車、庭に生えている柿の木に侘び寂びを感じずに
おれず、江戸時代のソバの屋台に郷愁を感じていたものだった。これらとて、本当は自分で作る
のはイヤで、完成品があったならそちらを購入したであろう。
他にも姫路城とか東屋などを作った覚えがある。


さて最近になって「フィギュア」を極たまに購入するようになった。これもプラモを作った友人の
影響ではあるが、気に入ったアニメやキャラのフィギュアをの中で、出来の良い物だけ選んで
買っている。だから数は非常に少ない。
代表的なものでは「地獄少女」の「閻魔あい」、「化物語」の「八九寺真宵」、「初音ミク」の
ねんどろいどなどだ。そして本日、pcfxが天才マンガ家と崇めているkashmirの「百合星人ナオコ
サン」のフィギュアを予約した。
今まで単行本でしか読んでなかったkashmir氏のマンガも、遂に雑誌を購入して読んでしまう
ところまで深入りしてしまった。もう戻れない。


で、フィギュアって、ネットや店頭で見たときには「欲しい!欲すぎる!」という気持ちになる
のだけれど、いざ買って飾ってみると「なんで買っちゃったんだろう」という気になる。それが
分かっているのにまた買ってしまう。不思議な物品ですな。いいオトナが美少女フィギュアを
並べているのもどうかと思うけど、他に欲しい物がない。元々物欲は薄く、旅行などに金を使う
性質だ。



ともあれ、「イカウンタック」は玄関に飾ってあり、家に来た佐川の人やエホバの人にも見える
ようにしてある。