minority resistance

pcfx復活ブログ

カレーとかカレー屋とか

2011年06月23日 | たべもの のみもの
ついに名古屋もフツーに30度を超えるようになってきた。暑い。こう暑いと誰かを殺したくなって
くるが、それはまずいのでエアコンを入れた。むー涼しい。普段は冷茶ばかり飲んでいるpcfx
だが、今日はコンビニで「Bikkle」のペットボトルを買ってしまった。いわばヤクルト7.7本を
一気飲みするカンジだ。

暑くなると「暑いときは熱いもの理論」によってカレーが無性に食べたくなる。また寒い冬も体を
温めるためにカレーを多く食べる。気候のよい春や秋は無理なくカレーが食べられる季節だ。
つまり何かと理由をつけて年中カレーばかり食べているpcfxだ。

カレーは家でも食べるし外でも食べる。外食で何を食べるか散々迷った末に、高確率でカレーを
注文してしまう。喫茶店でもカレー、博物館でもカレー、大学病院の食堂でもカレー、牛丼屋
でもカレー、行政施設の食堂でもカレー、大衆食堂でもファミレスでも旅行先でもカレーだ。
インドでは数カ月間毎日3食カレーだった。
カレー専門店のチェーンにも突入する。名古屋ではやはり「ココイチ」の独壇場だが、最近は
他地域のチェーン店がジワジワと名古屋に上陸を開始している。東京に遊びに行くときには
名古屋にはないチェーン店にいく。

pcfxはカレーの味にさほど拘らない。無論マズいのはダメだが、ミックススパイスの料理に
標準的な味を求めるというのも変な話しだ。アジア各国・各地域で味が違うし、日本独特の
カレーもある。欧風カレーや家庭のカレーもある。「こんなのカレーじゃない」とか言った所で
それは経験の少なさや見識の狭さを露呈するだけだ。ボンカレーだって立派なカレーだ。


pcfxにも好みはある。タイ・カレーのグリーンカレーも好きだし、トマトと生クリームとチョコが
入った欧風カレーも好きだ。ココイチのポークカレーに至福を覚える。インドでは毎日気が狂う
程カレーばかり食べたが、インドの地方都市の片隅にある普通の食堂で、昼時に食べるターリー
(インドの定食)のホウレンソウのカレーが一番ウマかった。

北インドではチャパティ(インドの一般的なパン)で食べる。日本でおなじみの「ナン」は
どこでも食べれるものではなく、大型の釜をもった食堂でないと作れない。しかも高い。
慣れてくるとチャパティのほうがウマく感じるようになる。プーリー(チャパティを油で揚げた
もの)はごちそうだ。

南インドではやたら長い粒の米飯で食べる。この長い米は炊き方も違えば水の質も悪いので日本人
の感覚ではウマいとはいいにくい。だが不思議なことに1週間も毎日食べていると気にならなく
なり、1ヶ月もすれば「これはこれでアリだな」と思えるようになってくる。日本の米飯とはまた
違った「別の食べ物」という認識に変わる。南インドの食堂では、席に座ると何も注文
しなくても店員の兄ちゃんがテーブルにバナナの葉っぱを敷き、コップの水を葉っぱにぶっかけ
る。これで「葉っぱの洗浄」は完了だ。そういう国なんだから仕方がない。そしてボウルを片手
にやってきて、葉っぱの上に飯を適当に載せる。そこにカレーをぶっかける。それをおもむろに
右手で手掴みで食べ、平らげると自動的にまた飯が盛られてカレーをぶっかけてくる。もう
ストップというまで延々とそれを繰り返す。どれだけ食べても同じ値段なのでお得だ。カレーは
大抵ベジタリアンカレーで、具は日替わりだったり昨日と同じだったりとテキトーだ。

このような食事が朝から晩まで毎日容赦なく続く。無論、短期滞在だったり資金に余裕があれば
他になんだって食べられるが、インドでは大抵、「カレーとカレーじゃないもの」には大きな
値段の開きがある。数ヶ月に渡って長期に旅を続けると資金は節約しなければならず、また
インドの金銭感覚に慣れると、食事はカレー一択になるのが普通だ。因みに食堂のターリーは
大体¥50。同じボリュームをマクドナルドで食べると¥150から¥200くらいになる。
20年前のターリーの値段は¥25くらいだった。

そのように毎日カレーを食べていると、もう一生分以上のカレーを食べたような気がする筈
なのだが、もう体がカレー体質になっているので割と平気で帰国後空港からココイチへ直行
できる。もう体臭もカレーであり、インド帰りの者は指先が少し黄色くなっている。


さて、そんな旅情をリピートしたくなり、たまにインド料理屋にいく。最近はやたらとそれっぽい
店が乱立し、「ネパール・インド料理」「パキスタン・インド料理」などの看板を出して出店
ラッシュしている。昔は日本のインド料理店というのは高いのが相場で、客単価¥2500
くらいだったのだが、最近はそれも大衆化したようだ。ランチバイキング¥680という店も
見かける。いい時代になったものだ。インド料理屋に多い屋号は「ガネーシャ」とか「デリー」
とか「マハラジャ」というところか。「中華料理・北京」「日本料理・東京」という発想だ。
もっとも、一般の日本人にインドの地方都市の名前などさほど知れ渡っているわけでもなく、
つかみとしては「印度料理・デリー」は妥当な名前だろう。「コルカタ」だとバングラディシュ
料理も混ざっていそうだし、「チェンナイ」だとナンが食べられそうになく、「ゴア」だと
マリファナ入りのカレーが出てきそうで、「ムンバイ」だとカレー食べてる最中に映画の撮影が
始まりそうで落ち着かない。



ここからやっと本題に入るのだが、名古屋の南アジア(イランからミャンマーまでの東西各国)
料理店の隠れた名店に、藤が丘のパキスタン(及びインド)料理店、「カシミール」がある。
「またカシミールか!」とpcfxのkashmir好き好き話にウンザリされているかもしれないが、これがまた
偶然同じ名前なのだから仕方がない。藤が丘には昔務めていた会社があったのだ。

この「カシミール」というのは、インド北部あたりの地域で、国境紛争地域だ。インドと
パキスタンがカシミール地方を南北に分断してそれぞれが実効支配している。そこに中国も国境を
隣接しているのをいいことにちょっかいを出している。そういう微妙な地域故に、旅行者が気軽に
立ち寄れる場所ではない。この地域への入境には外国人入境許可証が必要であり、発行には多くの
時間がかかる上に条件もある。まあいくらか金を乗せればすぐその場で発行してくれるのだが。
pcfxの時は1200ルピーをうっかりパスポートに挟んだまま申請用紙と共に提出する事によって
最優先で発行させた。インド人の仕事など待ってられない。

カシミール地方は多くの場所で銃撃や爆発が珍しくないので、ある程度覚悟が必要になる。
そんな所にわざわざ時間と金を使っていくのだから誠にご苦労さんな事だ。


で、パキスタン人の立場から見ればインドは憎っくき侵略者だ。だから「パキスタン料理店」の
「カシミール」とは、北部カシミール地域の事を指し、pcfxが入境した南部カシミールとは
また別の地域となるわけだ。非常にややこしく微妙な問題だが、元々カシミール地域は山岳に
分断され、それぞれの地区で文化や宗教が違う多彩な顔を持つ地域だ。ここでは平和な仏教徒の
坊さんもAK47をイスラム過激派にぶっ放す[要出典]。実際に「女犯坊そのもの」という僧侶も
いる[要出典]。pcfxも幾度か危ない目にあったが、まあなんとか生きて帰ってきた[要出典]

「インド料理・カシミール」と書けば、知名度でもっと客が入るかもしれないが、そこは
パキスタン人の意地だ。絶対にカシミール地域はパキスタンのものなんだ、という意気込みを
店名から感じる。一方で「インド料理・カシミール」という店名の店も各地にあるようだ
同じ屋号の地域名なのにインド料理の店とパキスタン料理の店がある。我々で言えば
「日本料理・国後」と「ロシア料理・クナシル」があるような感じだ。

話の9割が脱線して別の鉄道会社の路線と交わっているが、この「パキスタン料理・カシミール」
はおいしい店だ。昼のランチは食べ放題で¥650と安いが、肝心なのはそこではなく夜の時間帯
だ。この店は目立たない所にあるので、藤が丘在住者でも知らない人が多い。だから平日の夜に
なると非常に客が少ない。そこでゆっくりとディナーセットを食べるのがよい。注文を受けてから
スパイスを混ぜ始めるので少々時間はかかるがその分おいしい。



この店のカレーでお勧めなのが「マトンサグワラ」だ。じっくり煮込まれた羊肉がゴロゴロ
入っており、カレーのベースはホウレンソウだ。とてもクリーミーなカレーで、焼きたての
ふっくらモチモチのナンとの相性はバツグンだ。ディナーセットにはカレー1品に、タンドリー
チキン・ケバブ・サラダ・ドリンクがついており¥1500だが安く感じるおいしさ。それが
藤が丘駅近くにある「パキスタン料理・カシミール」だ。お近くの方は寄ってみてはいかが
だろうか。

地下鉄藤が丘駅前の藤が丘交差点を南西に進むと「GAZA」というファッションビル
があり、その地下にある。表に目立つ看板はないので注意が必要だ。

藤が丘には浮上式リニアモーターカー路線の「リニモ」の駅や、宝塚や鉄道やTRPGに特化した
珍しい本屋「白樺書房」がある。ついでに楽しんでみてはいかがだろうか。


ダーウィン4078とか

2011年06月23日 | げーむ
pcfxは福岡県福岡市産まれだ。現在城南区と呼ばれている地域で誕生し、しばらくそのあたりに
住んでいた。

70年代の後半の小学生低学年時代、「片江小学校」に通っていたのだが、家から学校までの
通学路はまだ田んぼと小川と沼だった。小学生低学年の男の子というのは必ず寄り道しながら帰る
ものだ。pcfxもご多分にもれず、通学路途中にある沼に毎日寄っては鮒だのカエルだのを捕まえて
いた。沼なので足元はぬかるんでいる。ズック靴は泥にズブズブと埋まっていく。

この「埋まっていく様子」を表すこの地域の方言で、「いぼる」という言葉がある。博多弁での
正しい用法は「うわ~足がいぼった!」「そこ気ィつけんと、バリいぼるったい」などだ。

で、何が言いたいのかというと、データイースト謹製のアーケードゲーム、「ダーウィン4078」で
時期をパワーアップさせるアイテムが「イボル」だという事なのだが、前置きが謎な上ローカル
過ぎて甚だ遺憾である。



この「イボル」は「EVOL」と書くので、ずっと「エボル」だと思っていたが、調べると読みは
「イボル」らしい。


「ダーウィン4078」については以前少し書いたが、ここで改めて書いていきたい。



このゲームでは自機が「イボル」によってどんどん「進化」し、強力な攻撃をすることができる
ようになる。また進化のさせかたによっては「突然変異」というスタンダードでないパワーアップ
をすることがある。自機の最強形態は「逆進化」という手順で発生する「BLACK DEAM」で、
コウモリのような姿になってモノスゴイ攻撃を行う事ができ、かつ敵弾には無敵になる。



一旦この形態になって「イボル」を取り続ければゲームは自動的にチート状態になる。
「楽勝だネ!」と60年代の手紙のような「カタカナ語尾」で喋りたくなるほどです楽ですネ。
暑くなってきましたネ。お父さんお母さんのいうことをよく聞いてお勉強ガンバッテ。

しかし先のエリアまで進むと一定時間内にイボルを出す敵が出てこなくなることがあり、せっかく
のヒャッハー状態は終焉を迎えてしまいますヨ。気をつけてくださいネ。


さて、このゲームでは進化形態で被弾すると即死にはならないヨ。最弱状態の「PISTER」に
退化する事になるのネ。この状態で被弾すると自機を一つ失うヨ。
気味が悪いのでカタカナ語尾はもうやめマス。



pcfx的に、この「ダーウィン4078」で最も好きな部分が、被弾してPISTERになる時だ。被弾して
からPISTERに退化するまでのアニメーション時間は無敵になるのだが、この時になんとも
情けない「ビュ~~ウン」という効果音と共に退化していくのだ。非常に小さくなり、攻撃も
豆鉄砲になってしまう。この時が好きだ。諸行無常であり盛者必衰の理を表す。まるでバブルの
頃に羽振りが良かった人がバブル崩壊と共に財産を失い、経済力の他に元気も失ってしまうかの
ような弱体ぶりが哀愁を誘う。



このような感覚は自分にも投影されており、調子づいている時に何らかの失敗によって意気消沈
してしまう際、この「ビュ~~ウン」という情けない音が聞こえてくる。先程まで調子にのって
羽をバッサバッサ羽ばたいて周囲を圧倒していたのに、みるみるうちにしぼんで行き、身を
小さくして豆鉄砲で言い訳をする事になる。



「ダーウィン4078」の自機はどことなく「イカ」を連想させる。焼いて食べるとうまそうな
機体であり、惜しいのは一番うまいゲソの部分の描写がない事だが、自機の色が薄いピンク色で
それはスルメに似ており、つい七輪で炙って冷酒のアテにしたくなる。しかし突然変異形態は
全然イカに見えないのでpcfx的には不満だ。コンビニなどでアタリメやスルメをよく購入する
pcfxだが、そのたびに「ダーウィン4078」を思い出し、軽やかな口当たりの大吟醸酒の小瓶も
一緒に買ってしまう。家に帰ってそれらを飲み食いしながら、少年時代の沼での遊びを思い出し、
足をイボらせてトノサマガエルや鮒を捕まえ爆竹で爆死させたなあ、などと感慨にふけりながら
「ダーウィン4078」のゲーム基板に電源を入れてしまう。



やはり前面横一列にミサイルを出す「ZUGOGA」で進化を止めて戦うのがイイ。因みに博多弁の
一種で「凄い!」を「スゴか!」と言い、「ずるいぞ!」を「ズッコか!」と言う地方がある。
「ZUGOGA」で最大連射を続けると処理落ちして画面の動きが遅くなる。凄くずるい形態だが
調子に乗ってると被弾してPISTERに退化し、泥沼にイボるのだ。