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pcfx復活ブログ

豊田市 六所山 六所神社

2011年06月30日 | ドライブとかりょこうとか
全国各地に「六所(ろくしょ)神社」と名のつく神社は数あるが、その謂われはあまりハッキリ
とはしていない。詳しくはググってもらいたい。

愛知県は豊田市に「六所山」という山があり、「三河三霊山」の一つと数えられる霊験あらたかな
お山だ。山頂には六所神社上宮(うえみや)があり、登山ルートになっている。その登山の出発点
近くに六所神社下宮(したみや)があり、さらに坂を下った所に鳥居がある。

神社の一般的なシステムは、まず「鎮守の杜」という森林フィールドの上にある。その入り口に
「鳥居」が俗界と境内の結界としてあり、そこから「参道」が伸びている。途中に「御神木」と
いう立派な樹木や「手水(ちょうず)」という簡易な禊(みそぎ)場、「社務所」などが配置
されている。参道の先は「拝殿」があり、一般ピープルはここで神様に拝むことになる。拝殿の
奥には「本殿」という神様の家があるが、恐れ多いので民間人はそこに踏み込めない事になって
いる。

この六所神社は、神社に向かう道に忽然と「鳥居だけ」が立っている場所がある。その脇の道路を
登ると、道路が下宮の境内を真っ二つにしており、さらにその道を登っていくと上宮へ登山道の
入り口になっている。つまり、元は全体が鎮守の杜の神社であったものが、道路建設のために
切れぎれになっているわけだ。そこには色々な理由とか都合とかがあるのだろうから他所者の
pcfxは深く言及しない。

ともかく一風変わった神社であり、参拝客が他所から大勢押しかけるわけではないので、社務所に
常時宮司さんがいるわけではない。手水の水も貯めてあるだけで野ざらしだ。神社への郵便物も
拝殿の賽銭箱の前に置かれる始末だ。

しかし地元の人々の信仰は篤く、下宮では朝な夕なに参拝する地元の人を見かける。特に犬の
散歩の途中でこの神社に寄って二礼二拍一礼する人をよく見かける。また仕事の途中で軽自動車
やカブに乗った人が神社前に車を止めて参拝する姿もよく見る。


さてこの神社には立派な神楽殿があり、拝殿と道路で分断された反対側にある。明治の初めに
建立されたこの舞台は、大変立派な木材を使って梁が渡してあり、また舞台装置も凝った作りに
なっている。屋根は藁葺きで、重みを支える構造も見事だ。民俗有形文化財に指定されている。
また樹齢500年以上の杉の御神木が境内にあり、これも見事な迫力と霊験を備えている。

三河を訪れる機会があれば是非参拝して頂きたい、一風変わった不思議な神社だ。変わったもの
が好きなpcfxはここが大好きであり、今までに何度も参拝している。六所神社の神様は霊験灼か
な方だ。無神論者で唯物主義者のpcfxが言うのだから相当灼な神様だと思ってもらってかまわない
だろう。本物の存在感が、この神社にはある。ご自分で試してみてはいかがか。


この「六所神社」は各地にあるので注意してほしい。今回紹介したのは豊田市の松平郷近くに
ある六所神社で、岡崎にあるのは分祀された方の神社だ。

公共交通機関でここに来るのは難しく、木曜日にしか定期運行のバスが来ないというハードランク
設定だ。車やバイクで来ることになるだろう。どうしても交通機関を使う場合は、名鉄の豊田駅
からタクシーに乗ることになる。約14kmだ。

下宮までは車で来られるが、上宮には徒歩でしか行けない。登山になるので気をつけて欲しい。