小谷城といえば「電波押し売り放送企業」が放送中の大河ドラマで注目されている所だ。
pcfxはドラマを見ていないが、いいかげん資料もロクに残っていない政略道具の「戦国の女」を
テーマにするのはやめたらどうかと思っている。あと、もう時代劇を演じる事ができる役者など
揃わないのだから、時代劇を作るのはやめたらどうかと思っている。今時の時代劇に出てくる
役者やタレントなど見ていられない。育てる気がないならやめちまえ。チャラい時代劇など
過去の作品の冒涜に過ぎない。
そういうスタンスのpcfxとTELが「江・浅井三姉妹博覧会」に行ったのだから、その視線は批判的
なものとなる。また、信長を裏切って朝倉側についた浅井家の無駄死にについても、二人とも
苦々しく思っているのでこれまた視線は冷ややかだ。時勢や大義がわからない者たちによる
愚かな選択などをいくら美化しても欺瞞でしかない。
さて、それはそれとして、小谷城の麓にある「小谷・江のふるさと館」に入場した。単館の
入場料は300円だ。そして中はというと・・・まあ300円ならこんなものかという感じ
なので、ご自分の目で見てもらいたい。「小谷城という言葉を初めて知りました」という人
むけだ。
この「小谷・江のふるさと館」の周囲には仮設の飲食店・ステージ・土産物屋などがあり、
土産物屋には商魂たくましいグッズが並んでいる。ラインナップは「ニワカ歴史ファン向け」
となっており、携帯のデコシールやらTシャツやらタオルやら紙の陣笠やら。その図案もまた
ひどく初心者や外国人向けになっており、当時の有名武将の家紋が敵味方入り乱れたデザインを
見ると、嘆きを通り越して笑えてくる。客をバカだと思っているのか、バカをターゲットに
しているのかどっちかだろう。後者なら文句は言うまい。
そんなひどい商品の中で、pcfx的に気にいったのは「浅井三姉妹煎餅」だ。煎餅の味などを
土産物屋に期待していないが、パッケージのイラストがまた「いかにも」で清々しい。そして
イラストと中身が「ほぼ関係ない」のも素直でよい。「煎餅の包み紙だけ媚びましたテヘッ」
という萌えすら感じる。煎餅と饅頭をこうして売るのは日本の伝統芸能ともいえる。
他の、人を小馬鹿にした商品群はさておき、pcfxはこの「浅井三姉妹煎餅」を購入した。
イラストの作者名は確認できなかった。基本は少女漫画風であり、同時に今時の萌え絵の要素
を含んでいる。他の図案もこの施設の各所で見られる。
意外な事に、この「浅井三姉妹煎餅」の中身の煎餅はおいしかった。ネタで買ったのだが
なんか得した気分である。三種類の豆煎餅が入っており、どれもそれぞれの風味が生かされて
いる。価格も630円と普通だが、味のよさを考えると安くも感じる。もしここへ行くことが
あったら、土産にお勧めなのが「浅井三姉妹煎餅」だ。人によってはこのイラストを恥ずかしく
思うかも知れないが、なに、人生など恥の上塗りでしかないのだ。pcfx的には次女の初姫が
お気に入りだ。
さて、ここから小谷城跡に行くのだが、ルートは大きく2つある。1つは定時運行している
バスに500円払って乗るルート。もう一つは徒歩で登るルートだ。ここで注意してほしい
のは、この徒歩ルートは割とハードなので覚悟が必要だという事だ。注意書きもあるので
必ず読んで理解してから登ったほうがいい。観光地のハイキングコースくらいに考えると、
結構後悔することになると思われる。だからちょっと高いがバスに乗るのをお勧めする。
このバスに乗っても一番上までは行かないので、小谷城を全踏破するのは結局徒歩での登山
が必要になる。バスルート周辺でやめておくのが利口というものだ。
再三言うが、徒歩での登山は注意してほしい。足場も悪く、急坂で距離も相当ある。普段から
鍛えて無い人がするものではない。帰りの下りも足を滑らせやすい。相応のシューズを用意
したほうがよい。あと、たまにクマも出るらしいので、覚悟も必要だ。ちなみにpcfxは途中で
「ぽんぽんがいたくなった」のでリタイア下山した。友人のTELは元気者なのでピョンピョン
飛び跳ねながら登っていったが、それでも相当きつい道だったと言っていた。普段強がりしか
言わないツンデレ男のTELが「きつい」というのは相当なものだ。因みに、登山口に書いてある
「距離の表示」は、あくまで途中までのものだということをキモに銘じてもらいたい。実際は
倍以上歩くことになる。信長が攻め落とすまで難攻不落といわれた名城跡はそれなりの立地
だったというわけだ。
また、博覧会の会場はここだけではない。周遊のバスが出ているので、全部見たい人はこれを
利用するのが吉だといえる。
8月6日には「小谷城下祭り」が行われるので、この日に行くとお得かもしれない。
そんなこんなで本日も12時間かけた外出だったが、帰りにTELがどうしても寄りたいと聞か
ないので「ホビーショップTAMTAM」入る事になった。そして、以前ゲーセンで4000円
かけても取れなかったプライズ景品の「イカ娘フィギュア」が、1380円で売っていたので
衝動買いすることに。まったく罪な商品ラインナップである。