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pcfx復活ブログ

ダーウィン4078とか

2011年06月23日 | げーむ
pcfxは福岡県福岡市産まれだ。現在城南区と呼ばれている地域で誕生し、しばらくそのあたりに
住んでいた。

70年代の後半の小学生低学年時代、「片江小学校」に通っていたのだが、家から学校までの
通学路はまだ田んぼと小川と沼だった。小学生低学年の男の子というのは必ず寄り道しながら帰る
ものだ。pcfxもご多分にもれず、通学路途中にある沼に毎日寄っては鮒だのカエルだのを捕まえて
いた。沼なので足元はぬかるんでいる。ズック靴は泥にズブズブと埋まっていく。

この「埋まっていく様子」を表すこの地域の方言で、「いぼる」という言葉がある。博多弁での
正しい用法は「うわ~足がいぼった!」「そこ気ィつけんと、バリいぼるったい」などだ。

で、何が言いたいのかというと、データイースト謹製のアーケードゲーム、「ダーウィン4078」で
時期をパワーアップさせるアイテムが「イボル」だという事なのだが、前置きが謎な上ローカル
過ぎて甚だ遺憾である。



この「イボル」は「EVOL」と書くので、ずっと「エボル」だと思っていたが、調べると読みは
「イボル」らしい。


「ダーウィン4078」については以前少し書いたが、ここで改めて書いていきたい。



このゲームでは自機が「イボル」によってどんどん「進化」し、強力な攻撃をすることができる
ようになる。また進化のさせかたによっては「突然変異」というスタンダードでないパワーアップ
をすることがある。自機の最強形態は「逆進化」という手順で発生する「BLACK DEAM」で、
コウモリのような姿になってモノスゴイ攻撃を行う事ができ、かつ敵弾には無敵になる。



一旦この形態になって「イボル」を取り続ければゲームは自動的にチート状態になる。
「楽勝だネ!」と60年代の手紙のような「カタカナ語尾」で喋りたくなるほどです楽ですネ。
暑くなってきましたネ。お父さんお母さんのいうことをよく聞いてお勉強ガンバッテ。

しかし先のエリアまで進むと一定時間内にイボルを出す敵が出てこなくなることがあり、せっかく
のヒャッハー状態は終焉を迎えてしまいますヨ。気をつけてくださいネ。


さて、このゲームでは進化形態で被弾すると即死にはならないヨ。最弱状態の「PISTER」に
退化する事になるのネ。この状態で被弾すると自機を一つ失うヨ。
気味が悪いのでカタカナ語尾はもうやめマス。



pcfx的に、この「ダーウィン4078」で最も好きな部分が、被弾してPISTERになる時だ。被弾して
からPISTERに退化するまでのアニメーション時間は無敵になるのだが、この時になんとも
情けない「ビュ~~ウン」という効果音と共に退化していくのだ。非常に小さくなり、攻撃も
豆鉄砲になってしまう。この時が好きだ。諸行無常であり盛者必衰の理を表す。まるでバブルの
頃に羽振りが良かった人がバブル崩壊と共に財産を失い、経済力の他に元気も失ってしまうかの
ような弱体ぶりが哀愁を誘う。



このような感覚は自分にも投影されており、調子づいている時に何らかの失敗によって意気消沈
してしまう際、この「ビュ~~ウン」という情けない音が聞こえてくる。先程まで調子にのって
羽をバッサバッサ羽ばたいて周囲を圧倒していたのに、みるみるうちにしぼんで行き、身を
小さくして豆鉄砲で言い訳をする事になる。



「ダーウィン4078」の自機はどことなく「イカ」を連想させる。焼いて食べるとうまそうな
機体であり、惜しいのは一番うまいゲソの部分の描写がない事だが、自機の色が薄いピンク色で
それはスルメに似ており、つい七輪で炙って冷酒のアテにしたくなる。しかし突然変異形態は
全然イカに見えないのでpcfx的には不満だ。コンビニなどでアタリメやスルメをよく購入する
pcfxだが、そのたびに「ダーウィン4078」を思い出し、軽やかな口当たりの大吟醸酒の小瓶も
一緒に買ってしまう。家に帰ってそれらを飲み食いしながら、少年時代の沼での遊びを思い出し、
足をイボらせてトノサマガエルや鮒を捕まえ爆竹で爆死させたなあ、などと感慨にふけりながら
「ダーウィン4078」のゲーム基板に電源を入れてしまう。



やはり前面横一列にミサイルを出す「ZUGOGA」で進化を止めて戦うのがイイ。因みに博多弁の
一種で「凄い!」を「スゴか!」と言い、「ずるいぞ!」を「ズッコか!」と言う地方がある。
「ZUGOGA」で最大連射を続けると処理落ちして画面の動きが遅くなる。凄くずるい形態だが
調子に乗ってると被弾してPISTERに退化し、泥沼にイボるのだ。


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