農園の愉しみ, 感動の種を蒔きたい。

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スコヴィルや すこぶる話題 唐辛子

2018-09-18 13:19:41 | 日記
世界各国では、若い人や激辛フリークを中心とした激辛ブームが続いていますね。その料理で使われる辛さの源泉は、大半が唐辛子。ハバネロ、ハラペーニョ等の南米系が圧倒的に辛く、これにそれなりの辛さを持った韓国唐辛子や、日本の島唐辛子や鷹の爪が続き、江戸時代から栽培され、種の復活運動に成功した江戸東京伝統野菜の「内藤とうがらし」をはじめとした八つ房系唐辛子が挙げられます。この唐辛子の辛さを図る尺度に、スコヴィル値という耳慣れない言葉があります。これは、唐辛子の辛味成分に含まれるカプサイシンの含有量を数値化しています。ちなみにハバネロのスコヴィル値は、日本の定番唐辛子である鷹の爪の7~8倍という激辛ぶり。ただ激辛料理が目的でなければ、一般的にそれなりの辛さを持つ鷹の爪がよく使われていますが、旨さと香りを求めて、八つ房唐辛子系の「内藤とうがらし」という、手があるわけです。私たちは、この「内藤とうがらし」をJR上野原駅からクネクネと3キロメートルほど甲州街道を上った交差点脇の農園で種子から育てているわけです。今年も順調に生育し、4センチから5センチの激赤唐辛子の収穫となりました。いわば、上野原の地産地消「内藤とうがらし」。また、甲州街道を挟んだ向かいの畑で、以前から上野原原産、唐辛子がつくられています。外見からは、「内藤とうがらし」と同じ八つ房系唐辛子の様な、鷹の爪の様な、旨さと辛さは、八つ房系を上回るような。写真で見ると微妙です(右、上野原の地産地消「内藤とうがらし」。左、上野原原産、唐辛子)。ところで日本には50種以上の唐辛子があり、交配も多いといわれるだけに、由来をまだまだ調べてみたくなりますね(ストロー・ハット)。