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それでも生きるために

「生きづらい」人びとのためにいくらかでも役に立つ情報を提供したり、共に生きるための提案や呼びかけをしたいと考えています。

「事件」の報道と「生きづらい」人たち

2009-01-22 | いろいろ
 ある「事件」が起きて容疑者が逮捕された時、その容疑者がひきこもり気味であったり、精神科に通院していたり、知的障害があることが報道されることがしばしばあります。そうすると、同じような境遇にある「生きづらい」人たちの中には、「自分もそのような人間として見られるかもしれない」、「自分もこういうことをしてしまうかも」といった不安を感じる方もいるかもしれません。私の事務所にも、知的障害のある子どもの保護者の方から「一人で外出させて何か事件を起こしたらと思うと心配です」という相談が以前ありました。
 「生きづらい」当事者やご家族の方がどのような悩みや不安をかかえて生きておられるのか、容疑者となってしまった方の実名よりも私が知りたいことです。

「生きづらさ」と向精神薬依存

2009-01-21 | いろいろ
 先日、ある芸能人が向精神薬の大量服用と思われる症状で病院に運ばれたというニュースがありました。先月、自宅で孤独死したある芸能人(この方も女性でしたが)も精神科で薬物療法を受けていたということです。
 「競争」や「成果主義」が強調される職場での精神的ストレスから「うつ」状態になった方、不登校の子どもや「ひきこもり」・摂食障害・自傷(リストカットなど)の若者など「生きづらさ」をかかえて精神科での治療を受ける方が増えています。精神科での治療は向精神薬の処方がメインとなりますが、それに伴って向精神薬依存になる患者が増えていると言われています。向精神薬(精神安定剤、睡眠剤、抗うつ剤など)は脳の神経細胞に作用する化学物質ですが、副作用(かなり危険な症状も含まれる)や依存性といった危険性が明らかにされています。
 アルコール依存症など「依存症」と名前が付けば本人に問題があるかのような受けとめられ方をされることが多いことでしょう。しかし、向精神薬依存については精神医療の実態も問題にされるべきだと思われます。さらに言えば、「生きづらい」人を増やしている今の社会状況や人間関係のあり方をみんなで考えていかなければと思うのです。
 そういえば、生誕百年を迎えた太宰治(この人も「生きづらい」人でしたが)も睡眠剤で自死(自殺)を図っていました。

生きていくために;「助けを求める」こと、そして「あきらめない」こと

2009-01-20 | いろいろ
 自殺率のデータによると、女性より男性の方が比率が高いことが示されています(日本だけでなく多くの他の国でも)。その背景のひとつとして、男性は苦しい時、困った時にだれかに助けを求めることが少ない、という点が指摘されています。
 だれかに助けを求めたり、相談相手をさがすこと、そして、もしそれでうまくいかなくてもあきらめないこと。それが、「生きづらさ」をかかえている方が生きていくために必要なことのひとつではと思います。


腰痛について

2009-01-20 | いろいろ
 「近況」(1.19の記事)へのコメントありがとうございました。
 腰痛予防のため、物を持ち上げる時はなるべく前かがみにならずに腰を落とすように心がけています。
 人類は直立二足歩行をするようになって腰痛に悩まされることになったという説を聞いたことがあります。
 要介護の高齢者が増加して、高齢のご家族を介護される方も増えていきますが、腰痛予防の意味もあって、身体移動のノウハウを習得しておくと役立ちます。そういえば、私がホームヘルパー2級の講習を受けた時も、ご家族の介護のために受講されている方もおられました。

近況

2009-01-19 | いろいろ
 2、3日前から腰が痛くなって(原因は特に心当たりがないのですが)、今日は障害者介護の仕事に行くのが少し不安でした。腰にカイロを当てて出かけたこともあってか、さいわい痛みはおさまってきました。腰痛は介護職に多い職業病のようなものですから気をつける必要があります。
今、書類作成の仕事の合間にこのブログを書いています。夜は個別指導で勉強を教えている生徒が来るので教材の準備をしておきます。
 今年の冬は今のところ風邪をひくことなく仕事を続けることができています。帰宅時には手洗いとうがいを忘れずにするようにしています。手洗いとうがいの風邪予防効果には実証的な根拠があるということです。

子どもの「いじめ」自殺

2009-01-19 | いじめ
 さいたま市で昨年10月に自殺した中学生が「ネットいじめ」の被害を受けていたというニュースがありました。子どもの社会では以前よりも目につきにくいかたちで「いじめ」が広がっているのではと思います。
 私はちょうど今、「いじめ」にかかわる案件で行政書士の業務として書類を作成しているところでした。
いじめられている子どもがなかなかだれにも相談できない状態に置かれていることが多いと思われます。「いじめ」の場合も被害を受けたら、あきらめずにだれかに相談することを子どもたちには伝えたいと思っています。
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私の事務所でも「いじめ」に関するご相談に対応しています。

子どものためのいじめ相談室

保護者のためのいじめ相談室

仕事を失った派遣労働者が孤独死(餓死の可能性)したというニュース

2009-01-17 | いろいろ
 大阪市住吉区のワンルームマンションでひとり暮らしの元派遣労働者(男性、49歳)がやせ細った状態で死後約1ヶ月後に発見されたというニュースがありました。栄養失調による餓死の可能性があるということです。
 現在、我が国では毎年100人くらいが餓死していると言われていますが、他の病名が付けられる例も含めて実態はもっと深刻なのかもしれません。いわゆる孤独死される方についても実態はまだまだ明らかになっていないようです。
 背景には貧困問題と人間どうしの「つながり」がうすれている社会状況があると思います。非正規労働者やひとり暮らしの方がふえており、今後もこうした問題を考えていくつもりです。


仕事を失うことの「つらさ」(リストラ、解雇、「派遣切り」、失業)

2009-01-16 | 労働
 仕事は生活の大きな要素であり、仕事を失うと、かなり精神的なダメージやストレスを受けることになります。「派遣切り」などで失業者が急増していますが、いったん仕事を失うと不況期の今、年齢が高い方などは再就職も困難と思われます。そうなると、「自分は必要とされていない存在なのか」、「自分には存在価値はないのか」という気持ちになり、さらに精神的に追いつめられる方も増えていくことが心配されます。
 私は以前、不登校の子どもの居場所(フリースクール)を運営していた経験がありますが、仕事を失った方にも精神的なサポート、あるいはそれに代わるものが必要とされているのではと思います。


命をおびやかされる野宿生活者

2009-01-15 | いろいろ
 私が住む奈良市でも最低気温が氷点下まで下がる季節になりました。住む場所を失って野宿を余儀なくされている方々の健康状態が気になります。栄養状態が悪いと凍死の危険も増すことになります。野宿者の半数近くが持病があったり体調不良を訴えているという報告もあります。例えば、大阪府では毎年平均200名もの野宿者が亡くなっていると言われており(病院に運ばれて亡くなる方も含めるともっと多いでしょう)、病死のほか自死(自殺)、凍死、餓死される方もおられます。
 地道な支援活動をされている方々には敬意を表します。
 読者の皆様も健康には気をつけてお過ごしください。

「年越し派遣村」から感じられた希望

2009-01-13 | 「つながり」をつくる
 年末年始に、失職した派遣労働者らを支援する活動が東京都の日比谷公園で行われました。この活動には生活困窮者支援の市民団体や非正規労働者の労働組合、ボランティア、専門職の方、資金カンパをした方、さらには路線の異なる労働団体の協力があり、さらに行政機関(厚労省)も建物を開放するという決断をしました。暗いニュースが多い中でひとつの希望を感じさせる活動でした。
 さまざまな困難な状況のもとで、何をすればいいのか、どう生きればいいのか、今後もこうしたことを考える機会はたくさんあるように思います。
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年越し派遣村