それでも生きるために

「生きづらい」人びとのためにいくらかでも役に立つ情報を提供したり、共に生きるための提案や呼びかけをしたいと考えています。

『友だち地獄』(土井隆義著、ちくま新書)

2009-09-30 | いろいろ
 一定の友だち関係の中でかろうじて自らの存在の根拠を確認することができる若い世代。過剰な「気遣い」を強いられる友だち関係を離れることもできない「生きづらさ」。
「生きづらさ」から逃げることなく、「生きづらさを生きなければならないこと」を前向きに受けとめて、なんとか生きていってほしい。そのように考えている著者に共感しました。

生活保護費の追加支給を求めて不服申立て(審査請求)

2009-09-25 | 生活保護
 大阪市西成区で簡易旅館(いわゆる「ドヤ」)で生活しておられた方が、賃貸住宅への入居を希望して生活保護を申請しました。ところが、生活保護決定(西成区福祉センター所長)による住宅費の支給は家賃のみで家主への礼金と仲介業者への手数料は除外されました。
 ご相談を受けて、本日、大阪府知事あての審査請求書を本人に同行して福祉部社会援護課に提出しました。礼金と仲介手数料の追加支給を求める内容です。「保護開始決定時において、安定した住居のない要保護者が住宅の確保に際し、敷金等を必要とする場合」には一定の限度で必要な額が支給されるという厚労省局長通知が根拠です。

映画『カムイ外伝』(崔洋一 監督)

2009-09-22 | いろいろ
『カムイ外伝』 goo映画

「カムイ伝全集」が小学館より刊行されています。

『カムイ伝講義』田中優子/小学館 1575円
  『カムイ伝』の歴史的背景などを理解するための参考書。

『新・カムイ伝のすゝめ』中尾健次/解放出版社 1890円
  被差別の歴史という視点から『カムイ伝』を読む。

『カムイ外伝-スガルの島』白土三平 /小学館 1300円

 例えば、野宿(路上)生活者、失業者、生活困窮者、移民(外国人)労働者、障害者、「ひきこもり」の人びと、「いじめ」被害者などが「怠け者」、「犯罪予備軍」、「自己責任」といった言葉が投げかけられ、時には路上死、餓死、自死へと追いつめられる、「生きづらい」この時代を生き抜くことの困難を考えさせられます。

高齢者の犯罪の背景に孤独、貧困・・・

2009-09-20 | 「つながり」をつくる
<万引き>検挙の高齢者、4分の1「孤独」 検挙者が急増、専従班設置を検討--警視庁  毎日jp

「友だちがいない」、「相談相手がいない」、「生きがいがない」と答えた方が多かったということです。精神科医によると、認知症が背景にある場合もあるということです。