池袋犬儒派

自称「賢者の樽」から池袋・目白・練馬界隈をうろつくフーテン上がり昭和男の記録

チャールズ・ディケンズ【クリスマス・キャロル】第三章「第二の精霊」(英語原文朗読+英和対照表)

2022-12-05 13:21:22 | 日記

チャールズ・ディケンズ【クリスマス・キャロル】第三章「第二の精霊」(英語原文朗読+英和対照表)

 

チャールズ・ディケンズ【クリスマス・キャロル】第三章「第二の精霊」(英語原文朗読+英和対照表)のバージョンです。

今度の精霊は「現在の精霊」です。精霊は、スクルージを連れて、うきうきしたクリスマスの夜のロンドンを回ります。皆が笑顔です。さらに、精霊は、岩礁の灯台や地下の炭坑や航海中の船の中も覗きますが、誰もがクリスマスを楽しんでいます。スクルージの事務所で働く書記は、大家族で、障害のある子供もいますが、家族総出でクリスマス料理を作り、みんなで食卓を囲み、つつましくも幸せそうです。また、甥の家では、親族が集まり、ゲームを楽しみ、笑いに満たされています。それらを見たスクルージの心は、明らかに変化し始めます。

 

以下、原民喜の詩を転記します。現在、原民喜という作家の名前を知っている人は多くないでしょうが、原爆に遭遇し、妻に先立たれ、最後には自殺という道を選んだ彼の人生。この詩にも、そんな彼の心情が投影されているようです。

 

家なき子のクリスマス

主よ、あわれみ給へ 家なき子のクリスマスを
今 家のない子はもはや明日も家はないでせう そして
今 家のある子らも明日は家なき子となるでせう
あはれな愚かなわれらは身と自らを破滅に導き
破滅の一歩手前で立ちどまることを知りません
明日 ふたたび火は空より降りそそぎ
明日 ふたたび人は灼かれて死ぬでせう
いづこの国も いづこの都市も ことごとく滅びるまで
悲惨はつづき繰り返すでせう
あはれみ給え あはれみ給え 破滅近き日の
その兆に満ち満てるクリスマスの夜のおもひを

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする