コマ

送れなかった人生の終わりがありました。


もちろん出会ったのは、個人の生活の場に仕事をしに来ている私。
そこに友人関係は含まれず、
契約の中での押し引き。もちろんクレーム。

でもなんとなくそれでも信頼関係が生まれて、
笑顔を引き出せる自分も嬉しかった。


私は組織のコマであり、
コマであると意識するがために、どうしても会いに行けなかった。
言い訳ではなく、会いに行きたいとは思っていたのに。


でも会いに行かなかった。

そこまでの関係だったのでしょう。
そういうものなのでしょう。


では、この強い強い後悔の念は何でしょう？


コマを超えた思い。

ごめんね。もっと役に立てたかもしれない。
気持ちを楽にする手伝いくらいできたかもしれない。
ごめんね。


あなたから色んなことを学びました。
それは私の大きな財産となっています。
だからこそこの現実がとても苦しく、
ここに残すことしか私にはできないと思って。



どうかどうか安らかに。