himeGoto

高度生殖医療、体外受精で妊娠!主に出産までの記録をしていきます。

送ることと挨拶にくること。そこに含まれる人生の終わり

2005-12-29 | Weblog

忠四郎さんが夢に出てきました。
元気な頃のままで「おぅ!」と手を挙げたので、私も笑顔で返しました。

亡くなってから4日目の明け方です。


秘めGoto。
人生の大先輩たちに触れる仕事をしているのもあって
大好きなおじいちゃんおばあちゃんがいます。
とみばー。川崎先生。本当のおじいちゃん春行じー。
そして、忠四郎さん。
みんな何らかの形で私なりの敬意を持って送りました。

職場のお姉さんに指摘されたので思い起こしてみると、
確かに、送った後にみんな必ず夢で逢えてとても幸せな気分になります。
逢えたことがただ嬉しくて嬉しくて
やっぱり私はこの人のことを好きだったんだなあ、と思うのです。
想いが強すぎて、夢にまで出しちゃうんだ、私。
だったらもう1度逢えないかなあ。


―でも、それからまた逢えたことはありません。


こういうことを、「挨拶に来てくれたんだよ」と言うそうです。
私が見た夢だから、そこには私の意思しかないものだと思っていて、
でもそこには相手の意思も含まれていると。
そう思えた。そう信じれた。
とみばーが私に挨拶に来てくれた。
川崎先生も。春行じーも。

今度は忠四郎さんが私に逢いに来てくれた。
そう思えた時、初めて涙が出ました。
とても嬉しい。
同時に、本当にいなくなった実感。




人の死とは、大きなものでした。

でも、みんなが逢いに来てくれるなら。

もう少し、送る仕事を続けてもいいかな。

2005-12-21 | Weblog

とうとう、久しぶりに不安定な自分がやってきました。


もちろん、私はかなり強い自分というものを持っています。
それだって偽りだか他人評価だかわからないような状態ですが、
でも何からも自分を見失うほど影響されないつもりだし、そうありたい。


だけど、自分が女の性を受けていると意識する時、その不安定さはやってきます。


男女平等論については、いつもいつも色んなことを考え、感じます。
そこでいつも1番のポイントとなることが、女性だけが出産できるという事実。
その事実に対する女性の存在意義はとてもとても大きい。


欲しいものがあった時、あなたならどうしますか?
こつこつお金を貯めて手に入れる。
すでに持っている人に交渉して手に入れる。
手が届かないと判断した場合、あきらめる。

では、もしそれが、お金や交渉で手に入ったという実感が持てないもので、
でも手に入れたいと思った時あなたならどうしますか?

人と人との関わりあいのことです。
もちろん、そこには「手に入れる」という概念は全くありません。
そのような考えを持っていたら相手にとても失礼です。



その前後の自己責任や、その前後のさまざまな苦労を想像することはもちろんできて、
でもそれを全くの抜きにした人と人との関りあいの中で
「欲しいものを手に入れたんだな」と感じることがあります。

それが、好きな人との子供です。
結婚します、とただ幸せそうにしている女の子には全く感じない
ある種の理由のない感覚です。
とにかく説明がつかず、自分でも困ります。

「手に入れる」という言葉尻だけつかまえたら
もちろん結婚する人を羨ましいと思い、ただ今好きな人と結婚したくなるでしょう。
そうではなく、女性の意志に左右された結果であり、
かつ「新しい生命」としてそこに何の批判もない。むしろ希望がある。
そしてその好きな人は、自分の1番の守り神になり、寄り添う確約が得られる。

そこに付随する様々な苦悩や葛藤やキレイデナイコトはもちろん理解できるのだけど。
そんなことを抜きにして、何に対してかもわからずに、羨ましいと強く思い、
私はどうなのだろう? と答えのない、または自分なりの正しい答えは持っているのに、
どうしようもない疑問を自分に投げかけ、意味ない劣等感に苛まれ、
そして不安定の渦の中に入っていきます。



でも私はやっぱり強い自分というものを持っていますので
いつかひょっと抜け出せるのでしょう。

もっと色んなことが弱かったら、
色んなものを手に入れられたかな。

しるし

2005-12-04 | Weblog

頭を下げる、という行為には
色んな意味があり、相手側も色んな印象を受けます。


今日、サザンのライブに行ってきました。
私はそこで心地よい、そして尊い“頭を下げる”という行為に出会いました。
きっと桑田さんはすごい人なんだと思う。


あの行為を忘れないように。
私にもいつかできるように。

ここに記します。
確信。