33年にわたって長期政権が続いているアフリカ南部のアンゴラで31日、議会選挙が行われ、与党が過半数を獲得することが確実になったことから、現職のドスサントス大統領がさらに5年の任期を務める見通しとなりました。
アンゴラでは、議会選挙で過半数の議席を獲得した政党の代表が自動的に大統領になることが憲法で規定されています。
31日に行われた議会選挙では、これまでの開票の結果、現職のドスサントス大統領の与党MPLA、アンゴラ解放人民運動が75%近い得票を得て勝利を確実にしています。
このため、1979年から33年間政権を率いてきたドスサントス大統領は、さらに5年の任期を務める見通しとなりました。
アンゴラはアフリカ有数の産油国で、内戦が終結した2002年以降は豊富な石油を背景に経済成長を続け、資源を求める中国企業による積極的な投資が目立つ国としても知られています。
その一方で石油利権が一部の富裕層に偏るなど貧富の格差が深刻で、今回の選挙では野党側が格差の是正を訴えていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120902/k10014716421000.html