沈黙の春

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オスプレイ岩国基地に強行搬入

2012-07-23 13:28:21 | 政治、法律など

<オスプレイ>岩国基地に陸揚げ 批判の中で強行搬入

 

 米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機を載せた民間貨物船は23日早朝、米軍岩国基地(山口県岩国市)に到着し、オスプレイは陸揚げされた。相次いだ墜落事故による安全性への疑念から、地元だけでなく与党内からも批判が出る中での強行搬入となった。

【写真特集】オスプレイ:岩国基地に陸揚げ 批判の中で強行搬入

 米軍は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を中心に10月から運用開始する予定だが、沖縄県では8月5日に配備反対を訴える超党派の県民大会が予定されており、反発が強まることは確実だ。

 貨物船は23日午前5時ごろ、岩国基地沖に到着し、午前6時半ごろ、基地の港湾施設に接岸した。オスプレイは回転翼を折りたたみ、主翼を90度回転させた状態で、午前8時ごろから船倉から順次出され、基地内の駐機場に運ばれていった。

 基地周辺海域は日米地位協定に伴う船舶の航行禁止区域になっている。陸揚げに合わせ、住民団体のメンバー15人前後が6隻のゴムボートなどで航行禁止区域外でデモをした。

 基地の対岸で、貨物船の入港を見守った岩国市の福田良彦市長は「地元の切実な思いを聞かず、政府に対して大きな不信感がある。安全性が確保されないのであれば、陸揚げされたオスプレイでも、米国に持って帰っていただきたい」と述べた。山口県の二井関成(にいせきなり)知事と一両日中にも上京し、森本敏防衛相らに抗議する方向で調整するという。二井知事は「スケジュールありきで搬入された」と憤りをあらわにした。

 沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事は「誠に遺憾だ。事故原因が究明され、安全性が証明され、県民の不安が払拭(ふっしょく)されない限り、配備に反対だ」とのコメントを出した。【大山典男、尾村洋介、井本義親】

★オスプレイ 英語で猛きん類「ミサゴ」を指す。垂直離着陸できるヘリコプターと、水平高速飛行できる固定翼機の特性を併せ持った米軍の新型輸送機。主翼の両端に回転翼があり、回転翼の向きを変えることで垂直に離着陸したり、プロペラ機のように飛行できる。オスプレイと交代するヘリCH46と比べると最高時速はほぼ2倍の約520キロで、航続距離も約6倍の約3900キロと大幅に延びる。81年から開発構想が浮上。開発段階で30人が死亡し、「ウィドーメーカー(未亡人製造機)」の異名までついた。改良を重ね、イラクやアフガニスタンで実戦配備された。

最終更新:7月23日(月)13時9分

毎日新聞



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