挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

シナリオライターを目指す徒然なる一言(携帯でもリンクで飛べるようになりました♪携帯でもご覧ください)

新垣結衣「恋空 」と「長澤まさみのドラマ」

2007-11-17 01:41:45 | ドラマ・映画
新垣結衣「恋空 」

100万人動員という記事を見て映画を見てきた。結果から言うと10代を対象にした映画だろう。確かに女子高生が多かった。

この映画自体は実は首をひねる。原作のファンと新垣結衣ファンが支えての動員数と感じた。その理由は、始まりが帰省列車で終わりが家族の出迎えだからだ。

原作は読んでいないが、「恋空」というタイトルからテーマは恋愛だろう。家族愛ではないはずだ。そうすると家族愛を表すような最後は考えられない。

映像もテレビサイズのシーンが多い。映画ならではの映像美は感じられない。「空」というタイトルを映像で表現できていないのはもったいない。

たとえケータイの画像を生かそうとしても、そこからやはり大きな空を映像として映すべきだろう。あるいは、大きな空から携帯の空が映った画像に戻す…でもいい。恐らく提供は携帯会社なのだから。随所にそういった配慮に欠けた映像があるため映画好きには首をひねる映画になっている。

それからシナリオ。時系列でほとんど見せるために映画が長く感じる。

わたしならどうするだろう。新垣結衣を生かすためにも、現在より少し前と初恋の出会いは平行でシーン割りをしただろう。

もちろん単調にならないように、それぞれのシーンは起伏はつけるがそのようにしながら三浦君と小出君を結びつける手法の方が観客を感動させたのではないだろうか。

そして、新垣結衣。「ドラゴン桜」で出てきたときには面白そうな女優だなと思って見ていたが、主役を演じるようになって長澤まさみを意識したかのような演技が多くなった気がしている。

まったく個人的な感覚だが、才能では一回り長澤まさみが上だと考えているが、現在の演技力は新垣結衣が確実に上だ。

だが、この映画を見ると新垣結衣の演技力は長澤まさみと五十歩百歩に見えてしまう。特に、舌足らずなセリフ回しなどは相当似ている。

「ドラゴン桜」で見せた演技が新垣結衣の本来の姿と感じているので、ぜひ戻して欲しいと考えている。特に舌足らずなセリフ回しは女優としては誰であっても致命的な欠点にしかならない。

人気のあるうちに素直に演技力を伸ばして本格的な女優を目指して欲しい。長く主役をやる女優はほんのわずかな才能に確実な演技力があってのことなのだから。

「長澤まさみのドラマ」

ここのところの長澤まさみの映画ドラマがヒットしないのは、基本的にシナリオに問題があるため。

あのシナリオでは他の女優も似たような視聴率、動員数になるだろう。

だが、やはり長澤まさみにも演技力が大幅に足りない自覚は持って欲しい。演技する上で他人の演技を参考にするとか、日々の生活を取り入れるとか方法はいくらでもある。

ここ2、3年でレベルを上げないと主演ドラマはなくなる可能性がある。