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道を探して

興味のあることをつづっていきます。

絶滅危惧種自生地の惨状

2010年03月20日 | 自然・環境
愛知県内のとある絶滅危惧種の植物の自生地がだいぶ荒れていると聞いて
2年ぶりに見に行ってきました。
下のほうは草は倒れ土がむき出しになり、
自生地内の斜面にもだいぶ人が入っている感じがあります。

もう1枚

こうなってくると危険です。
今までのように一面草地であれば入ることをためらっていた人も
足跡があると私も・・・となってきて加速度的に荒れてきます。

行ったことがある人は知っていると思いますが、
ここは上のほうから水が染み出している斜面で、
小石交じりのやわらかそうな土が草によって崩れずに維持されている所です。

人が入り草が踏みつけられて土がむき出しになり、大雨が降ると・・・。



ある方に教えていただいて私が初めてここを訪れたのは2年前。
こんなところにこんな花が咲いてるんかい!!と
花を見れた感動よりその危うさ、もろさにびっくりしたものでした。
良くぞ今まで無事に生きながらえていたものだと。

でもその時は今ほど荒れてはいませんでした。
ほんの2年前ですよ。
このまま人知れずに咲き続けていられればよかったのですが、
そうは甘くは無いようです。
インターネットの普及で見ず知らずの人とでも趣味が一緒だとすぐにお友達になれる時代。
鼠算式に見に来る人が増えているのではないでしょうか。
もちろん私もその一人ですが、
2年前に初めて来て、ここはちょっと悲しい所だと思い去年は行きませんでした。
今年も行かないでいましたが、荒れてると聞いて荒れている写真を撮りに行ったしだいです。

大体この手の花が咲く自生地はロープやすごい所では金網で保護されているのですが、
ここはまったくの無防備、野放し状態です。
個人所有の土地のようで持ち主の方の意向もあるのかも知れません。

ここ一体どうしたらいいと思います?
考えるだけはただなので少し考えて見ましょう。

1.人の土地だからなんとも言えない。ほっとく。
2.見れるうちに見ておく。荒れるのも同属の人間の業の結果、あきらめる。
3.まだそうでもないよ、だいじょうぶだよ、と思う。
4.策、ロープで囲って自生地内には立ち入らないように立て札を立てる。
5.石畳、木道などで人の歩くところを明確にする。
6.自生地内に入っている人を見たら誰かまわず勇気を持って注意する。
7.自治体で買い上げて厳格に保護してもらう。
8.私有地につき立ち入り禁止、にしてもらう。

ま~よくあるのは4.や5.でしょうが、そうするとここにありますよ~と
盗掘者を呼んでいるようなもので、ここではちょっと危険な感じはします。
5.のようにあまり手を入れすぎるのも自生状態に影響を及ぼしかねませんし。
6.はね~結構勇気いるよね。
偉そうにこんなこと書いてますが私も2年前にはじめて来た時、
この斜面を登っていくおばちゃんを目撃してるんです。
その時は何も言えませんでした、はい。
7.は豊田市のシラヒゲソウのようになってしまって、ちょっと悲しいですが、
ここもそれくらい必要なところだと思います。
8.はそれでも入ってく奴は入ってくでしょうし。

どこぞの自然保護団体が動いてくれませんかね~(すごい他力本願)
ロープ張りぐらい手伝いに行きますので。

そもそも誰が、どんな奴が自生地内に入るのか!?ですよね。
もちろん写真を撮りにくる人でしょうけれど、
ほんとに花が、野草が、貴重な自然が好きな人は中には入らない、入れないと思います。

口の悪い言い方になりますが、

1.人とは違う写真を撮りたがる人
2.少しでも綺麗な固体を撮りたがる人
3.ノートリミングにこだわる人
4.光線にこだわる人
5.望遠マクロを持ってない人
6.もう一歩踏み込んで、とかの写真教室の教えをどこでも実践しちゃう人
6.携帯カメラしか持って無くてZOOMの使い方がわからない人
7.自分は気をつけて中に入っているからだいじょうぶと思っている人
8.集団で来てこっちにいいのがあるよ、と呼ばれるとついつい行ってしまう人
9.別に野草や自然には興味が無いが付き合いで来て一緒に入っちゃった人
10.一人で来て、誰もいないし・・・という人
11.写真のためならどこでも腹ばいになる人

入っていい所と入ってはいけない所、人それぞれ価値観の違いはあるでしょうが
明らかにここは第一級の入ってはいけない所だと思います。
写真を撮るなら上のほうのしっかりした道の脇にいくつか咲いています。

自分の写真のために植物を犠牲にしないで下さい。
ロープが、策が無くても線引きできる大人になってください。
この植物を被写体としてしか見ていない人は来ないで下さい。
たいして興味が無いなら物珍しさだけ、付き合いだけで来ないで下さい。
切にお願いします。

ちなみにこの花、愛知県外では山に入れば普通に登山道脇で咲いていたりしますが、
愛知県内ではここともう一箇所に残っているだけだそうです。
もう一箇所もなんとも心もとない所で咲いています。
心配事が増えるので見ないほうがいいです。

私はこの花の写真を撮る時は県外の安心・安全な所で撮ります。
皆さんもここに集中せず、あちこち分散して見に行ってください。


~~以上のような文書を昨晩書いていたら、今朝の中日新聞に
「県内絶滅危ぐ11種 希少動植物指定を答申」なる記事が出ていました。

ネット上では見れないようで要約を引用させていただきます。
「県環境審議会自然環境保全部会(部会長・芹沢俊介愛知教育大教授)は十九日、県自然環境保全条例に基づき、コノハズクなど県内で絶滅する危険性が高い野生の希少動植物十一種を指定するよう答申した。 >中略< 県自然環境保全条例は2008年3月に改定され、県内で種の存続が危険な希少動植物を指定、捕獲を禁止して保護すると定めた。違反すると1年以下の懲役か百万円以下の罰金。>中略< 今回、指定を答申されたのは、県内の希少な野生動植物を登録した県レッドリストで、ごく近い将来に絶滅の恐れがあるⅠA類のコノハズクなどの十種と、ⅠA類についで希少なⅠB類のアカウミガメの十一種。>中略< 四月一日から指定の効力が発生する。」

というで、ここで答申されたⅠA類10種+アカウミガメが罰金罰則の対象になるということでしょうか。
残念ながらこの自生地の植物はⅠB類なので入っていないのでしょう。
この地の植物の受難はまだ続きそうです。


鯨の次は鮪 そんなに日本の食料自給率を下げたいのか!!

2010年03月16日 | 自然・環境
最近の日本の漁業を取り巻く問題を見ていると上のような言葉を叫びたくなりますが、
実際、純粋にクロマグロ保護、というより国同士の思惑が絡んだなんとも醜い駆け引きが展開されています。

・アメリカはメキシコにちょっかい出して大西洋クロマグロの取引禁止案の賛成に回らせるとか。
・牛肉輸出国のオーストラリアは一歩進んだ禁止案を出すとか。
・EUは象牙取引再開に反対するから見方になれとアフリカ諸国に持ちかけたりとか。
出典

ま~外交とはこういうものかもしれませんが、
こうやって四面楚歌になって国際連盟を脱退して戦争に突き進んだ過去を髣髴させます。

しかし、やはり、ピンチはチャンス!!
漁業のことをぜんぜん知らない素人が言うのもなんですが、
ほとんどの産業は必ず仕入れというものがあります。

工業、商業はもちろん、農業だって苗を買ったり、畜産だって子牛を買ったり。
林業だって天然林を切ってばかりの林業は当の昔に終わっています。
養殖を伴わない漁業のほかは天然資源を掘る鉱業(採掘権は仕入れか?)ぐらいでしょうか。
限りある資源であることを考えた場合、天然資源を取るだけの産業はいずれ壁にぶち当たると思います。

ここらで一発奮起して育て増やす養殖の漁業が大きく進歩すれば
海に囲まれた日本にとっても大きな強い産業になるのではないでしょうか。

そして鮪が貴重品になったからといってオーストラリア産の牛肉なんぞ食わずに
おいしくて安い(国産ブランド牛よりね)交雑種の牛肉を食べましょう!!

うちの近くの地元スーパー(決して大きくない)でこの肉を取り扱っており、
どこぞのチェーンのステーキ屋や大手スーパーで売っているどこぞの国のビーフより断然やわらかくて美味。
我が家のステーキ肉はこれに決めています。
そうこれです。
お店に並んでいたら是非ご賞味あれ!!

ということで国産交雑種牛肉の宣伝でした~。


アバター見てきました

2010年03月11日 | 自然・環境
ようやく確定申告も終わり、改めてその数字を眺めてブルーになっている今日この頃ですが、
ブルーになっていても仕方が無いので気晴らしにアバターなんぞをいまさらですが見てきました。

映像美はすごいね。
どれが実写でどれがCGか、ここまで作りこまれちゃうと訳わからない世界ですね。
そもそも実写ってなに?という感じです。
かけてるお金も半端じゃないんでしょうね。
新型の軍用ヘリを開発しちゃったの!?みたいな。

3Dもホンと立体的に見えて感動的でしたが、画像がパンするときのダラーとした絵が気になります。
3Dになってから24コマ/秒は変わったのでしょうか。

内容的には・・・
その昔、旧大陸から新大陸に移住したWhite Peopleが新大陸で繰り広げてきたことの反省と自戒の念がこめられてるのでしょうか。
それがアメリカでも大ヒットしちゃうんですから・・・。
見てから気づくのか、見ても気にしないのか、見ても気づかないのか。

あ~でもアカデミー賞で評価がイマイチだったのはこの過去を髣髴させるストーリーをよしとしない人がまだいるということでしょうね。
一方の「ハート・ロッカー」は見てませんが、今現在のイラクで活躍する米兵士が主人公ということで・・・
世の中そういうものでしょ。

それにしても思うのはアメリカの映画というのは何でこうもドンパチ物が好きなんでしょうね。
見てもどうも後味がよくない。
そこには必ず勝者と敗者がいる。
今回勝ったのは弱者のほうですが「これで済むわけないだろ~」と思えちゃうし。
私としては侵略者と自然をテーマとした映画としては「もののけ姫」のほうが数段お勧めです。

アバター2ができるとしたら惑星パンドラが文明化して民主主義国家に生まれ変わっていく姿が描かれるのでしょう、きっと。
その日までアメリカにはまだまだがんばってもらわないと。

絶滅危惧魚を不正取引 きょうにも逮捕

2010年01月11日 | 自然・環境
絶滅危惧種と呼ばれる生物は植物だけでなく、
哺乳類や魚類にもあります。

そんな絶滅危惧魚を無許可で不正に取引した者に逮捕状が出ました。

詳しくは↓を
絶滅危惧魚を不正取引 3容疑者きょうにも逮捕

やっぱりいるんですね絶滅危惧種を商売にしている人。
でも、飼育技術を持っている人もいたみたいで、
繁殖に貢献していればヒーローになれたのに・・・
個人には飼育の許可はおりないのでしょうかね。
門戸を開いて一般の人にも身近な生き物になるようにできればいいのですが。

気になるのは「ネットオークションで販売」していた例もあり、
またまたネットオークションのイメージダウンですね。
買うやつがいるから取るやつも出てくるわけで、出所が怪しそうなものは欲しくても我慢しましょう。
その動植物を本当に愛しているのならば。

山野草もオークションで色々売られていますね~
リンクは貼りませんが、アツモリちゃんも中国産が出回っています。
あっちでも乱獲されているのでしょうか。


1月11日追記
今日の朝刊に逮捕の記事が出ていました。

絶滅危惧魚を無許可で捕獲、譲渡 愛知県警、3人逮捕

今日の記事を読むとイタセンパラを捕獲していた人は「魚に関する知識は乏しい」としており、
捕獲の目的はお金になることもあってでしょうが「希少魚を入手し、優越感を味わいたかった」ということで、
なんとも同情の余地なし、という感じです。

優越感:なんともさびしい言葉ですが、
さて自分を省みて、珍しい花の写真を撮ってネットに載せるという行為も、
「こんな珍しい花見たで~」(関西弁ですみません)というある種優越感にも似た感情を満たそうとしている面もあり、
それってどうよ?という気にもなってきます。

ま~このブログ、見てくれている人も少ないし、
社会的影響の少ない範囲で、細々とやっていこうかと思います。

当面は昔撮った花シリーズで。








山は怖い所です

2009年07月20日 | 自然・環境
なんとも痛ましい事故が起きてしまいました。
これは事故というより事件と言っていい出来事かもしれません。
旅行会社に家宅捜索が入ったのが事の重大さを物語っています。

こうして事が起きてから色々言うことは実にたやすいことで、
私としてはあまり潔いことではないと思いますが・・・それでも少しいわせていただくと、
そもそも「北海道の高い山を縦走する」という行為自体、
テント、食料、装備一式を担いで登ることができて、
色々と過酷な経験を積んだ登山者の中でもごく限られた人のみができることと思っていました。
そういうところにもツアー会社は人を集めては送り込んでいたのですね。
このこと自体、私には恐ろしいことに感じます。

八ヶ岳や北アルプスは有人の小屋が沢山あり、心強い限りです。
大学病院の医師が常駐してくれている所もあります。
天候が悪化すれば良くなるまで小屋で食事も出してもらってゴロゴロできます。
ですが、北海道の山はそうは行きません。
大自然の真っ只中ですべて自分で自分の身を守らねばなりません。
それができない人は行くべきではないと思います。
ゆめゆめツアー登山(山岳会のパーティーではありません)が安全、安心と思わないことです。


私は幸い山で死ぬほど怖い目にあったことはありませんが、今後のためにも過去の記憶を少し掘り起こしてみました。

1.強風
台風接近中にむちゃして室堂から浄土山に登ったのですが、稜線に出るなり暴風爆風。
風上に向かっては何とか少しづつは進めました。
Uターンしようとして風が横から当たるととたんにバランスを崩します。
追い風を受けて歩くと持ち上げた足が勝手に前に飛んでいってしまいこれまた歩行困難です。
身を低くして稜線を降りました。

2.雷
近くで雷が落ちたような経験はありませんが、岩だらけのダダッピロイ白馬乗鞍岳でゴロゴロ上空で鳴り出したことがあります。
もう少し遅くにそこを通過していたらヤバかったかも知れません。
夏山は早い時間に行動して午後はのんびり山小屋でジョッキビールをあおるのが理想です。

3.増水
入道雲が発達してそこから雨がドバッと降ると小さな沢は一気に増水します。
丹沢から下山中に豪雨にあってひざまで濁流に漬かりながら沢を渡ったことがあります。
普段はおそらくなんでもない沢だと思います。

4.低温
寒くてどうしようもないという経験はありませんが、危うくということはありました。
'89年10月8日に立山に行った時、紅葉の中を黒部平から一ノ越を越えて室堂に下りようとしたのですが、稜線は灰色の雲で覆われていて少し歩いたら雨が降り出してきました。
私としてはもう少し行ってみたかったのですが、かみさんも一緒だったので登山中止。
トロリーバスで室堂に着いたら雪になっていました。
その日はロッジ立山連峰に泊まって風呂に入ってコタツでぬくぬくしていました。
翌日、雪はやみ快晴になりましたが、周囲はすっかり冬山。
強行していたら大変なことになっていました。

6.滑落・道迷い
まだ20代前半だったころ、5月の表銀座を中房温泉から上高地まで縦走したことがあります。
横尾への下りでほかの登山者が歩いていくほうに何も考えずに歩いていったらまだ雪がべっとり残る結構急な斜面に出てしました。
皆そこを降りていくので、アイゼンもつけているので下り始めたら後ろを歩いていた同行者が滑落、私の横滑っていきます。
とっさに服を掴んだら私も一緒に滑落。
それでも2人分の摩擦のおかげかしばらくして自然停止、助かりました。
場所が場所だったら2人ともヤバいことになっていました。

そんなこんなで今日まで生きながらえていますので、この命もう少し大切にしないといけないなと思う今日この頃です。


PS:私がなぜに北海道の山が大変な所だと思うようになったか。
その一つが「大雪山の湿原で発見されたSOSの木組みと白骨」の記憶が脳裏にあるからでしょう。
ネットを検索したら詳しく経過を記している人がいました。
今読んでもかなり衝撃的です。
山に興味のない人は見ないほうがいいでしょう。
山に興味のある人はしっかり見て自分の行動を律するのが亡くなられた方へのせめてもの弔いになるのではないかと。

http://www.geocities.jp/yuu495/sosjiken/
http://www.chanbara.jp/sos



道があるのにロープが張ってあって行けない!!

2009年07月15日 | 自然・環境
今回横岳稜線上を歩いていると、
メインの登山道から分かれてどこかへ続いている道がいくつかありました。
だけどそういう道の手前にもロープが張られていて
立ち入りは禁止になっています。
中にはかなりはっきりした道があってその先には沢山の花が咲いているのですが、
立ち入り禁止なのです。
道もあるんだし行きたい!!でもロープが・・・。

ところがこの立ち入り禁止の道を堂々と反対側から歩いてくる人がいるのです。
ヘルメットをかぶってザイルをぶら下げて。
そう、ここはロッククライミングのゲレンデでもあるのです。
この道をたどっていくとたぶん岩のゲレンデの上部に出るのでしょう。

この日も大同心でロッククライミングをしている人を見かけました。
上の写真をアップにすると人がいます。
岩場を登りきって一般登山道に合流するまでの間に
いつしか植物の生息できない道ができてしまったのでしょう。
この道をさらに拡大させないためにも一般登山者の立ち入りを規制するのは
やむをえないと思います。
なぜならばロッククライミングをする人より一般登山者のほうがはるかに多いからです。
ましてや私のような花おじさんに解放してしまったら
あちこち歩き回って大変なことになるでしょう(笑)

この花、危険につき食らうべからず!!

2009年06月26日 | 自然・環境
人間様が取ったりすると100万円以下の罰金を取られるという恐ろしい花ですが、
なんとそれを造作も無く食らうやからがいるようです。


咲いてる花の横の株が花の部分とその周囲の葉が一部無くなっているのです。
茶色く変色しているのですでに犯行から時間は経過しているようです。

やはりこれも鹿の食害でしょうか。
以前霧ヶ峰で大量の花の無いニッコウキスゲを目撃したのですが、
このあたりにも鹿は生息しています。

希少植物の三大天敵は「人間」、「気候変動」、「動物の食害」だと思いますが
自分ら「人間」とその営みが少なからず原因になっている「気候変動」のことをさて置いて言うのもなんですが、
動物の食害、特に鹿は困った問題です。

何かいい手はないものか?

案1:食料自給率アップに貢献してもらう
 大きな牧場におびき寄せて一網打尽。
 あ~でも小鹿ちゃんかわいそう。

案2:ニッコウキスゲに身代わりになってもらう
 自生地周辺にニッコウキスゲを植えて、代わりに食べられてもらう。
 だめだよね、はいボツ

案3:臭い作戦
 鹿が増えた原因の一つに天敵の狼の絶滅があげられています。
 動物は嗅覚に優れています。そこで狼の臭いを合成して周囲にばら撒く。
 いいね~これ。
 私にバケの知識があったら商品開発して一攫千金できたろうに。
 商品名は「シカヨラーズ」!!・・・にしようかと思って検索したら・・・
 すでにありました(笑)

根本的には個体数を削減するのが解決策だとは思いますが、
何のために保護されるものと殺されるものを生まないといけないのか、
よ~く考えないといけない問題ですね。


この花、危険につき近づくべからず!!

2009年06月25日 | 自然・環境
世の中、人々が一生懸命保護して絶滅しないように死力を尽くしているにもかかわらず、
盗掘などにより自生している花にはめったにお目にかかれない植物があります。

この花もそんな絶滅に瀕している植物ですが、
特にこの花は「種の保存法」によって特定国内希少野生動植物に指定されていて、
自生地での保護、監視活動が重点的に行われています。

 法律に違反して、採取・譲渡等を行った場合は1年以下の懲役
      または100万円以下の罰金


ということで注意が必要です。
万が一、山中で見かけた時はくれぐれも軽い気持ちで摘んだりしないようにご注意を。
知らずに近くに芽吹いていた苗を踏んでいたとしたら・・・・。
下手に近づかないほうが身のためかもしれません。

私も山中でこの花にであった時は思わず声を上げてしまいましたが、
この花のそばをうろうろしていて自然監視員や地元の有志の方々などに出くわしたら
「そこで何やってるんだ!!」ということになりかねません。

写真撮ってる間も誰か来ないかひやひやしていました(笑)
普通の人が通りかかっても「何かあるんですか?」と声をかけられるでしょうし。
一般にはその咲いている場所はおろか、その存在自体を隠蔽しておきたい気持ちです。
ということで変な写真ですみません。

また、事業として栽培品を販売・譲渡する場合も届出や取引台帳の保管が必要で、
盗掘品が市場で流通しないような仕組み作りがなされています。
逆に言えば届出をしていない業者は「怪しい業者」といえます。

しかし、盗掘というと植物に詳しい悪徳業者の仕業だといわれて、
業者憎し!!ということになりがちですが、
考えてみればそういうものを買う一般消費者(アマチュア園芸家)がいるから、
悪徳業者もせっせと探し回って盗掘を繰り返すわけです。
だれもこの花に見向きもせず市場のニーズが無くなれば
悪徳業者も身の危険を冒してまで盗掘はしなくなるわけです。
ま~現実的にはありえない理論ですが。

もう一つは、かつてのマイタケやシメジのように自然界のものは珍重されていましたが、
工場で大量に生産できるようになったおかげで価格もぐっと下がって
自然界のものへのニーズも下がった例もあります。
この花も大量に苗を生産することが可能になっているそうです。
好きな人が手ごろな値段で購入できるようになれば盗掘も少しは減少すると思うのですが・・・。
がんばっている園芸業者さんもおられるのでそういうかたから購入するか(にしてもすごい値段ですよね。)、
ネット園芸仲間を増やして苗の譲り合い、栽培方法の伝授をし合うのがよろしいかと。

70年ぶり白山にライチョウ!!

2009年06月06日 | 自然・環境
今朝の中日新聞に「ええっ!!」という記事が載っていました。
白山で70年ぶりに雷鳥が発見されたというのです。
Web上の記事

もっとも白山の雷鳥が大正時代に絶滅していたということは知りませんでしたが(^^;

しかし石川県白山自然保護センターは「ほかの生息地から飛来したのではないか」といってるそうですが、ほかってどこ???
乗鞍?御岳?北アルプスはもっと遠いし。
飛んでる所を見たことありますが、お世辞にも飛ぶのが上手とはいえない感じでした。
謎です。
コマクサのように誰かが持ち込んだ(飼ってる人はいないか)ものでなければいいのですが。
ネイティブでそこに生き続けていたものが再発見されたのならば、とてもうれしい出来事ですね。
人に見つかるほど個体数が増えてきたということですから。
(写真は'08年7月16日仙丈ヶ岳にて)


レッドデータブックあいち2009 HPで見れます

2009年04月07日 | 自然・環境
「レッドデータブックあいち2009」ですが、愛知県のホームページ上で見られるようになっていました。

こちらです。

かなり見ごたえのある資料で調査・執筆に携われた方の熱意には敬服いたします。

詳細はPDFファイルになっていますが、神田知事のカラー写真以外はひたすら文字と地図だけですので興味のない人は読む気がしないと思いますが・・・

ぜひとも以下の方々には興味のある植物だけでも読んでおくことをお勧めいたします。

・山野草の自生種の写真を撮ることを趣味とされている方
・山野草を育ててること趣味としている方
・自生している山野草をみんなの物=自分のものでもあると思って採取している方
などなど

私も興味のある植物のページをちょっと読んでみました。

●オキナグサ 1B
【県内の分布】
東三河の2区画、西三河の1区画、尾張の1区画に、それぞれごく少数の株が育成しているだけである。 <以下略>
【保全上の留意点】
基本的には国民共有の資産である自然物を個人の庭に取り込んでしまう山野草愛好家のモラルが問題であるが、このような道義的な訴えだけでは目前に迫る絶滅を回避できない。当面は秘匿(秘密にしておくこと)以外に有効手段がなく、分布情報の公表に際し慎重な配慮が必要である。

ね~知ってる人は責任重大ですぞ。

●ヒロハノアマナ 1B
【保全上の留意点】
生育地のネザサや常緑低木を除去し、早春期の光条件を確保する必要がある。園芸目的の採取やカメラマン・観察者による踏み荒らしを防止するため、分布情報の公表に際し慎重な配慮が必要である。

カメラマン・・・お、私のことだ(^^;
でもプロのカメラマンに失礼なので写真愛好家という言葉のほうがいいかも。
あと、登山者も入れて欲しいですね。
知らずに踏んでる人もいるかと。
知らない人にここで訴えてもむだかな。

●ミノコバイモ 1B
【県内の分布】
2区画の3カ所で生育が確認されている。そのうち1カ所では道路の拡張工事のため絶滅と思われていたが、最近になってわずかに残存しているのが確認された。管理活動によって個体数は増加しているが、本来の自生状況は失われつつある。他の2カ所でも開発の可能性があるが、その一方で場所を公表すれば園芸目的の採取にあう可能性が高く、板ばさみ状態である。
【保全上の留意点】
生育地のネザサや常緑低木を除去し、早春期の明るさを確保する必要がある。園芸目的の採取や物見高い自称自然愛好家の踏み荒らしを防止するため、分布情報の公表に際し慎重な配慮が必要である。

「物見高い自称自然愛好家!!」なかなか的を得た手厳しいお言葉で(^^;
ちなみに私は今年は見に行きませんでした(ちょっと自慢)。
里の希少植物はほんと悲しい運命にさらされています。
どこぞの湿地のように檻に入れて(人間側をネ)楽園を作ってあげるのが手っ取り早いかと。

しかしこうしてみると、あの花もこの花も絶滅危惧種かい!!
と改めてその厳しい状況を知らされます。
何ができるか、考えていかないといけないですね。

あ~でもこの資料を見て、さらに自生の花を求めて
道無き山中を徘徊する輩が増える可能性もありますね。