法律事務所とキッズダンス教室・ヨガ教室

一見何のつながりもない分野をこなす私、尾埜 圭司からの情報発信。
みんな人とのご縁を紡ぐ仕事です。

尾埜合同法律事務所   写真談義?雑談?

2006-07-11 | Weblog

 先日、事務所に某損保会社代理店の日下氏が遊びに来てくれました。
彼は、私の友人で、数年来いろいろとアドバイスをいただいたり、酔っ払った彼を送らされたりする関係です。
もうすでに、事務所の中村弁護士には紹介済みでしたが、一度ゆっくりご飯でも食べましょうということで、わざわざ事務所まで来ていただきました。

 ところが日下氏は、自他共に認める「引きのよい人間」(よいのか悪いのか?)です。
本来なら、6:00PMごろに事務所で落ち合って、中村弁護士と私とそのまま食事に出るはずでしたが、予定外の時間にもかかわらず、うちのボスがまだ事務所に残っていました。

 せっかくだからということで、日下氏をボスに紹介すると、「まあ、せっかくいらしたんだからコーヒーでも。」とボスブースの椅子に座るようにすすめられました。
事務の女性2人は、すでに退所していたので、私がコーヒーをいれ、ボスを囲んで、日下氏、中村弁護士、と座って雑談が始まりました。
緊張気味に話す日下氏でしたが、「どうせ彼のことだから、なんかひとつ突破口を見つけたら、そこからスパークするんやろなー・・・・。」と様子を見ていると、
案の定、壁に飾られているボスが撮った写真のパネルに目をつけ、写真談義に突入!!
 うちのボスは、長年写真を撮り続け、ここ数年は毎年ヨーロッパへ出かけ、目に入るままの写真を撮り、その中から選んだ十数枚でカレンダーを作って、皆様に楽しんでいただいています。
 日下氏も、写真を少したしなまれ(?)、また中村弁護士は写真を趣味としているので、話は弾みました。

 そこからいろいろな話をしましたが、はたから見ているとそれは「雑談」でしょうね。
でも、私は、こういった時間の中からこそ、ビジネスや生き方のヒントやひらめきが生まれるのではないかと思っています。

 うちのボスは、大阪弁護士会の重鎮といえ、多くの事件を手がけまた要職を歴任した大ベテラン。でもより重要なことは、彼はいまだ「現役」だということです。
どの世界でもそうでしょうが、いかに輝かしい実績を積まれようとも引退された方は、目線が少し変わります。
もちろんその方の知識・経験をお聞きすることは、下の世代にとって有意義であり得がたいものだと思います。
でも、それに加えて現役のベテランは、ちゃんと現役としての目線もお持ちで、過去形の会話や見下ろした話し方はされません。
うまくいえませんが、大ベテランでありながら現役の方からは、「一緒に考えよう。」「お前らにはまだまだ負けへんで。」というエネルギーを感じるのです。

 そういった人間を囲んで、議題など設定せず、成り行き任せに話をする。
そこでは、こちらが欲するままに話題を設定でき、どんなことをテーブルに載せてもたいていのことは、本質的な返答を得られます。
自分の考え方を整理でき、自分では気づかなかったことにヒントを得たり、悩んでいることや心配していることが、実は意味のないことだということにも気づけます。
また、相手も現役である以上、若い世代の感覚・考え方を知ることができ、刺激も得られます。
どちらにもメリットがあり、一方通行にならず、コミニケーションが図れたと感じれます。

 ボスの生き方は「職人」です。
現在では、良くも悪くも師弟関係というものが希薄になってきています。
その弊害として世代を超えたコミニケーションを図る場が少なくなっていると思います。
そんな環境の中では、事前に解決できるような問題でも、知恵を授けてくれる人や、間に入ってくれる人に恵まれず、法的問題に発展してしまうケースが増えます。
事務所に来られる方は、具体的な問題を抱えて、それを解決するために法律を頼ってこられます。
でも、「こうなる前に、来ていただければ・・・・」というケースも多いです。
病気になってしまって、手術をしなければならないような状態では、できることは限られます。そうなる前に、健康な体を維持するためのアドバイスのほうが、有意義だと思うのですが・・・・。
そのためには、雑談にみえるような有意義な時間を持てることが有効だと思っています。

尾埜合同法律事務所   http://www.ono-lo.jp




 

 


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1 コメント

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Unknown (日下です。)
2006-07-11 17:42:10
先日は貴重なお時間を頂き有難うございました。先生のお言葉や視線の「重さ」を肌で感じることが出来、大変勉強になりました。

 敷居の高いイメージのある法律事務所を、「よろず相談」の窓口であるべき。というコンセプトも大変刺激的でした。

 これからもご指導宜しくお願いいたします。

 
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