4月22日(金曜日)
朝一、東大阪の地下鉄の駅で、尾埜合同法律事務所の顧問先の一つである、生・損保代理店(株)あすなろ保険事務所の林社長と待ち合わせ。
同社が販売業務委託契約を結ぶ保険会社の一つ、X社の研修生向けのセミナーです。
金澤 昌史弁護士から、交通事故処理一般の法的な基礎知識、裁判になった場合の手続きの流れ等が説明されました。
独立当時、この種のセミナーの講師にあたっても、たどたどしさが目につきましたが、ずいぶん手慣れてきたものです。
何事も経験です。
私の方からは、保険販売代理店としての立場に立って、保険会社との関わり方、顧客との関わり方や、事故処理についての複数の方法についてのメリット、デメリットについてお話しさせていただきました。
X社も含め、損害保険会社の研修性制度は、期間は3年とするところが多いです。
研修生を卒業することも容易ではありませんが、問題はその先。
プロとしてこの世界で食っていけるのかどうか。
そのためのお役に立てれば何よりです。
その後は、林社長と別れ、金澤弁護士とともに顧問先の一つ、A社へ。
お預かりしていた、同社の就業規則案の大枠が出来上がったので、幹部に対する読み合わせをかねたレクチャー。
金澤弁護士は、労働基準法を中心としたこの方面にも明るいです。
同社を後にした後は、帰り道にある、同じく顧問先の一つ、ヘアーサロンの多店舗展開をはかる、(有)ティーズ・インターナショナルの本店で、金澤弁護士のカット。
新人君のシャンプーの後は、店長で、同社のトップ・スタイリストの山下さんによる、「お任せカット」。
「本当に好きにやっていいんですか?」と、山下さんはなぜかこちらを窺います・・・・・・・・。
「本人がそういってるんやから、やりたい放題でええんと違う?」
尾埜合同法律事務所のモットーの一つは、「弁護士は実力もさることながら、見た目が9割5分!」
かつて、「仕事は、見た目が9割」という本が出た頃、それをさらにかさ上げしたものです。
忙しさにかまけて、ずるずるのびていたくせ毛気味の金澤弁護士の頭がすっきり刈り込まれました。
事務所に戻った後は、長年ボス、尾埜 善司弁護士の顧問先であった、S社の社長とそのご子息が、ご挨拶に見えられました。
「突然のことで、本当にびっくりしました。ご葬儀にもでれず、申し訳ありませんでした。」
「いえ、こちらこそ、家族の意向で、ほとんど密葬の形式で行わせていただきましたので、皆様には不義理となり、申し訳ありません。」
「現在抱えている紛争も、やはり先生の見立ては正しかった。『最初が肝心や。しっかり手を打たないとずるずるいきますよ。』とおっしゃっていただいていましたが、まさにその通りになっています。自分たちだけで進める訳には行かなかったので、周りとの合意が得られず、残念な状態になっています。」
白浜の温泉の権利を持っていらっしゃる同社の株主総会へは、仕事をいっさい持ち帰らないボスの滅多にない例外として、毎回母を伴って前乗りし、一泊して帰るのが恒例になっていました。
いい思い出をいただき、ありがとうございました。