自然文化研究科

NPO法人大阪府高齢者大学校 「自然文化研究科」の活動をアップします。

食文化の歴史

2013年06月18日 | 食物
6月18日

本日の予定
午前
日本の食文化の歴史
午後
斑別自主活動

日本の食文化部の歴史

午前は、梅花女子大学食品文化部専任講師の、東四柳祥子(ひがしよツやなぎ しょうこ)先生から日本の食文化に付いて講義をいただきました。

講義の内容は
・旧石器時代
・縄文時代
・弥生時代
・古墳(大和時代 (3世紀後半〜7世紀)
・奈良時代(710〜)
・平安時代(794〜)
・鎌倉時代(1192〜)
・室町時代(1336〜)
・安土桃山時代(1573〜)
・江戸時代(1600〜1867)
・明治時代(1868〜1912)
・大正時代(1912〜1926)
・昭和時代 前期(1926〜1945)
・昭和時代 後期(1945〜現代)
各時代の社会情勢・食文化の遷移の講義を受けました。


本日御講義をして頂いた 東四柳祥子先生

・旧石器時代
・縄文時代
・弥生時代
この3時代は食していた物の種別
土器の特徴
食べ物の偏移 生もの〜土器による加熱料理
弥生時代から稲作を中核とする本格的な農業社会の成立等のお話でした。

古墳(大和)時代(3世紀後半〜7世紀)
大和朝廷の統一、遣隋使、遣唐使の派遣など社会情勢。
渡来人による新しい調味料の製法が伝来。

奈良時代(710〜)
その時代の社会情勢、平城京の誕生。
律令体制の開始。
中国交流によって伝わった食文化、唐菓子・砂糖・乳製品など。

平安時代(794〜)
京都に遷都、貴族による饗宴料理の始まり。
饗宴料理配膳方法の図解。
中国からの多彩な食器のの伝来 箸・匙・銀器・同器・ガラス器。

鎌倉時代(1192〜)
武士の食生活
この時代から、戦国時代に入り武士のモットーとして「質実剛健」→玄米主義・一汁一菜・調味料(塩・みそ・蜂蜜等が使われる)。
「腹が減っては戦はできぬ」との事から、1日2食制から3食制へ移り戦陣食として保存食が発達。
宋から伝わった「精進料理」の出現
茶の浸透 栄西(臨済宗)が宋より茶種を持ち帰り、武家社会に浸透させる。

室町時代(1336〜)
政治の中心が又京都へ、形式を尊ぶ時代へ。
本膳料理「日本料理の基本的形式・武家社会の正式料理。
強飯から姫飯(現在のように水を加えて炊くご飯)。
大豆の生産量増加でみそ作りが普及。

安土桃山時代
南蛮人がもたらした新しい食文化 (南蛮菓子・南蛮野菜・南蛮料理)。
懐石料理(茶懐石)千利休が茶の湯の前に簡単な食事を出した。
懐石料理の特徴 季節感を重んじる・新鮮な食材を使用・不必要な飾りを廃する・食べやすく、出来立てをだす・料理と食器の調和・室内や周囲のあしらい・客の年齢などに細やかな気配りをする。

江戸時代(1600〜1867)
外食の発達
 高級志向 料理茶屋 酒飲むための「懐石料理」。
 一般向き 一膳茶屋 街道茶屋から発達した素朴な料理を出す処。
鎖国により限定された外国料理
 卓袱料理 長崎の出島に伝わり、現在では長崎県の郷土料理。
 普茶料理 明の禅僧であった黄檗宗の隠元(萬福寺)によって伝えられた中国料理。
伊勢参りなどの旅の習慣が生まれ、地方の名産や銘菓が、名物土産として伝えられた。

明治時代(1868〜1912)
鎖国から開国へ
開国によって居留地を中心に西洋からの食品が食され始めた。
日本人による新技術の発展 インスタントコーヒー・グルタミン酸ナトリウム(味の素)
又、此のころ西洋の調理本が翻訳された。

大正時代(1912〜1926)
第1次世界大戦による食生活への影響として、栄養教育の発展があげられる。
日本独自の食事「洋食」ライスカレー・オムライス・とんかつ・コロッケなど

昭和時代 前期(1926〜1945)
世界恐慌・第2次世界大戦で苦しい食生活、物資不足配給制の実施

昭和時代 後期(1945〜現代)
     1945 終戦 厳しい食糧難・闇市の全盛
     1950 朝鮮戦争 特需景気で景気回復
     1964 東京オリンピック
     1970 大阪万国博覧会             抜粋
1950年代 不足の時代
     徐々に食料政策が撤廃される。配給制の撤廃など。
     新しい電化製品の普及によって家事、食料の変化。
     食品加工の発展冷凍食品・インスタント食品・レトルト食品など。
1970年代 飽食の時代
     外国資本の外食・中食産業の発展。ファミリーレストラン・コンビニエンスストアーなど。
     食品技術の発展 コールドチェーン、バイオテクノロジー(遺伝子組み換え)

以上先生のお話を思い出しながら又、頂いた資料を読み返し書きましたが、約15,000年(?)の食文化
全てをお伝えすることはできませんでした。
しかし、古代の人々から現代までの生活環境、時代背景それに伴う時代時代の食文化を知ることが出来ました。
東四柳先生には、僅か2時間の講演で全てのお話が出来ずにご苦労をお掛けしました、本当にありがとうございました。

午後の自主活動は別にアップします。













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