自然文化研究科

NPO法人大阪府高齢者大学校 「自然文化研究科」の活動をアップします。

大阪市立住まいの今昔館で全国の民家、大阪の昔を忠実に再現した街並みを見学

2013年07月23日 | 住宅と生活
7月23日

本日は大阪市立住まいの今昔館での校外学習でした。

江戸天保年間の大坂の町を実物大で再現した空間。9階では、木戸門から一歩入ると、大通りの両側には、風呂屋、本屋、建具屋、小間物屋、唐物屋、呉服屋、薬屋が並び、町会所の上にはひときわ高い火の見櫓がある。路地を抜けると、裏長屋の庶民の日常が垣間見られる。
又、7月25日は天神祭りなので、商人の家には、各店が趣向を凝らした「つくりものが」展示されていました。

10時から11時30分頃までは、谷 直樹 館長より日本の各地方の古い民家の特徴などを、画像を使って講義して頂きました。
講義終了後は、4班に分かれガイドさんに館内の説明をして頂きました。


講義して頂いた谷 直樹館長


講義を聞く生徒

各地方の旧家を、沢山画像とともに説明を頂きましたが、1部を紹介します。

室町時代の豪族の住居。現存する民家建造物の中では日本最古のもので、国の重要文化財に指定されています。


建屋内部


桃山期の書院造の建築様式を一部に留める代表的な大庄屋の民家で、昭和12年(1937)に国の重要文化財に指定されました。


茶室と縁、縁のおくの板戸には絵画が描かれてます。


雁木、「雁木造(づくり)」の略。東北や信越などの積雪地方で、町家の軒先からひさしを長く張り出し、その下を通路として、積雪中でも人々が通行できるようにしたもの」


右下は雁木の通り左下は向かい側に渡る雪洞(道)上は雪かき風景、最近は積雪が少なく雁木は必要でない年が多いようです



岩手県遠野市街地、今から200年ほど前に建てられた曲り家です。、作男の15人を含め25人の家族と馬20頭が同じ屋根の下に生活していたこともあるといいます。


大内宿は、会津城下と下野の国(日光今市)を結ぶ32里の区間の中で会津から2番目の宿駅として1640年ごろに整備された宿場町です。写真は昭和34年頃の貴重な写真です。


今は町興しで整備されて多くの観光客で賑わっています。




兜造り(かぶとづくり)は、日本の民家の屋根形式の一つである。かつて日本の武士が用いた兜に似ていることから名付けられた。基本的には寄棟造あるいは入母屋造の屋根のうち、妻側の屋根を切り上げた形式で、東日本各地に分布する。
大変ユニークで親しみが湧きます。


白川郷の合掌作り


重要文化財にも指定されている堀内家住宅。
本棟造(ほんむねづくり)は、長野県の中信地方から南信地方にかけて分布する民家の形式である。切妻造り妻入り、ゆるい勾配の屋根、雀おどしと呼ばれる棟飾り、正方形の間取りなどが特徴。


砺波平野の集落は、緑豊かな屋敷林に囲まれた家々が、平野一面に点在する典型的な散居集落です。
個々の家々は強風の吹きつける西・北・南側の三方に杉を植え、風の少ない東側は垣根を薄くするもので、家の周りは自分の耕作する稲作地となっている。

其の外、山陰地方、愛媛県の外泊、沖縄 竹富島等の旧家の説明が有りました。

此れから以降は今昔館に作られた江戸時代の町屋を忠実に再現した物をアップします。

10階の回廊から見た町屋の屋根。物干し台など懐かしいものも有りました。




木戸を入ると我々が子供のころに、見た事のある様な風景が展開してました。懐かしい火の見櫓も。


7月25日は天神祭りなので、商人の家には、各店が趣向を凝らした「つくりものが」展示されていました。
この「つくりものは」実際に江戸時代作られた絵図によって再現されたものです。
これはしゃもじで作られた「杓小如来」


ほうきで作った「カマキリ」


天神祭りで曳かれた山車「天神丸」


丁度「ギャル神輿」に出合いましたが、人が多くファインダーが覗けず適当に撮った一枚です。

このほか、昔懐かしい、台所、くらしの様子が楽しめます。

くらしの今昔館 URL http://konjyakukan.com/