台風一過、青い空と白い雲、それを疑いもせずに五竜のゲレンデにやって来たが小雨が降っておる。こんなはずじゃないと自分に言い聞かせ黙々とガスの中の遠見尾根を歩く。今回の目標は山頂で山猿君とハグをして愛を確かめ合うことだがどーも山の神様にはこのジョークは通じなかったらしい。
山の神様を無視して五竜岳でハグ、ガスがもくもくと湧きだします。次は鹿島槍ヶ岳と張り切って歩いて行くがキレット小屋につく頃には雨は本降りに風も出てきます。キレット通過中にスマホを拾い大声を出したら持ち主が気がつき返すことができた。Fさんが良い事をしたからきっと良い事のお返しはあると言っていたが・・・。雨の鹿島槍ヶ岳ふらふらで到着です。そこでも愛のハグ、濡れた体をひっつけ合うと冷たいです。
鹿島槍ヶ岳からビバーク場所を探しながら下山するが結局冷池のキャンプ場です。そこに沢用の底なし三角シェルターを立てます。風にあおられパタパタうるさいし結露した水滴が落ちてくる、山猿君が用意してくれたうどんを食べまてやっと体が温まります。意外と少食のoyaziですが身の危険を感じ生き残るためにいつもとは多めにいただきました。体が温まったところでシェラフに入りますが雨の事など一切想定して来なかったのでシェラフカバーなんてものもなく水滴が直接シェラフに降り注ぎます。不快指数1000%のシェラフの中でひたすら朝を待ちます。山の神様はまたひとつ試練をあたえてくれました。
朝3時寝られないので起きます。風は相変わらず吹いておるが雨は上がったようです、と言うか降っていたのはシェルターの中だけ?。暖かい朝です。朝はラーメンですが意外と朝ラーの苦手のoyaziはFさんの出してくれたパイナプルのシロップ漬けに助けられました。今日の行程も長い、針の木岳が遥かかなたに見える。万里の道も一歩からひたすらゴールを目指し歩きます。途中のお花畑には癒されますが花の名前などoyaziは全然知りません、ジョークで適当に山猿君に教えるが信じていない。Fさんはおねいさんがいるとお声をかける、oyaziも昔のおねいさんがいると声をかけるこっちも結構癒されます。なんだかんだで針の木雪渓、山猿君がすっ飛んで降りて行きます追いつけません、やはり若いもんにはかないませんな~。
今回は会の主力メンバーと一般登山やはり一味違いました。ついて行くのに必死でしたが面白かった~。
本当は塩見岳に行く予定でした。N籐さん早く体調戻して行きましょうねoyazi待ってるよ!!