一昨日の天皇杯・滋賀レイラック戦で先発出場し、慣れない左サイドで奮闘した松田詠太郎選手について今日は少し書きたいと思います。
横浜Fマリノスから期限付き移籍でアルビに来て、2シーズン目を迎えた22歳の詠太郎。自慢のスピードを生かしたドリブルを武器とするサイドアタッカーで、昨シーズンは4ゴール7アシストと活躍。今シーズンは「J1でそれ以上の活躍を!」とボクらは大いに期待していたわけですが、なかなか結果を出せないでいます(って言うか、リーグ戦での出場機会も限られています)。
若いし上手いし、そのプレーには大いに可能性を感じるのですが、なんて言うのかなぁ…。ギラギラ感が足りないというか、優しすぎるというか、育ちがよすぎるというか、イメージとしては「都会のおぼっちゃん」って感じなんですよね。1つきっかけを掴めば大化けする可能性も大いにあると思うんですけどね。そこらあたりが、G裏からのコールが未だ「エイタロー!」ではなく、「マツダ!」である所以なんだろうなとボクは思っています。
クール太郎とポエム太郎の「W太郎」としてボクらに親しまれ、一緒にアルビに入団した伊藤涼太郎選手が大ブレイクしてベルギーに移籍していく今は、詠太郎にとっても涼太郎に触発されて選手としても人間としても一皮むけるチャンスだと思うのですよ。
今の詠太郎に足りないモノは何か?ズバリ!それは「覚悟」だと思います。
一緒に新潟に移籍してきた涼太郎の「覚悟」は、移籍当時からボクらもヒシヒシと感じましたよね。浦和という名門チームに戻る退路を断っての新潟への完全移籍、「ライバルは高木選手」と移籍当初から公言する強心臓、奥さんとの入籍、エトセトラ、エトセトラ。
もちろん涼太郎と詠太郎には年齢差も生き方の違いもあるので、「人生の決断のタイミング」は異なって当然です。ですが涼太郎の生き方やサッカー人生は、詠太郎にとっても大いに参考にすべき身近なお手本だと思うのですよ。
ここまで書くともうボクが言いたい結論は容易に想像できると思います。詠太郎には「横浜Fマリノスに戻る」という退路を断って、覚悟を決めて新潟に完全移籍して欲しい。「新潟に骨を埋める」という覚悟をし、新潟美人を射止め、新潟に家を買って(新潟から海外移籍をしてもいいけどさ)ほしい。そう願っています。
松田詠太郎には、トリコロールよりもオレンジが似合う!