イッペイシノヅカ選手(27)が、6月2日(木)に神奈川県内の病院で、右肩の手術を行ったことが発表されました。
診断名は「右肩反復性脱臼」、全治約4ヶ月の見込みだそうです。全治4か月ということは完治するのは10月ということですね。今シーズンの残りの期間、イッペイ選手の試合出場は、リーグ戦終盤に辛うじて間に合うかどうかということでしょうか。
「モバアルZ」によれば、1年半前に肩を脱臼して以来、3月の秋田戦での負傷が5回目の脱臼だったのとことです。今回の手術の決断は、イッペイ選手自身がパフォーマンスが上がらないことに対して悩み抜き、相当な覚悟をもって決断したことのようです。もちろんケガを欺し欺しプレーを続けることも可能だったようですが、その選択をしなかったイッペイ選手の思いの強さを感じます。松橋監督がイッペイの決断をリスペクトして送り出したという姿勢にも、選手のことを第一に考える指揮官の器の大きさを感じました。
ただ、イッペイ選手は確か柏からの期限付き移籍でしたよね。願わくばしっかりケガを治して、その後も新潟のために闘い続けてほしいな…と願っています。今までのアルビの歴史の中に、「ケガの治療とリハビリが終わったらすぐに移籍していった選手」も何人かいましたからね。「新潟にケガの治療に来たのかい?」なんて嫌みの1つも言いたくなるケースもありました。
でも移籍してきて以来ずっと治療とリハビリに取り組んでいるトーマス・デン選手のケースもそうだけど、今回のイッペイ選手の決断とそれを認めたチームの姿勢は、「新潟は選手の人生のことをファーストに考えるチームだ」ということを世間に知らしめるというメリットもあるんじゃないかな?とも思います。特にリーグ全体の選手間にそういう共通認識が生まれると、「新潟なら安心だ」「選手のことを第一に考えてくれるチームだ」と、いい選手が新潟への移籍を前向きに考えることにもつながるかもしれません。
ですけどそのためには、「チームの選手層が厚い」ということが絶対に必要です。今回のイッペイ選手だって、彼の主戦場である2列目のウィングに、至恩、小見くん、三戸ちゃん、詠太郎らの選手がきっちりと結果を残していますからね。もしイッペイがチームのとって替えの効かない選手だったら、本人や松橋監督がこの決断をしたかどうかはわかりません。
いずれにしても、イッペイ選手がしっかりケガを治し、J1昇格をかけた10月の大事な試合で大活躍してチームに貢献してくれることを、ボクは夢想しています。そして「やっぱりあの時のイッペイの決断は正しかった」と思いたいです。さらに「イッペイ選手の完全移籍」と、ボクの夢想は続きます。
イッペイ選手!しっかりと治療とリハビリに励み、1日も早く戻ってきてください!待ってますよ!