週末はアルビレックス!

サッカーど素人ながらアルビレックス新潟にはまりこんだ「八百政」家のアルビレックスな週末。(コメント表示は承認制です)

さらば北野!ありがとう北野!しかし納得はできない!

2009年12月18日 | アルビレックス新潟

われらの守護神・北野の大宮移籍の新聞報道から1日半経った今日の午後、ついにオフィシャルから正式に発表がありました。北野選手、大宮アルディージャに完全移籍。決定であります。驚愕の昨日の早朝から36時間も経っておりますので、ボクなりに気持ちの整理はついておりました。もはや覚悟は決めておりました。なので、今はかなり冷静にこの事実を受け止めていると思っております。

まずは「さらば!北野!」という訣別の気持ちです。プロサッカー選手として「移籍」というのは、ある意味で当然の処遇です。出会いがあれば別れがある。当たり前のことです。伸び盛りの27歳。他チームからオファーがあってそちらを選択する。北野はプロサッカー選手として当然の選択(ルール上何ら問題のない選択)をしたのです。

考えてみれば今年のアルビの主力選手達だって、ずっとアルビ一筋で来ているわけでは決してありません。本間勲や田中亜土夢ら地元出身選手やルーキー選手以外は、みんなどこかのチームから移籍して来てるのです。ウッチーは鹿島、大島は横浜FM、松下はガンバ、松尾はFC東京。それでも彼らは前のチームに活躍の場がなく、アルビにやってきた選手ですが、柏から来た貴章や永田、故郷・福岡から来た千代反田なんて、チームのJ2降格と同時に活躍の場をアルビに求めてきた選手達です。前のチームでは、もしかしたら(いやきっと)「裏切り者扱い」だったかもです。

だから北野が移籍することなんて、サッカー選手として当然のことですよ。さらば!北野!ボクはサッカー選手としての彼の門出を応援したいと思います。もしかしたらアルビにとっても、黒河や東口といった新しいGKのヒーローが登場するチャンスかもしれません。

そして何と言っても「ありがとう!北野!」なんであります。北野選手は熱いハートを持ったすばらしい選手でした。サポーターを大切にし、新潟を愛し、子どもが大好きで、貴章と仲良しで、まぁ「魂の男」でしたよ。気力あふれるプレーに、何度感動させられたかわかりません。熱いパフォーマンスに、何度勇気をもらったかわかりません。彼がサポーターの前で、ユニフォームの胸を叩くあのポーズ。好きでした。

レギュラー野澤の影でじっと力を蓄えていた時代。チャンスをモノにしレギュラーを勝ち取った頃。そして守備の要として堅守・アルビを支え、実力を日本中に認めさせた今シーズン。僕らは北野から、本当にたくさんの感動と勇気をもらいました。「ありがとう!北野!」この感謝の気持ちに間違いはない。絶対に間違いはない真実なのであります。

だけど、やっぱり納得できない部分があるのです。決定的に納得できないことが2つです。

まず第1はアルビのフロントに納得できない。それは「北野を大宮に出した」とか、そういうレベルの話ではありません。北野の気持ちをそうさせた背景にある「チーム経営の方針」の部分に関してです。

北野のコメントが大宮のオフィシャルHPに掲載されていました。

大宮が目指すビジョン、目標、夢、それを打ち出している渡邉代表の熱い想い、考え方がとてもストレートで素敵でした。そして、代表だけでなく全てのスタッフが、会社全体として、同じベクトルで進んでいることに心動きました。このベクトルをより大きなものにするために、一緒に携わってくれないかとのお言葉は、凄く凄く嬉しかったです。(ここまで引用)

これは、「大宮が目指すビジョン、目標、夢、熱い想い、考え方」がアルビのそれ以上だったってことですよね。アルビは会社全体として同じベクトルで進んでいないってことですよね。だから北野の心は動いたんでしょ?

さらにアルビのオフィシャルHPに掲載されていた北野のこの言葉。大宮HPのと被ってる部分も多いけどね。

今回僕が、大宮への移籍を決意した大きな理由は、大宮が示す今後の明確な目標と、しっかりとしたビジョンを持ち、チームを作り、闘っているということが、僕のサッカーに対する情熱、ビジョンにより近く、より闘えると感じたからです。

これってある意味で、北野がアルビというチームにダメ出ししたってことのように感じます。「大宮の方がアルビよりも明確な目標としっかりとしたビジョンがあるから、自分は大宮に行くんだぞ」ってね。アルビ首脳陣と北野の間に、どのような話し合いがされたかはわからないけれど、おそらく新潟を誰よりも愛してくれたいたはずの北野に、このように思わせる態度をアルビ首脳陣はとったのでしょうね。大丈夫かな?アルビ首脳陣!

淳監督の不可解な解任(単にお金がなかっただけなのか?)、「疑問が残るクラブ判断(by新潟日報)」にも通ずるところがあるのであります。

北野がこんなことをアルビというチームに感じているということは、同様なことを他の選手も感じていることに相違ないのであります。であるならば、この北野の移籍はアルビの主力陣の大量移籍の序章なのか?と勘ぐってしまうのです。貴章は?松下は?マルシオは?永田は?千代反田は?まさかみんなアルビに愛想を尽かして移籍なんてないよね?

続いて2つ目、最後に言いたいのは、「北野!本当に大宮でいいのか?」ってことです。いや別に、大宮が駄目なチームだって言っているのではありません。でも、鹿島やガンバや浦和のようなビッグチームに引き抜かれるのならまだしも、大宮はわがアルビレックスよりも下位のチーム、しかも毎年のように残留争いをしているチームであります。今季リーグ最少失点を首位鹿島と争った堅守アルビレックスの守護神が、歓迎されているわけでもない(実際、大宮サポのブログでは「なんで?北野?」ってムードも感じられます)大宮に行く必要があるのでしょう?しかも大宮の今季の正GKは、来季も間違いなくチームにいるのです。ってことは北野?金か?金なのか?

う~ん。こんなことは言ってみてもしょうがないこともわかっているんです。僕らサポは移籍するわけにはいきません。北野が居ようが居まいが、チームのやり方に問題があろうがなかろうが、来季もただひたすらにアルビレックスを応援するだけなのであります!頑張れ!アルビレックス! 

 

コメント (14)
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