ヨガセラピ- by ナターシャ

ヨガによって身体感覚を取り戻し元気になることを具体的に紹介していきます。

自然体のつくり方を読んで

2008年06月26日 | 
最近、斎藤 孝さんの自然体のつくり方という本を読みました。
この本は同じ著者の身体感覚を取り戻すという本の続編のような内容でした。
身体感覚を取り戻す為には具体的にどのような事から取り組めば良いかも書いてありました。

最初に目をひいたのはイチロー選手の四股立ちから肩を入れたほとんど非のうちどころのない姿でした。
その写真からは多くの事を語らなくても良いくらい私にはいろんなメッセージが伝わって来ました。
自然体というのはやはり足腰の安定が無ければ成り立たないという事をそのイチローの写真がストレートに訴えかけてきます。
多分、メジャーリーグの試合を見ていてイチローが外野でそのようなポーズをしているのはみなさんも見たことがあるのではないでしょうか?
実際、生徒さんにも毎回のように四股立ちをしてもらっていますが、その人の弱点が一番現れやすいポーズと言っていいと思います。
お腹に力の無い人は上体を真っ直ぐに保てず前傾したり、逆に骨盤が後傾してしまう人もいます。
股関節や内腿の硬さから充分に腰が落とせない、足が弱く震えてくるなど様々です。

現代人は戦後の便利な生活の中で体が相当脆弱になってしまったようです。
この本の中では中心感覚も無くなってしまっているという事も述べています。
洋風化された生活の中で肚の感覚が無くなってしまい体の中心を感じられなくなってしまっているようです。
その事で人との距離感も掴めなくなってしまっていると言う事らしいのです。
体の問題は常にメンタル面とリンクしています。
身体感覚が希薄になっていると言う事は自分の存在自体を明確に感じられない...それで人とコミュニケーションをうまくとるといっても難しいですよね。
まるっきり依存してしまうか、引きこもってしまうといった極端なケースが多いように思います。付かず離れずというような微妙なコントロールが必要な場面でもそれが出来ないんですね。

また自然体で座る、立つ、歩くというのは技であると斎藤 孝さんは述べています。  
その時の自然体で立つというのは肩の力は抜けているけれど足はしっかりと踏めていて腰、肚が決まっている状態だそうです。
昔は子供同士の遊び、家庭での躾、生活様式の中で身に付けていたのですが戦後の生活様式の変化の中でなし崩し的にそういった身体感覚や安定した体が崩壊してしまったのです。
当たり前と思っていたことが本当は日本文化という土台のもとに成り立っていたのですね。
シャンドール先生からも数年前のワークショップの時正しく座れて、立てて、歩ければヨガをやる必要は無いという説明を聞いた事が有りました。かなり深い言葉です。

私はシャドーヨガを学んでから、先輩の指導員から勧められて身体感覚を取り戻すという本を読んだ時、その中に多くの共通点を見つけました。今回読んだ、続編の自然体のつくり方も同様です。
ヨガの専門書は難しいですがこういった本はどなたにもとっつきやすいと思いますのでみなさんに是非読んで頂きたいです


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