夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

お気に入りの作品 継色紙台貼幅 藤井達吉筆 その35

2021-05-08 00:01:00 | 掛け軸
当方の庭にはどうも花が少ない・・。



なにか活ける花はないかといつも物色していますが、この度は石楠花を見つけてきました。この花は意外に日持ちしますね。



本日紹介する作品は藤井達吉の35作品目の紹介です。

最近のインターネットオークションに多くの藤井達吉の優品が出品されました。当方ではすでに蒐集した作品と同傾向の作品は無理に入手せずにこの作品だけを落札しました。その作品を本日紹介しますが、入札の契機となったは「これぞ近代掛け軸のデザイン」と思わせる雰囲気です。

お気に入りの作品 継色紙台貼幅 藤井達吉筆 その35
継色紙和歌 台貼幅 軸先象牙 栗木伎茶夫識 岡島良平識太巻箱
全体サイズ:縦1585*横410 画サイズ:縦225*横180

 

この軸のデザインの良さは写真ではうまく伝わらないかもしれませんね。



藤井達吉の和紙のデザイン、表具のデザイン、それがこの掛け軸の作品に凝縮されています。



和歌には「この日ころに いほにこもりて 山をこうかな 花の盛りの そのかしこさを」とあります。



保存状態の良さが、表具の良さを遺してくれています。



太巻きの保存ははやり表具を痛めませんね。



箱の裏書は岡島良平によるものです。
岡島良平:愛知県碧南市に在住の陶芸家。藤井達吉を生涯の研究課題にして書や詩、陶芸など幅広い研究に成果をだしている。

 

箱の誂えは岡島良平氏が誂えたものでしょうか?



添えてある書付は栗木伎茶夫によるものです。

栗木伎茶夫:陶芸家。明治41年(1908)生。藤井達吉に師事する。半世紀を超える陶歴で瀬戸陶芸界の長老と呼ばれ、土ものの赤絵の技法を用いた。文展・日展等入選多数。



この作品で藤井達吉の作品は35作品目ですが、冒頭でインターネットオークションに出品された作品はなかなかの優品揃いで欲しい作品がまだありました。

 

ただそろそろ藤井達吉の作品はいいものだけに整理しようかと思っています。




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