夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

忘れ去られた画家 枯木山鳥図 上田耕沖筆 

2013-11-08 06:05:46 | 掛け軸
週末には義父とビルのリニューアル工事視察・・。小生はアドヴァイスのみ



先日投稿しました長山孔寅を師とする画家というと上田耕沖がいます。本日はその上田耕沖の作品です。

枯木山鳥図 上田耕沖筆 
紙本水墨淡彩 軸先象牙 上田耕甫鑑定箱
全体サイズ:縦1845*横321 画サイズ:縦1135*横302



箱書きには「家翁耕沖筆 耕甫□□長 □長識之併題□□」とあり、「枯木山鳥図」と題されています。賛には「八十六翁耕翁」と記され、明治37年の作品と推察される。




上田耕沖:1819~1911 江戸後期-明治時代の画家。文政2年生まれ。上田耕夫の子。大坂で長山孔寅(こういん)にまなぶ。死の1年前に大阪天満宮に襖絵(ふすまえ)「鷹狩と雪中老松」をえがいたという。明治44年1月21日死去。93歳。京都出身。通称は万次郎。






上田耕甫:南画家。大阪生。上田耕沖の子。明治から大正・昭和にかけて活躍した。昭和19年(1944)歿、85才。



和名の「ヤマドリ」:山地に生息することに由来するとのこと。

主に標高1,500メートル以下の山地にある森林や藪地に生息し、渓流の周辺にあるスギやヒノキからなる針葉樹林や下生えがシダ植物で繁茂した環境を好むそうです。





冬季には群れを形成し、オスは鳴くことはまれだが、繁殖期になるとオスは翼を激しくはばたかせ、オートバイのエンジン音に似た非常に大きな音を出す(ドラミング、ほろ打ち)ことで縄張り宣言をし、同時にメスの気を惹くとか・・・。

また、ドラミング(ほろ打ち)の多くは近づくものに対する威嚇であるとも・・・。一度聞いてみたいものです。


婚姻形態は一夫多妻であると推定されていたが、実際は一夫一妻と意外と?律儀ですね。



全長はオスで約125センチメートル、翼長20.5-23.5センチメートル。メスは約55センチメートル、翼長19.2-22センチメートル。体重はオスでオス0.9-1.7キログラム、メスで0.7-1キログラム。尾はオスのほうがかなり長く、尾長はオスが41.5-95.2cm、メスが16.4-20.5cm。



オスの羽色は極彩色のキジと異なり、金属光沢のある赤褐色を呈するそうです。

およそ頭部の色が濃く胴体から脚にかけて薄くなる傾向があるが、その程度は亜種により様々らしい。



よく目立つ鱗状の斑がある。目立つ冠羽はないが、興奮すると頭頂の羽毛が逆立ち冠状に見えることもあるとか。



顔面にキジ同様赤い皮膚の裸出部があります。尾は相対的にキジよりも長く、黒、白、褐色の鮮やかな模様がり、脚には蹴爪を持つ。

メスの羽色は褐色でキジのメスに似るが、キジのメスより相対的に尾が短いとのことです。

水墨を主体としてよく描けている作品です。



インターネットオークションで作品を拝見していると、贋作が多いことに唖然とします。今少しチェック機能が欲しいところですね。ただ、多い作品の中から掘り出し物も多く、知識と経験があればそれなりにいいものが入手できます。骨董商の方々は鋳にたーネットオークションに対して否定的な意見が多いですが、私はこのような売買手段には大いに賛成します。




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