青磁は小生にとって未知の分野といっていいです。骨董は自分の専門分野以外には手を出していけないというのが鉄則らしいです。そういう意味では購入すべきではなかったかもしれませんが、そこは好奇心が勝るもの・・。
本屋さんにて本を物色していたら「青い壺」という有吉佐和子著の本が復刻で出版されていました。名著というらしいのですが、私にはイマイチぴんとくる本ではありません。骨董の知識がない方のほうが面白い本かと思います。
青磁鎬蓮弁文碗
口径165*高さ80*高台径37 合箱
作品の入手時の説明には「本物 元~明代 天龍寺青磁暗刻蕉葉紋碗 大名品 」とありましたが定かではありませんね
すっきりとした姿の碗で、外側に蓮弁文を配しています。青緑色の青磁釉が高台畳付きの部分の部分を除いてかけられています。窯傷と思われる傷が縁に2か所存在し、銀で補修されていますが、あまり丁寧ではなく、後日金繕いにて補修いたしました。
龍泉窯は、浙江省南西部の山間部に位置し、北宋時代の中期(十一世紀)以降青磁の生産量を伸ばし、南宋時代(十二世紀)には中国国内だけでなく、世界に向けて製品を輸出する中国第一の青磁窯となりました。十三世紀に入り、蓮弁文を持つ碗が焼成されるようになり、生産量は飛躍的に増えました。十三世紀中頃には、青磁釉が厚くかけられるようになり、十三世紀後半(南宋~元)に全盛期を迎えました。
日本では、龍泉窯の青磁を以下のように分類しています。
1.「砧青磁」:南宋・元時代を中心に焼成され、つやの少ない鮮やかな粉青色をした青磁
2.「天竜寺青磁」:元・明時代を中心に焼成され、黄味のある沈んだ青緑色をした青磁
3.「七官青磁」:明・清末時代を中心に焼成され、貫入があり光沢の強い透明な緑黄色をした青磁
龍泉窯の特徴は確かに鎬蓮弁文が描かれますが、本作品がどれに分類されるか、はたまた近代のコピーなのかは私のはよく分かりません。高台がこのように小さくいかにも品よく見せようという天目茶碗の類は近代というより現代のコピーが出回っています。
数度そのような茶碗を買ってみましたが、よく出来ています。明らかなコピーなのですが、技術はたいしたものです。よく観察してから、返品しましたが・・
今は古伊万里の精密なコピーが中国で製作され、日本に入ってきているようです。
見極めがかなり難しいと聞いています
本作品の氏素性の分かる方がおりましたら、アドバイス戴けたら嬉しいです。
本屋さんにて本を物色していたら「青い壺」という有吉佐和子著の本が復刻で出版されていました。名著というらしいのですが、私にはイマイチぴんとくる本ではありません。骨董の知識がない方のほうが面白い本かと思います。
青磁鎬蓮弁文碗
口径165*高さ80*高台径37 合箱
作品の入手時の説明には「本物 元~明代 天龍寺青磁暗刻蕉葉紋碗 大名品 」とありましたが定かではありませんね
すっきりとした姿の碗で、外側に蓮弁文を配しています。青緑色の青磁釉が高台畳付きの部分の部分を除いてかけられています。窯傷と思われる傷が縁に2か所存在し、銀で補修されていますが、あまり丁寧ではなく、後日金繕いにて補修いたしました。
龍泉窯は、浙江省南西部の山間部に位置し、北宋時代の中期(十一世紀)以降青磁の生産量を伸ばし、南宋時代(十二世紀)には中国国内だけでなく、世界に向けて製品を輸出する中国第一の青磁窯となりました。十三世紀に入り、蓮弁文を持つ碗が焼成されるようになり、生産量は飛躍的に増えました。十三世紀中頃には、青磁釉が厚くかけられるようになり、十三世紀後半(南宋~元)に全盛期を迎えました。
日本では、龍泉窯の青磁を以下のように分類しています。
1.「砧青磁」:南宋・元時代を中心に焼成され、つやの少ない鮮やかな粉青色をした青磁
2.「天竜寺青磁」:元・明時代を中心に焼成され、黄味のある沈んだ青緑色をした青磁
3.「七官青磁」:明・清末時代を中心に焼成され、貫入があり光沢の強い透明な緑黄色をした青磁
龍泉窯の特徴は確かに鎬蓮弁文が描かれますが、本作品がどれに分類されるか、はたまた近代のコピーなのかは私のはよく分かりません。高台がこのように小さくいかにも品よく見せようという天目茶碗の類は近代というより現代のコピーが出回っています。
数度そのような茶碗を買ってみましたが、よく出来ています。明らかなコピーなのですが、技術はたいしたものです。よく観察してから、返品しましたが・・
今は古伊万里の精密なコピーが中国で製作され、日本に入ってきているようです。
見極めがかなり難しいと聞いています
本作品の氏素性の分かる方がおりましたら、アドバイス戴けたら嬉しいです。