女子サッカーの監督への問題はずいぶん前に投稿したとおりで、4年前の再任が大きな間違いです。もはややり尽くした感のある監督を再任した時点で戦略的に「もうやることはない」というアイデアは無い状態なのですから・・。それを自覚・認識しなかった点は本人も周囲も愚かというしかありません。こういう現象は通常よくあることなので常に頭に入れておく必要があります。成功体験の記憶が人を天狗にし、実質的な問題解決とはかけ離れた戦略をとるときがあります。人を罵倒したりなどで部下とコミュニケーションがとれなったりしますが、過去の成功の成果を踏まえているゆえに周囲がなにも苦言を言えない状態が起こります。なにはともあれ、今回は完敗の責任はとらざる得ないし、監督の責任は重い。
スポーツでは選手、監督の世代交代が必要のように、経営も良い状態を維持するには世代交代が必要です。トップだけではアイデアは枯渇するものです。1年目で問題解決・業績向上の糸口をつかみ、2年目で上向きに、3年目で上昇機運に、4年目で維持状態に、5年目が交代時期です。長く就任しているとろくなことにはなりません。経営もまた常に問題の把握とアイデアが肝要です。
さて、本日の作品は柴田是真らしいのですが、巷には柴田是真の作と称する日本画は多数あり、どうもそのほとんどが贋作のようです。出来の悪い作品はすぐに判別がつくのですが、よく描けている贋作が多々あるので、入手判断は非常に難しくなります。
福禄寿図 柴田是真筆 その10
絹本水墨着色軸装 軸先鹿骨 庄司竹真鑑定箱入
全体サイズ:横295*縦1873 画サイズ:横249*縦1068
落款には「行年七十八翁之 是真 押印」とありますから、1885年頃(明治18年)の作品です。印章は多数あるようで、あまり文献資料はあてにならないようですが、ここまで贋作が多いとまずは文献にない印章類は疑ってかかったほうがいいようです。文献の資料と落款と印章が一致してもさらに疑ってかかる必要があります。
他本作品の鑑定箱書は「庄司竹真」です。むろん鑑定そのものも疑ってかかるべきでしょうが、ある程度は「庄司竹真」の鑑定は信頼できそうです。
他に紹介した作品の鑑定箱のある「梅下老人之図」、「甲子之図」と同一人物による鑑定です。
庄司竹真については下記のとおりです。
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庄司竹真:( しょうじ-ちくしん)1854年~1936年 明治-昭和時代前期の日本画家,漆芸家。
嘉永(かえい)7年3月28日生まれ。柴田是真に絵画、蒔絵、漆絵をまなぶ。明治10年内国勧業博覧会で蒔絵「月ニ船図」が褒状をうけたのをはじめ,内国絵画共進会などで受賞。昭和11年死去。83歳。江戸出身。名は余四郎。字(あざな)は有教。
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とはいえ贋作にはこだわるのは精神衛生上よくありません。息子の口癖「ま~、いいか」(どうも小生の口癖を真似ているらしい)が、商売でないかぎり、ちょうどよい骨董の愉しみ方の心構えのようです。
人生は要は「いかに福禄寿のように好々爺」になるかかもしれませんね。本作品の「福禄寿」は良いお顔をしています。
箱の誂え、表具はいいものですね。
箱に付いている古い?革紐は意外なほど当時は高級品であったらしく、江戸期には大名誂えによくあったとか・・。
柴田是真の漆器の贋作は難しいのですが、絵は真似しやすいので購入には注意しましょう。ひとつの作品の成功体験がその後の蒐集に贋作を呼ぶことが多々あります。
スポーツでは選手、監督の世代交代が必要のように、経営も良い状態を維持するには世代交代が必要です。トップだけではアイデアは枯渇するものです。1年目で問題解決・業績向上の糸口をつかみ、2年目で上向きに、3年目で上昇機運に、4年目で維持状態に、5年目が交代時期です。長く就任しているとろくなことにはなりません。経営もまた常に問題の把握とアイデアが肝要です。
さて、本日の作品は柴田是真らしいのですが、巷には柴田是真の作と称する日本画は多数あり、どうもそのほとんどが贋作のようです。出来の悪い作品はすぐに判別がつくのですが、よく描けている贋作が多々あるので、入手判断は非常に難しくなります。
福禄寿図 柴田是真筆 その10
絹本水墨着色軸装 軸先鹿骨 庄司竹真鑑定箱入
全体サイズ:横295*縦1873 画サイズ:横249*縦1068
落款には「行年七十八翁之 是真 押印」とありますから、1885年頃(明治18年)の作品です。印章は多数あるようで、あまり文献資料はあてにならないようですが、ここまで贋作が多いとまずは文献にない印章類は疑ってかかったほうがいいようです。文献の資料と落款と印章が一致してもさらに疑ってかかる必要があります。
他本作品の鑑定箱書は「庄司竹真」です。むろん鑑定そのものも疑ってかかるべきでしょうが、ある程度は「庄司竹真」の鑑定は信頼できそうです。
他に紹介した作品の鑑定箱のある「梅下老人之図」、「甲子之図」と同一人物による鑑定です。
庄司竹真については下記のとおりです。
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庄司竹真:( しょうじ-ちくしん)1854年~1936年 明治-昭和時代前期の日本画家,漆芸家。
嘉永(かえい)7年3月28日生まれ。柴田是真に絵画、蒔絵、漆絵をまなぶ。明治10年内国勧業博覧会で蒔絵「月ニ船図」が褒状をうけたのをはじめ,内国絵画共進会などで受賞。昭和11年死去。83歳。江戸出身。名は余四郎。字(あざな)は有教。
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とはいえ贋作にはこだわるのは精神衛生上よくありません。息子の口癖「ま~、いいか」(どうも小生の口癖を真似ているらしい)が、商売でないかぎり、ちょうどよい骨董の愉しみ方の心構えのようです。
人生は要は「いかに福禄寿のように好々爺」になるかかもしれませんね。本作品の「福禄寿」は良いお顔をしています。
箱の誂え、表具はいいものですね。
箱に付いている古い?革紐は意外なほど当時は高級品であったらしく、江戸期には大名誂えによくあったとか・・。
柴田是真の漆器の贋作は難しいのですが、絵は真似しやすいので購入には注意しましょう。ひとつの作品の成功体験がその後の蒐集に贋作を呼ぶことが多々あります。