夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

李朝?染付 虎獅子図文大瓶

2021-07-21 00:01:00 | 陶磁器
この壺の図柄は李朝民画を基調としたような図柄です。時代はあってもそこそこ李朝後期くらいの作かと思われますが、李朝におけるこの手の染付の豪放磊落な描き方というより、李朝民画に倣ったような余白を生かした図柄となっていると思います。



李朝染付 虎獅子図文大瓶
古杉箱入
外口径170*最大胴径368*底径187*高さ483



「でっかいことはいいことだ!」ではありませんが、当方の蒐集作品の中ではともかくデカい! デカい愚作は処置に困るものですが・・。



松下に鳥を描き、どうも虎と獅子の図らしい・・。



明らかに朝鮮民画の絵柄ですね。



底周りには使った跡によるものか染みがあります。李朝はまともにきれいなものより、まともでない点があったほうがいい・・。これはどうも日本人の感性であり、潔癖さを重んじる李朝そのもの感性とは一致しないのかもしれません。



このような大きな壺には龍の文様が多いのですが、虎に獅子の図は珍しいかもしれません。



前述のようにそれほど時代の古いものではないと思いますが、飾ると意外にいい味が出ています。



これは実際に展示した作品を観ないと解らないしれませんね。



購入費用は意外に高くつきました。



ただしそれなりにいい買い物であったと思っています。



古めかしい杉の箱・・。



一応真田紐を通しておきますが、このような古箱は壊れやすいので必ず風呂敷で覆っておきます。



飾り方はいろいろと愉しめそうです。



洋画の伊勢正義の作品と・・。



渡邊省亭の作品と・・・。



当方では大きな壺は単品で展示することより、展示作品とのマッチングすることを重視しています。いい作品でも多くの壺が並んでるだけでは興ざめするばかりですから、大きな作品は空間にうまく溶け込めるかが肝要なのかもしれません。そういう観点からは信楽や李朝は小うるさいところが少なくていいかもしれませんね。

でもさすがに溶け込むにはデカすぎるかな~







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