
エアコンからの漏水で天井が落下した食堂と居間は目下材料の手配中・・。今回の天井の張替えのついでに廊下周りのクロスの天井も古びてきたので張替えする手配をしました。

まずは既存の天井を剥がして下地直しからです。

新たな下地を付け直して木の天井を貼ります。割付の面倒なところは当方の指示にて・・・。新築してから30年以上経過し、修繕すべきところは修繕し始めています。男の隠れ家も同様なので、費用の目途がが付いてからの着工となります。少しずつ、無理をせず、費用対効果も重視して・・。

さて本日の作品ですが、本作品はいわゆる色絵古九谷なのか、はたまた再興九谷などの模作なのかは当方では判定しかねています。

色絵(五彩手)古九谷 牡丹二獅子文分銅形食蝋
合古箱
最大幅250*最大奥行160*高さ75

釉薬が生掛けされているのは相違ないようです。

古い九谷はまずは生掛けが条件とされます。ただ生掛けだから古九谷ということにはなりませんね。

分銅形の色絵古九谷は皿などにも存在しています。

古九谷に絵付けはうまくて丁寧というのは固定観念のようで、要は味があるかどうかが判定ポイントのようです。熟練した絵師の味・・。

色絵は非常の剝がれやすいようですが、これは釉薬が安定していない初期の特徴です。

当方では色絵古九谷であろうと推測しています。

文様は獅子に牡丹。
*「獅子に牡丹の図柄の意図」はすでに本ブログで説明されている事項で、骨董蒐集では基本的な知識ですね。

この作品は当方としては良さそうな作品と判断しています。

古い箱に納まっていますが、この作品に合う箱を見つけてきて合わせたのでしょう。

飾っても愉しめるし、蓋が持ちやすいので食卓で使ってもいいでしょう。

この持ちやすさが中国の漆器に分銅型の作品が多い理由なのでしょう。
はてさて費用対効果の判断が一番難しいのがこの蒐集というやつ・・。