夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

忘れ去られた画家 河畔清遊図 庄田鶴友筆

2014-10-31 05:16:35 | 掛け軸
会社の業績というのは予断ならぬもので、常に改革と新たな目標設定が必要なものだと思います。経営者は時代の流れと周囲の状況からアイデアや経営目標を生み出し、社員のモチベーションを高めるべく経営を行う必要があるように思います。当たり前だと思うのですが、なかなか的を得た施策というものは生まれにくいもので、ちょっと間違うと社員のモチベーションを下げる結果にもなりかねないので慎重さも必要です

庄田鶴友という画家は私も本作品で初めて知りました。本作品は出来の良さを気に入って購入したものです。骨董はもともとその作品が自分のインスピレーションにあうかどうかで所有するかどうか決まるのが基本です。著名な画家とか、将来値段が高くなるからとかというのは邪道で、そういう欲が贋作を購入するという失敗を招きます 

これは仕事にも同じことが言えて、利益や功名心が先走ると結果的には大きな失敗をし膨大なる損失を招きます。会社での仕事は皆で、組織で行うのが基本です。個人プレーはたとえ成功しても評価してはいけません。功名心からの個人プレーは蔓延しないようにしなくはいけません。組織で仕事を行うためには「人の好き嫌いを仕事に持ち込むな」という私の基本理念があります。ちなみに最近のテレビドラマの風潮に個人プレーを高く評価するような傾向がありますが、若い人が大きな勘違いをしないようにしなくてはいけません。その仕事が周りからどう評価されているか、社の方針に合っているかどうか、説明責任を果たしているかどうかを確認するのは社会人としての基本です。

河畔清遊図 庄田鶴友筆
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 共箱
全体サイズ:縦1350*横650  画サイズ:縦440*横510



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庄田鶴友:明治12年(1879)~昭和23年(1948)。日本画家。明治12年(1879)9月28日奈良県柳生村生まれ。本名は常喜、別号は暁観。京都市立美術工芸学校絵画科を卒業後、山元春擧に師事する。



明治36年第5回内国勧業博覧会に『初冬』で褒状。明治40年第1回文展に『海辺』で入選、以後文展に入選を重ねる。明治43年京都市立絵画専門学校助教授となり、のち教授として後進の指導に尽力する。



春擧門下による「早苗会」に出品を重ねるとともに、大正8年井口華秋、池田桂仙、上田萬秋、林文塘らと自由な制作を目指して「日本自由画壇」を結成、定期展に出品を重ねる。昭和6年官展に復帰し、昭和8年帝展に推薦となり、文展・新文展で活躍する。



写生に基づいた山水画、風景画を得意とする。昭和8年帝展で推薦。京都市立絵画専門学校教授。昭和23年(1948)4月25日京都市で歿、68歳。



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波に揺られてのんびりしたいものです。



良きアイデアはちょっとした休息が必要・・・。


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