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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

春暁図 寺崎廣業筆 その50

2016-10-03 00:01:00 | 掛け軸
休日には来年には入園する予定の幼稚園の運動会へ参加。かなり大きな幼稚園らしい。



入園前の幼児も参加できる種目があるらしい。家内が「ゆっくり走っていいよ」と諭したが「早く走る」と返答。



むろん一等賞などない。全員が参加賞。



郷里の住職から夜には電話があり、近々秋田市内の市立千秋美術館で生誕150年を記念して寺崎廣業展が催されるとの報告でした。

ということで本日は寺崎廣業の作品の紹介です。上京してから集め始めた寺崎廣業の作品ですが、50作品目となりました。そろそろ系統立てて整理する段階になりました。

春暁図 寺崎廣業筆
絹本水墨着色軸装 軸先 鳥谷播山鑑定箱
全体サイズ:縦2200*横655 画サイズ:縦1290*横510



落款と印章から明治40年頃の作品と推察されます。

  

本作品に押印されている白文朱長方印「廣業」の作品は数が多く、著名になりつつある頃、依頼されて描く作品が多くなった時期かとと思います。

依頼されて気軽に描くことも多く、その多作ゆえに大衆画家とも評され、今では評価も低く「忘れ去られた画家」の一人となった言えますが、郷里ではまだ前述のような展覧会が催されています。



一般的に蒐集家にはこのような展覧会はあまり勉強にならないのが現実です。作品が代表作ばかりで立派過ぎるきらいがあります。



望むなら贋作と真作を並べた展示とか、落款と印章の変遷とかという展示が蒐集家にはためになるのですが・・。



蒐集家は骨董屋の主人と半日ほど話し込むほうがよほど勉強になるようです。相手はこちらに作品を買わせたい、こちらは作品の良し悪しを値踏みするという切磋琢磨の場が・・。



そこに印譜集やインターネットの資料を持ち込んでくる輩には骨董屋さんは作品を売りたがりませんが、こういう輩が多いようです。 

描線に勢いが無いとか細かい点を指摘する輩も同じ。知ったかぶりは骨董世界では無知と馬鹿にされ、相手に対する礼儀をわきまえて交渉することが肝要です。値切り交渉も常識の範囲が基本で、経験からは値切らぬ人がいつもいい作品を入手しています。



最初の写真では黒くてよく見えませんが、手前は蛸を描いた作品です。



裏には「f」と「BL」とありますが、氏素性の解らぬ作品ですが、愉しめるのでときおり飾って愉しんでいます。



掛け軸の絵が寂しい?ので、この作品を手前に置きました。





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