夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

古染付張甲牛写香合

2015-03-07 06:47:56 | 陶磁器
家内のお茶の稽古に一歳の成りたての息子は連れて行かれています・・、時には小生まで・・。元いた会社の元同僚?が多い集まりです。

息子の目当て?は無論お菓子。欲しいときには正座までするとか・・。



「ね~、先生、お願い・・」と言っているに違いない。



歩く前から正座か・・、なかなかやるじゃん、というか末恐ろしい・・


本日は「古染付張甲牛写」・・そう「写」という文字を見逃さないように・・。

古染付けの皿は数が多く廉価なこともあり入手は意外にたやすいのですが、香合や香炉は非常に入手が困難でコピーした作品が数多くあり厄介な分野です。

古染付張甲牛写香合
合箱入
幅50*奥行50*高さ50



「本作品は下記の香合番付前頭9にランクされる明時代の古染付香合の名品「張甲牛」の後世の写しと思われます。」という説明がありました。

丁寧に縫われた布で包まれて箱に仕舞われています。



本歌とは牛の向きが違いますので、全くのコピーではないようです。実際には「類品の多いこの手」というのが本当のようです。似たような牛の絵の染付けの作品が時代が古くからあるようです。



偽物という作品ではなさそうなことと、雰囲気がとてもいいので入手したものです。銘は入っておらず、箱の裏は呉須による何かのマークか染料のこぼれのようです。



時代は明~清という時代はなさそうで、近代の日本の京焼?の作品と理解しておくのが無難でしょうね。



薬味入れにいかがなものか・・?



下記の写真が本歌・・香合番付前頭9にランクされる明時代の古染付香合の名品「張甲牛」。

「古染付張甲牛香合:景徳鎮窯。蓋の甲がふっくらと盛り上がり、その中央に1匹の牛を描いただけで、すばらしい意匠効果をだしていいます。四方の側面に四方襷文が配され、全体を引き締めて効果的である。類品の多いこの手のなかで、周囲の虫喰いが少なく、染付も美しく発色しており、優品の一つに数えられるものです。わが国の茶人から中国への注文品で、江戸後期の大茶人松平不昧公旧蔵のものと伝えられています。」という説明があります。



こちらの下記の写真の作品は写し?・・・・・・・・・、豚か猪のようですが、これが味というものという評価か?? 写真では判断がつきませんね。



近代の写し・・・・・・完全な写しですが、呉須の色に風情がありませんね。虫喰いも出ていません。



虫喰いの真似は難しいらしく真似しても本物とは違うとすぐ解るそうです。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。