夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

古染付 蓮唐子図五寸丸皿

2018-04-28 00:01:00 | 陶磁器
陶磁器の形が不均整であるのは自然だからであり、絵付が自由でのびのびとしているのは、作為がないからです。また初期の伊万里や、創成期の唐津が美しくて力強いのは、そのうぶ気な稚拙さの中にも、ひたむきな自然さが感じられるからだと言われています。それらは親み深く、観る人の心を把えてはなさない作品が多いです。自然であることは、いかにも美しい在り方と言えるのでしょう。 逆に言えば、人巧を弄することは自然に逆らうことであって、その度合いは美しさに反比例するものかもしれません。つまり自然であれば、ある程美しいと言えますが、このことは骨董や陶磁器に限らず、人間の在り方や生き方をも暗示していますね。 作為のない古陶磁器の代表格に本日改めて紹介する「古染付」があります。 . . . 本文を読む