五嶋龍

ヴァイオリニスト五嶋龍さんのCD。（2006年のリサイタル録音）

ボランティア活動について、興味深いことが書いてありました。

「ボランティアは、まず自分にとって大切なものですね。自分の人間性を改めるというか。
一度は自分のエゴを捨ててみて、もっと進んだ大きな人間になっていくべきだと思うんです。
人のためにというのはたしかにそうなんですけど、人を助けるだけならお金があればいいわけで。
やっぱり人間ってお金だけじゃないですよね。
なんで自分で直接ボランティアをしなければいけないのかというと、
人間の気持ちに触れるという部分でしょう。
・・・
自分を知ることができる。
自分がどうあるべきか。
どういう人間の理想的なイメージを持つべきか。
それを、もっとはっきり持つことができる。そこが大事です。
だいたい、お金で解決できることなら、お金でやればいいわけです。
ボランティアは、それをどこまでやっていけるかで、その人の人間の大きさを表すものなんです」

音楽家というものは、単に演奏や作曲によって何かを表現するだけの存在ではない。
総いった問題をとっくにクリアした上の課題として、現代の社会や人間のあり方に対して、
どれだけ熟慮を重ねてきたかが、結局のところ音楽の内容に跳ね返ってくるもの・・・

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今日も、音楽ボランティア仲間とお話させていただきましたが、
これは、本当に考えること、感じること、学ぶこと、つまり得ることが多いんです。だから。
私は、人のためなんて思っていないんです。
自分の成長のためにやっているのです。
私は、体力が余っているわけではないけれど、それでも、これによってパワーをもらえるからやっているんです。


♪このCDの中にある、リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリンソナタ作品１８　良いです