片手バタフライ。

２０年ほど前にオーストラリアにジョン・シーベンという選手がいました。ロサンゼルスオリンピック２００ｍバタフライの金メダリスト。彼の記事で今でも鮮明に覚えている言葉があります。「私が金メダルを目指してから今まで一度も他の選手とのすれ違いで片手バタフライを使ったことがありません。そう決めて今までやってきたのです。だから勝てた、そう信じています。」このときのオリンピックには西ドイツのスーパースター、ミハエル・グロス選手がいて誰もシーベン選手の金メダルを予想していませんでした。まだ大学生だった私はこんな選手が金メダルをとるんだと感動したものです。そして、コーチになった私のチームは「片手バタフライ絶対禁止」のチームになりました。いろいろなコーチ哲学があると思いますが、私の考えは簡単です。「一度決めたら最後まで。」最後とはあきらめたとき。あきらめなければ可能性はなくなりません。
だからうちのチームの選手は粘っこい選手が多いのです。今までのJO優勝者の種目は２００Fly６回（悠子４回、めぐ２回）１００Fly２回、１５００Fr、２００Br、４００Fr、４００MRと一目瞭然。速い選手が勝つのではなく、強い選手が勝つ！！です。

粘れ、耐えろ、あきらめるな！　　　　　なんかちょっと暗いかも・・・・。

写真は雪乃ちゃん（生後２週間）義妹の子供です。