漫画感想。気が向いたので書き殴る。
元々、GBA初のFEとなった「ファイアーエムブレム 封印の剣」とリンクする形で始まった作品である。
まぁ要するにメディアミックスってやつだな。本編発売前から始まってるのは当時新鮮だった、かも。
もちろん本編の舞台とキャラも登場するが、基本はオリジナルであり、ただのコミカライズではない。
そして途中で本編中での結末を迎え、そこからは完全オリジナル展開に入る。
全11巻、本編発売から3年以上も連載が続いたことを見ると、そこそこ好評だったのではないかと思う。
この漫画を通しで読んだ誰もが思うことが、絵柄の劇的な変化だ。
連載が進むにつれ作画担当・山田孝太郎氏の画力が異様なほど上がっており、
最初と最後だけを見るととても同じ漫画、同じキャラとは思えない。
しかしこれは、初期の絵が下手と言う意味ではないのだ。
初期は初期で少年漫画らしいキャラ絵であり、作風には寧ろこっちが合ってると思う。
この激しい変化、否定すべきか肯定すべきが、難しい所である。
顔つきはもちろん身長や体格まで別人化しているのはちょっとどうかと思うが、
各キャラが見違えるほどカッコよく美しくなったことは間違いないのだ。
うーん。ま、肯定しとくか。月刊漫画は多少緩く見るべきだよな。
別にいい加減な作りってわけじゃないんだし。
終盤の絵は極めて高品質で、人物・建物・竜・動き等文句なし。
特に女キャラの健康的な色気は素晴らしいものがある。ティーナ姫マジエロい。不健康かも。
漫画もいいけど何かのゲームのキャラデザを一度やって欲しいなぁ。
……だが、この漫画が面白いか? と言うと、正直イマイチだ。
絵は驚くほどの高品質なのに、一体何故?
答えは簡単、原作・脚本が駄目なのである。
そしてこの作品は、作画・山田孝太郎、原作・井沢ひろし とキッチリ役割を分けてあるのである。
つまり井沢氏の原作がつまらないのである。
井沢ひろし。
初期の「ジャンプ放送局」で常連投稿者「どんちゃん」として有名な人だ。
その縁で後にジャンプ放送局の製作スタッフになり、そのまま業界に居ついたとか。
経歴を考えるとギャグ面の才能がある人だと思うんだが、何故漫画原作なんてやってるんだ?
まぁ単純明快に、話が面白くない。
封印の剣という本編がある以上、思い通りの展開には出来ないという縛りはあるが、
それを考慮してもつまらないと思う。
話の展開、キャラ設定、敵の正体、そして台詞、どれも全然センスを感じないし、記憶にも残らない。
ゲームが元ネタで原作・作画を分けている作品と言うと、名作「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」が
思い浮かぶが、魅力的なキャラとシナリオ、そして数々の印象的な台詞を残したあの作品と比べると、
覇者の剣はその足元にも及んでいない。
「主人公が実は〇〇の血を引いていた」「ピンチに血のおかげで覚醒」「何故か恋愛関係成立」
などなど、安っぽさと説明不足が重なり、終盤と結末は読んでて白ける。
劇的な成長を遂げている山田氏と比べると雲泥の差がある。
ハッキリ言って、井沢氏に原作を任せたのが大きな間違いだったと思う。
それでも3年以上連載が続いたんだから、大したものだったのかもしれないが。
物語さえ良ければ、FE漫画の金字塔になれたに違いないのに。惜しいなぁ。
いっそ山田氏にどちらも任せてほしかった。それで駄作になったとしても。
残念な作品である。
ところで、俺はこういう「剣術もの」の漫画を読むと、いつもいつも、強く違和感を覚えることがある。
何と言うべきかなぁ。「刃物をきちんと描かないずるさ」と言うか。わけ分からんな。
剣を中心にしたバトル漫画なんだから、当然ながら戦闘シーンでは剣と剣がぶつかり合うことになる。
その中では味方がピンチになったり、敵が主人公の能力に驚いたりと、様々なドラマが描かれる。
だが俺は、剣と剣の勝負で、そんな事は起こりえない、起こるわけがないと思うのだ。
言うまでも無いが、剣は刃物である。長い刃物である。
刃物は怖い。触れただけで、どんな人間でも肌を切る。
そんな物騒なものを、お互い殺す気で相手にぶつけ合うのである。
そんな戦いで、「やるな貴様」とか「なんという力だ」とか言う余裕があるだろうか?
あるわけがない。ンなこと言ってる間に、どちらかの命が消えているはずなのだ。
要するに、刃物とは、洒落にならない武器なのである。
それは「ピンチ」などという生易しいモンを作れるものではない。「死」一直線だと思うのである。
これが拳と拳の勝負であれば、話は変わってくる。
「強烈な一撃を食らって蹲る」「ボロボロにされても立ち上がる」といった描写も、まぁ不自然ではない。
拳は打撃攻撃だから、連打でもオーラ付きでも一応耐えられる。少なくともそう想像できる。
だが刃物なら? 無理である。何故なら、刃物は洒落にならない「凶器」そのものだからだ。
ブスッと刺し貫けば、死ぬ。あっさり死ぬ。どんな達人であっても死ぬ。
死まで行かなくても、腕や足を落とされたら? 指を切られたら? 目を貫かれたら?
刃物の場合、拳と違い、ピンチは本当に洒落にならないものにしかなり得ないのである。
媒体がゲームであれば、その辺は誤魔化しが効く。
例えばFEなら、剣で何度も攻撃を当てても、死なない限り五体満足で行動できる。
だがそれはあくまで「ゲームだから」という条件が存在しているからのことだ。
漫画であれば、誤魔化せない。洒落にならない刃物の怖さを描かねばならない。
だが漫画なんだから、主人公のピンチや、ボロボロにされても立ち上がるシーンを描かねばならない。
じゃあどうするか? 誤魔化すのである。
本気で斬らない、斬らせない。
顔を攻撃すればいいのに、何故か鎧付きの胴ばかりを攻撃する。
剣を使えばいいのに、何故か足や手で殴って攻撃する。
そもそも刃物なのに、何故か打撃のような効果で吹っ飛ばされる。
こうした「漫画的刃物の怖さの誤魔化し(センス皆無命名)」が、
俺は昔から気になって気になって仕方ないのである。
さっき挙げた名作「ダイの大冒険」でも、この不自然な誤魔化しは当然のように多用されていた。
例えば、ダイが父バラン最強の技ギガブレイクをまともに食らうと言うシーンがある。
バランの剣は「真魔剛竜剣」という最強クラスの剣であり、それを使っての必殺技である。
ダイの体は真っ二つにされて当然、この世から消滅してもおかしくない。
だが実際は、体に「強烈な打撃」が加わっただけだった。鎧や兜がバラバラになったが、それだけだった。
そりゃそうだ、主人公が死ぬわけないし、腕が千切れるわけないし、目が潰れるわけがない。
かくしてダイは気絶するものの、普通に復活し、話は続くのであった。
もう一つ例を挙げると「るろうに剣心」かな。
この漫画も大好きなのだが、誤魔化し部分については非常に不満である。
京都編のボス、志々雄真実の必殺技に「弐の秘剣 紅蓮腕(かいな)」というものがある。
ちなみにこの技はサムスピからの丸パクリで、作者当人も認めている。やれやれだ。
それはいいとして、この技、不自然極まりない。
紅蓮腕は「相手を片手で持ち上げ、手甲に仕込んだ爆薬に剣で着火し、爆発させる」という技だ。
考えてみれば全然技じゃないし、どこが秘剣なのかも分からんが、突っ込み所はそこじゃない。
「何故普通に、剣で刺して殺さないの?」だ。
紅蓮腕を使うには、相手を無防備な状態で手に掴まなくてはならない。
そこまで状況が出来上がってるなら、そのまま心臓を貫けばいいじゃないか。
それで勝負は完全に付く。文句なく、志々雄様の勝ちである。
だが、しない。わざわざ爆発による「打撃」だけで剣心を気絶させ、「ピンチ」を描く。
だって、死んだらそこで連載終わっちまうもん。
当時のジャンプの大黒柱だったのに、そんな事許されるわけがない。いやそれは関係ないか。
るろ剣はバトル面でもよく描けていた作品だと思っているが、やはり刃物漫画は刃物漫画だったのか。
当時も萎えたし、今読み返しても萎える。
はぁ。
断っておくが、別に「とことんリアリティを追及しろ」と言ってるわけじゃない。
漫画なんだから、ぶっ飛んだ派手な必殺技を繰り出したり、一騎当千の凄い奴がいたり、
そんなのは当たり前だ。そういう事を言ってるんじゃない。
ただ、モノには限度があるだろう、と。
刃物漫画における刃物表現の誤魔化しは、俺の許容範囲を超えている。
幾らフィクションでも、作り話でも、その世界なりのリアリティはあるべきだろう。
覇者の剣ではガント(アーマーナイト)はいつも分厚い鎧の胸を攻撃されていた。顔丸出しなのに。
ゲーム本編と同様、セシリアはゼフィールの必殺の一撃を食らったが、昏倒しただけだった。
洒落にならない得物で殺し合いをしてるはずが、洒落にならない結果は起こらない。
真面目に戦ってないのかなぁ? もしかして演劇か何かなのかなぁ?
気持ちが醒めてしまうのである。
はぁ。ンなの気にしてるの俺だけだろうか? やれやれだ。
少年漫画の例しか挙げなかったが、層が上がればもっと刃物がリアルな漫画もあるのかな?
「ベルセルク」はいずれキッチリ読みたいと思ってる。
まぁしかし、キャラの指が乱れ飛んだり目を貫かれた怪我人がゴロゴロいる漫画もどうかと思うけどね。
結局、少年漫画のバトルは拳でやってるのが一番だと思う。それか、能力バトル。
「クッ、なんてパワーだ」「や、やるじゃねーか」と称えあい、戦闘後は仲間に。
誰も死なない、死なせない。死ぬにしても、綺麗に死ぬ。それが漫画。
下手に刃物に触れない方がいいよ。危ないからさ。
はぁやれやれ。
拍手を送る
元々、GBA初のFEとなった「ファイアーエムブレム 封印の剣」とリンクする形で始まった作品である。
まぁ要するにメディアミックスってやつだな。本編発売前から始まってるのは当時新鮮だった、かも。
もちろん本編の舞台とキャラも登場するが、基本はオリジナルであり、ただのコミカライズではない。
そして途中で本編中での結末を迎え、そこからは完全オリジナル展開に入る。
全11巻、本編発売から3年以上も連載が続いたことを見ると、そこそこ好評だったのではないかと思う。
この漫画を通しで読んだ誰もが思うことが、絵柄の劇的な変化だ。
連載が進むにつれ作画担当・山田孝太郎氏の画力が異様なほど上がっており、
最初と最後だけを見るととても同じ漫画、同じキャラとは思えない。
しかしこれは、初期の絵が下手と言う意味ではないのだ。
初期は初期で少年漫画らしいキャラ絵であり、作風には寧ろこっちが合ってると思う。
この激しい変化、否定すべきか肯定すべきが、難しい所である。
顔つきはもちろん身長や体格まで別人化しているのはちょっとどうかと思うが、
各キャラが見違えるほどカッコよく美しくなったことは間違いないのだ。
うーん。ま、肯定しとくか。月刊漫画は多少緩く見るべきだよな。
別にいい加減な作りってわけじゃないんだし。
終盤の絵は極めて高品質で、人物・建物・竜・動き等文句なし。
特に女キャラの健康的な色気は素晴らしいものがある。ティーナ姫マジエロい。不健康かも。
漫画もいいけど何かのゲームのキャラデザを一度やって欲しいなぁ。
……だが、この漫画が面白いか? と言うと、正直イマイチだ。
絵は驚くほどの高品質なのに、一体何故?
答えは簡単、原作・脚本が駄目なのである。
そしてこの作品は、作画・山田孝太郎、原作・井沢ひろし とキッチリ役割を分けてあるのである。
つまり井沢氏の原作がつまらないのである。
井沢ひろし。
初期の「ジャンプ放送局」で常連投稿者「どんちゃん」として有名な人だ。
その縁で後にジャンプ放送局の製作スタッフになり、そのまま業界に居ついたとか。
経歴を考えるとギャグ面の才能がある人だと思うんだが、何故漫画原作なんてやってるんだ?
まぁ単純明快に、話が面白くない。
封印の剣という本編がある以上、思い通りの展開には出来ないという縛りはあるが、
それを考慮してもつまらないと思う。
話の展開、キャラ設定、敵の正体、そして台詞、どれも全然センスを感じないし、記憶にも残らない。
ゲームが元ネタで原作・作画を分けている作品と言うと、名作「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」が
思い浮かぶが、魅力的なキャラとシナリオ、そして数々の印象的な台詞を残したあの作品と比べると、
覇者の剣はその足元にも及んでいない。
「主人公が実は〇〇の血を引いていた」「ピンチに血のおかげで覚醒」「何故か恋愛関係成立」
などなど、安っぽさと説明不足が重なり、終盤と結末は読んでて白ける。
劇的な成長を遂げている山田氏と比べると雲泥の差がある。
ハッキリ言って、井沢氏に原作を任せたのが大きな間違いだったと思う。
それでも3年以上連載が続いたんだから、大したものだったのかもしれないが。
物語さえ良ければ、FE漫画の金字塔になれたに違いないのに。惜しいなぁ。
いっそ山田氏にどちらも任せてほしかった。それで駄作になったとしても。
残念な作品である。
ところで、俺はこういう「剣術もの」の漫画を読むと、いつもいつも、強く違和感を覚えることがある。
何と言うべきかなぁ。「刃物をきちんと描かないずるさ」と言うか。わけ分からんな。
剣を中心にしたバトル漫画なんだから、当然ながら戦闘シーンでは剣と剣がぶつかり合うことになる。
その中では味方がピンチになったり、敵が主人公の能力に驚いたりと、様々なドラマが描かれる。
だが俺は、剣と剣の勝負で、そんな事は起こりえない、起こるわけがないと思うのだ。
言うまでも無いが、剣は刃物である。長い刃物である。
刃物は怖い。触れただけで、どんな人間でも肌を切る。
そんな物騒なものを、お互い殺す気で相手にぶつけ合うのである。
そんな戦いで、「やるな貴様」とか「なんという力だ」とか言う余裕があるだろうか?
あるわけがない。ンなこと言ってる間に、どちらかの命が消えているはずなのだ。
要するに、刃物とは、洒落にならない武器なのである。
それは「ピンチ」などという生易しいモンを作れるものではない。「死」一直線だと思うのである。
これが拳と拳の勝負であれば、話は変わってくる。
「強烈な一撃を食らって蹲る」「ボロボロにされても立ち上がる」といった描写も、まぁ不自然ではない。
拳は打撃攻撃だから、連打でもオーラ付きでも一応耐えられる。少なくともそう想像できる。
だが刃物なら? 無理である。何故なら、刃物は洒落にならない「凶器」そのものだからだ。
ブスッと刺し貫けば、死ぬ。あっさり死ぬ。どんな達人であっても死ぬ。
死まで行かなくても、腕や足を落とされたら? 指を切られたら? 目を貫かれたら?
刃物の場合、拳と違い、ピンチは本当に洒落にならないものにしかなり得ないのである。
媒体がゲームであれば、その辺は誤魔化しが効く。
例えばFEなら、剣で何度も攻撃を当てても、死なない限り五体満足で行動できる。
だがそれはあくまで「ゲームだから」という条件が存在しているからのことだ。
漫画であれば、誤魔化せない。洒落にならない刃物の怖さを描かねばならない。
だが漫画なんだから、主人公のピンチや、ボロボロにされても立ち上がるシーンを描かねばならない。
じゃあどうするか? 誤魔化すのである。
本気で斬らない、斬らせない。
顔を攻撃すればいいのに、何故か鎧付きの胴ばかりを攻撃する。
剣を使えばいいのに、何故か足や手で殴って攻撃する。
そもそも刃物なのに、何故か打撃のような効果で吹っ飛ばされる。
こうした「漫画的刃物の怖さの誤魔化し(センス皆無命名)」が、
俺は昔から気になって気になって仕方ないのである。
さっき挙げた名作「ダイの大冒険」でも、この不自然な誤魔化しは当然のように多用されていた。
例えば、ダイが父バラン最強の技ギガブレイクをまともに食らうと言うシーンがある。
バランの剣は「真魔剛竜剣」という最強クラスの剣であり、それを使っての必殺技である。
ダイの体は真っ二つにされて当然、この世から消滅してもおかしくない。
だが実際は、体に「強烈な打撃」が加わっただけだった。鎧や兜がバラバラになったが、それだけだった。
そりゃそうだ、主人公が死ぬわけないし、腕が千切れるわけないし、目が潰れるわけがない。
かくしてダイは気絶するものの、普通に復活し、話は続くのであった。
もう一つ例を挙げると「るろうに剣心」かな。
この漫画も大好きなのだが、誤魔化し部分については非常に不満である。
京都編のボス、志々雄真実の必殺技に「弐の秘剣 紅蓮腕(かいな)」というものがある。
ちなみにこの技はサムスピからの丸パクリで、作者当人も認めている。やれやれだ。
それはいいとして、この技、不自然極まりない。
紅蓮腕は「相手を片手で持ち上げ、手甲に仕込んだ爆薬に剣で着火し、爆発させる」という技だ。
考えてみれば全然技じゃないし、どこが秘剣なのかも分からんが、突っ込み所はそこじゃない。
「何故普通に、剣で刺して殺さないの?」だ。
紅蓮腕を使うには、相手を無防備な状態で手に掴まなくてはならない。
そこまで状況が出来上がってるなら、そのまま心臓を貫けばいいじゃないか。
それで勝負は完全に付く。文句なく、志々雄様の勝ちである。
だが、しない。わざわざ爆発による「打撃」だけで剣心を気絶させ、「ピンチ」を描く。
だって、死んだらそこで連載終わっちまうもん。
当時のジャンプの大黒柱だったのに、そんな事許されるわけがない。いやそれは関係ないか。
るろ剣はバトル面でもよく描けていた作品だと思っているが、やはり刃物漫画は刃物漫画だったのか。
当時も萎えたし、今読み返しても萎える。
はぁ。
断っておくが、別に「とことんリアリティを追及しろ」と言ってるわけじゃない。
漫画なんだから、ぶっ飛んだ派手な必殺技を繰り出したり、一騎当千の凄い奴がいたり、
そんなのは当たり前だ。そういう事を言ってるんじゃない。
ただ、モノには限度があるだろう、と。
刃物漫画における刃物表現の誤魔化しは、俺の許容範囲を超えている。
幾らフィクションでも、作り話でも、その世界なりのリアリティはあるべきだろう。
覇者の剣ではガント(アーマーナイト)はいつも分厚い鎧の胸を攻撃されていた。顔丸出しなのに。
ゲーム本編と同様、セシリアはゼフィールの必殺の一撃を食らったが、昏倒しただけだった。
洒落にならない得物で殺し合いをしてるはずが、洒落にならない結果は起こらない。
真面目に戦ってないのかなぁ? もしかして演劇か何かなのかなぁ?
気持ちが醒めてしまうのである。
はぁ。ンなの気にしてるの俺だけだろうか? やれやれだ。
少年漫画の例しか挙げなかったが、層が上がればもっと刃物がリアルな漫画もあるのかな?
「ベルセルク」はいずれキッチリ読みたいと思ってる。
まぁしかし、キャラの指が乱れ飛んだり目を貫かれた怪我人がゴロゴロいる漫画もどうかと思うけどね。
結局、少年漫画のバトルは拳でやってるのが一番だと思う。それか、能力バトル。
「クッ、なんてパワーだ」「や、やるじゃねーか」と称えあい、戦闘後は仲間に。
誰も死なない、死なせない。死ぬにしても、綺麗に死ぬ。それが漫画。
下手に刃物に触れない方がいいよ。危ないからさ。
はぁやれやれ。
拍手を送る
作家は好きなように作品を書く権利がある。
読者はそれを好きなように読み、感想を語る権利がある。
という考えに則って好きなように書いた。それだけだ。
覇者の剣やるろ剣はは全巻買って読んだし、ついでに言うと売らずに今も保管してる。
これらについて好き放題書くことに躊躇いも恥じらいもない。
斜に構えてりゃ勝ちと思ってるんなら……はぁ。
まぁ笑いたいなら好きなだけ笑えばいいんじゃないの。
俺はここで文章書くのを気に入ってるから誰に何思われても構わんよ。
漫画の刃物の恐さの誤魔化し、共感ですね。
数年前に少し話題になったから知ってるかもしれないけど、シグルイという漫画をオススメします。
日本刀という武器の恐さ、一撃必殺感がパンパじゃないです。
私もるろうに剣心は今でも好きな漫画だけど、シグルイを読んだ後は悪い意味で本当に少年漫画だなと思いました。
緊張感がまるで違いましたね。
>漫画の刃物の恐さの誤魔化し、共感ですね。
漫画は作り話、荒唐無稽で上等、そんなことは百も承知ですが、「フィクションなりのリアリティ」は絶対必要だとも思います。
シグルイ……タイトルは聞いたことありますが、剣術ものだとは知りませんでした。それもリアル寄りですか。なるほど。
お勧めありがとうございます、覚えておきます。
>私もるろうに剣心は今でも好きな漫画だけど、シグルイを読んだ後は悪い意味で本当に少年漫画だなと思いました。
るろ剣は剣術戦闘を描く上での難点(ほぼ相手を殺してしまう)をよく理解していたから、逆刃刀の設定を考えたのかもしれませんね。
逆刃なら一応全力の戦闘を描けますから。更にそこから剣心の過去→不殺の決意 と繋げていったとしたら、見事なもんだと思います。
まぁ「逆刃でもあんな威力で殴ったら相手死ぬわ」てツッコミもよく聞きますがw