大多喜町観光協会 サポーター

大多喜町の良いところを、ジャンルを問わず☆魅力まるごと☆ご紹介します。

サクラ~サクラ♪養老渓谷にサクラ200本植樹

2011年02月27日 | 大多喜町 養老渓谷

養老渓谷温泉郷にサクラ200本が植えられました。 

今春には3割が開花するかもしれませんので、お楽しみに。

これからは、養老渓谷へ紅葉狩り養老渓谷へ桜狩りです

http://www.yorokeikoku.com/

 

 

産経ニュースより

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110226/chb11022620120005-n1.htm

千葉県市原市の養老渓谷温泉で26日、昨年から行われていたサクラの植樹活動が終了したことを受け、記念式典(養老渓谷旅館組合主催)が開かれた。

 同地区では地元住民や観光客らに楽しんでもらおうと、財団法人「日本さくらの会」から提供を受けた9品種のサクラの若木200本が沿道や山の斜面などに植えられた。今春には早くも3割ほどの若木が開花する見込みという。

 記念式典には同市の佐久間隆義市長や同県大多喜町の飯島勝美町長のほか、植樹に携わった地元関係者ら約50人が参加。記念碑の除幕式も行われた。

 満開になれば訪れる人をサクラが出迎えるような光景が見られるといい、同組合の秋葉保雄組合長は「植えて終わりというのではなく、愛情を持ってはぐくんでいきたい。地域の活性化につながれば」と期待を寄せている。


いすみ鉄道 菜の花だより 

2011年02月27日 | 頑張れ!いすみ鉄道

「黄色のじゅうたん」「黄色い列車」といえば、いすみ鉄道です。

もうすぐ やってきますよ! 菜の花めぐり!

菜の花の状況は いすみ鉄道ホームページで更新されています。 

http://www.isumirail.co.jp/

東京駅から特急わかしお号で大原駅まで約70分。

画像はJR東日本様のチラシです。

 

おなじみ昔ながらのローカル線、小湊鉄道五井駅から上総中野駅回りものんびりしていいですよ。

 

掲示板 『うえるかむ大多喜』では、大多喜町、いすみ鉄道関連の話題が満載です。 

http://otakitown-1.bbs.fc2.com/


たけのころっけ! 大多喜「葵の会」

2011年02月26日 | 葵の会 

2月27日は、たけのころっけ!

本日の千葉日報に掲載されました 葵の会さんの「たけのころっけ」です。

大多喜産のたけのこがゴロゴロ入って、さっくり感がたまりません。

一度食べたら、もう一個と、いつもすぐ完売してしまう「たけのころっけ」

 

27日(日)は大多喜城下「二十八市」(にっぱちいち)開催です。10時から15時。

葵の会さん「二十八寄席は、老川小学生が一生懸命に練習に励んでくれているとのこと、とてもうれしいことです。
そしてなんと、タレント渡辺正行さんの紹介で、マジシャンのモッチさんが参加してくださいます。
小学生あり、大学生あり、プロありの面白そうな芝居小屋ができそうです。
もちろん運の良い人は「おまけ」もつきます。

もってけ泥棒てきおもてなしです

<form class="inline_button" action="http://otakitown-1.bbs.fc2.com/" enctype="application/x-www-form-urlencoded" method="post"></form>


募集!いすみ鉄道・ムーミン列車アテンダント及び売店職員

2011年02月26日 | 頑張れ!いすみ鉄道

募集!! 

ムーミン列車アテンダント及び売店職員

以下、いすみ鉄道鳥塚社長のメッセージを転載させていただきます。

 http://isumi.rail.shop-pro.jp/?eid=613743

いすみ鉄道では列車に乗務してお客様へのご案内やサービスを行う「キャビン(客室)アテンダント」を募集します。

いすみ鉄道ではこの春からキハ52を観光列車として運転することを計画していますが、このキャビンアテンダントは、キハ52観光列車を中心に乗務していただくものです。

【職務内容】

列車内でのお客さまへのご案内、乗車券販売及び運賃精算業務、車内販売など

駅構内での物品の販売、観光案内、運賃精算業務

イベントでの物販、いすみ鉄道の宣伝

ドア扱いなどの運転取り扱いは含みません。
総合的に業務についていただきます。アテンダント業務だけではありません。

【勤務日】

アテンダントとしての乗務は土日、祝日及び貸し切り列車運転日

その他、週に1~2日程度の売店勤務

勤務パターンはシフト制による交代勤務です。

【勤務時間】

基本的には日勤での勤務を予定。

8時30分~18時ごろまでの交替制(実質6時間程度、ときどき残業あり)

深夜勤務、宿直はありません。

【募集人員】

2~3名

今の世の中、大変な不景気です。

そんな時代に、いすみ鉄道へ 「ホッ」 としにいらしていただくお客様に良い思い出を持って帰っていただくお手伝いをする仕事です。

単なるパートタイマーとして応募される方は、この仕事は難しいと思います。

職業を通じて自己実現したい方など、サービスに対する目的意識を持った方にぜひご応募いただきたいと思います。

自分が社会に対してどんな形で貢献できるか、そういった域に到達している方に乗務していただければ素晴らしい仕事になると思います。

私は本物志向です。

たかがローカル線の乗務員かもしれませんが、本物の航空会社のキャビンアテンダントに講習していただきますから、そのつもりでご参加ください。

年齢は問いませんが、外見と人間性は重視します。
もちろん、女性だけでなく、イケメンBOYSもウエルカムです。

会社の規定で交通費は片道500円が最大ですが、それでも良いという方は、都内など遠方からの通勤でもかまいません。

我こそは、という皆様、ぜひご応募ください。

※この募集は自社養成乗務員訓練生の募集ではありません。
客室でお客様のお世話をしていただくアテンダント職のパートタイマーです。
お間違えのないようにご注意ください。

本物志向の、いすみ鉄道・鳥塚社長からのメッセージでした。


大多喜高校に うえるかむ 

2011年02月23日 | 大多喜高校の話題 (大高)

あれれ~、ここはどこでしょうか?

千葉県立大多喜高等学校のホームページTOPの画像です。

*よくできた合成写真です。

 もうすぐ春ですね。 

こんなユーモアもある文武両道の高校へ うえるかむ♪

http://www.chiba-c.ed.jp/otaki-h/

大多喜高校は明治33年(1900)4月30日,

千葉県内で3番目に古い県立の旧制中学として開校しました。

教育目標は 至誠純真,進取向上,自主協同

 今年はどんな新入生が入学されますでしょうか? 

郷土愛を育て地域に信頼される新学校のプロジェクト進行中です

↑↑↑ いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅に貼られていました。 

 地域に愛されている証拠です 

 


大多喜城跡(栗山台地区)発掘調査の成果

2011年02月20日 | 本多忠勝 本多忠朝 大多喜城

「大多喜城跡(栗山台地区)発掘調査の成果」のご案内

平成22年10月から11月に実施された大多喜城跡(栗山台地区)発掘調査の成果を調査担当者等から発表していただきます。
また、同地区から発掘された出土品も展示します。


1.主 催  千葉県立中央博物館 大多喜城分館

2.日 時  平成23年3月5日(土) 13時30分~15時30分

3.会 場  大多喜城分館 研修館 

        (いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅より徒歩15分)

4.講 演
        講師 寺門義範氏(大多喜町教育委員会発掘調査担当者)
        講師 小高春雄氏(千葉県教育振興財団上席研究員)

5.定 員  40名 (参加費無料)

6.申込み・問合せ  大多喜城分館 ℡0470-82-3007

 

広報おおたき2011年12月号P5より(下の画像)

 

 

こんなHPも見つけちゃった すごいですよ  はたぼーさんの『平八郎軍艦』

 http://www5d.biglobe.ne.jp/~hatabo/index.html

近世大多喜城探訪  中世大多喜城  

 

 


2月27日(日)大多喜城下は二十八市(にっぱちいち) 

2011年02月17日 | 葵の会 

~大多喜城下も元気です~葵の会です~

http://blog.goo.ne.jp/aoi20090302

2月27日(日)、大多喜城下商店街で、葵の会が恒例の二十八市を開催いたします。

老川小学校の生徒さんによる落語や大学生のジャグリング、漫才もある二十八寄席。

体験コーナーは「雪うさぎ作り」呈茶・紙芝居、もちろん大好評「たけのころっけ・お団子」も。 10時から15時までです。

お待ちしています!!


小説 本多忠朝と伊三 26

2011年02月16日 | ☆おおたき観光協会大河ドラマ 本多忠朝

3月25日(金)~4月10日(日)18:00~22:00、千葉県立中央博物館大多喜城分館では、大多喜城周辺の桜の開花に併せて天守閣のライトアップを行います。 夜空に浮かびあがる大多喜城と、夜桜を見物しに来てみませんか。

『本多忠勝・忠朝を大河ドラマに』勝手に応援団、

市川市在住・久我原さんの妄想の入った小説で~す

第2部  忠朝と伊三 26

これまでのお話 1~25 は コチラ

 風邪で寝込んでしまった伊三の枕元でホリベエが心配そうにその顔を覗き込んでいる。鼻がつまっているせいか、伊三は大口を開けて、ピーピーと妙な寝息をたてている。
「オトウ、ダイジョウブカ?」
 伊三の苦しそうな寝顔を見ながら、ホリベエは独り言を言った。
 その独り言が聞こえたかのように、伊三はゆっくりと目を開いた。
「ああ、ホリベエか。」
と言うと、口を開けたまま、ホリベエの顔をぼうっと見ている。
「オトウ、ダイジョウブカ?」
 今度は独り言ではなく、伊三に問いかけた。
「ああ。のどがひりひりする。水を持ってきてくれ。」
 ホリベエは土間に行き、水がめから水を汲んできた。
「ハイヨ。ミズ。」
 伊三は水を一気に飲み干した。
「ああ、ありがとう。ふう、楽になった。でもまだ頭がくらくらするな。もう少し寝るから一人にしてくれ。」
「オヤスミナサイ。」
 ホリベエが頭を下げると、伊三はまたピーピーと言いながら再び眠り始めた。
 浅い眠りであった。「・・・ホリベエさん出かけるよ・・・・」、というサキの声を聞いたような気がした。伊三にはそれが夢の中なのか、現実のサキの声なのかは良くわからなかったが、どうやらサキとホリベエは二人でどこかに出かけたようだ。一人っきりの家の静けさの中で伊三はどのくらい眠っただろうか、、、、

「伊三、伊三。」
 誰か、女の声が呼びかけてくる。
「ああ、サキか?もう帰ってきたのか?」
 それにしても、いつもはオトウと言うのに伊三と呼び捨てにしたことに違和感を覚えた。ぼんやりとした頭の中で、(ちがうかお客かな?)と思っていると、また同じ声が呼びかけてきた。
「伊三、これで良いか?」
 それは女の声ではなかった。子供の声だ。
「これならもっとやさしいだろ。」
 目の前には少年時代の忠朝が『伊三』と書いてある紙を伊三に向かって突き出している。忠朝の横には忠勝が座っている。ああ、ここは大多喜城のお屋敷のお庭だと気がつくと、伊三は、ひれ伏して泣いた。そして、ありがとうございます、ありがとうございます、と繰り返している。すると忠勝がいきなり刀をぬいて一喝した。
「伊三!泣くな!そのようなことで、忠朝の家来になることができると思うか?」
「もうしわけねえ。若様はおらがお守りします。」
 顔を上げると、忠勝は悲しそうな顔をしている。
「伊三、忠朝のことを頼むぞ。忠朝を助けてやってくれい。」
「へい。命がけでお守りします。」
と頭を下げると、今度は聞きなれた忠朝の声が聞こえた。
「大げさなことを言うやつよ。伊三、死ぬなよ。わしは今宵の戦で果てるやもしれんが、お前は死んではならん。わしが死んだ後の大多喜はお前に任せたぞ。」
 再び、顔を上げると、そこには成人した現在の忠朝が陣羽織をまとって床几に腰かけている。空には星が輝いている。これからどこかに夜襲をするつもりらしい。
「殿さま、おれも戦う。殿さまをお守りするんだ。」
 忠朝がふふと笑うと、
「よし、では出撃じゃあ!」
と命令した。えいえいおおと、押し出してきたのは、国吉で働く農民仲間だった。
「かまえい。・・・撃てえっ!」
 組頭の長田の号令に答えて、戦いの火ぶたが切られた。と、言っても放たれたのは銃弾ではなかった。農民仲間は普段の仕事着のままで、一斉に石を投げ始めた。その先にいたのは、何と岩和田の漁師仲間で、同じように石を投げ返してくる。その先頭にはなぜか鎧を付けた名主の茂平が、
「負けるな。負けるな。」
と号令を下している。伊三は驚いて、
「やめろ、やめろ。」
と国吉農民隊と岩和田漁師隊の間に走り出した。
「やめろ。なんで、お前らが喧嘩するんだ。」
 茂平が答えた。
「おめえを取り戻しに来たんだ。」
 伊三は茂平に向かって言った。
「おれはもう岩和田には帰れねえ。殿さまの家来になったんだ。」
 気付くと、伊三の腰には刀が差してある。
「やめろおおおお。」
と、その刀を抜くとその重みに伊三は右に左にふらふらし、しまいには前のめりに倒れた。倒れた伊三の尻をだれかが蹴飛ばした。
「いてええ。」
 伊三が尻を押さえて立ち上がるとそこには幼い忠朝が、
「しっかりせえ、しっかりせえ。」
と、あかんべえをしている。
「若様、なにすんだ。」
 伊三が忠朝に向かって手を伸ばそうとすると、あかんべえをする忠朝が誰かに首根っこを掴まれ宙に浮き、足をじたばたし始めた。忠朝をぶら下げているのは父親の忠勝である。片手で忠朝をぶら下げたその形相はやはり悲しそうであった。
「伊三、忠朝のこと、頼んだぞ。忠朝を助けてやってくれ。」
「殿さま、お任せ下さい。」
「頼んだぞ、、頼んだぞ、、、頼んだぞ、、」
 忠勝の声がだんだんと遠ざかっていく。伊三はゆっくりと目を開けた。
「夢か。」
 何とも脈絡のない夢だったが、妙に忠勝の悲しげな顔が気になった。のどがひりつく。
「サキ、サキ。」
 呼んでみたが返事はない。伊三は起き上がろうとしたが、力が入らずに再び眠りに付いてしまった。

 それから、どのくらいたっただろうか。香ばしいにおいに伊三は目を覚ました。
 ゆっくりと体を起こすとサキとホリベエの後ろ姿が見えた。
「サキ、水をくれ。」
「うん?おとう、起きたか。ちょっと待ってくれ。」
 サキは伊三の方を振り返らずにホリベエに何か言うと、ホリベエが立ち上がり水がめから水を汲んできた。
「オトウ、ミズ。」
「ああ、ありがとう。」
 伊三はホリベエに助けられ、上半身を起して水を飲みほすと、
「ふうううう、、」
とうなった。
 サキは振り返らずに伊三に話しかけた。
「おとう、腹減ったろ。ホリベエさんと一緒に魚釣ってきたから、いっしょに食うべ。」
 そうか、香ばしいにおいがするかと思ったら、魚を焼いていたのか。去年の秋、米の収穫が終わり時間に余裕ができると、ホリベエは長田から釣りを教えてもらった。大多喜と国吉をまるで蛇のようにくねくねと流れる夷隅川は大多喜城の天然の堀の役割をしている、と同時に住民にとっては貴重な水資源であり、そこから捕れる魚も重要な栄養源となっていた。
「このごろ、ホリベエさんもだいぶ釣れるようになってきたよ。今日は、ホリベエさんの勝ちだ。」
 釣りを始めたころは、サキの方がよく釣っていたが、コツを覚えたのか運が良いのか、近頃はホリベエの方が多くの魚を釣るようになっていた。
「ごほっ、ごほ。」
 伊三はせき込んだ。
「いや、腹は減ったが、なんとなく食べるのがおっくうだ。」
 サキは立ち上がり、伊三のところにやってきた。
「おとう、なんか食わねえとよくなんねえぞ。そんなら、おかゆでも作るか。」
「ああ、頼む。」
 伊三はおっくそうに、横になり、
「ピー、ピー。」
と、あの不思議な寝息を立てて眠ってしまった。
「ピー、ピー。」
 ホリベエが伊三の寝息をまねるとサキは口を押さえて、くくくくっと笑った。
「オトウ、ダイジョウブカ?」
「うん、寝てれば治ると思うんだけど、おとうが風邪をひくなんて珍しいな。」
「メズラシイ?」
「うん、おとうが風邪で寝込んだことなんか、なかったと思うんだけど。」
「オトウ、カワイソウ。」
「そうだな。おとなしくしていると気味悪い。早く元気になるといいな。」
「オトウ、ゲンキ、サキ、オラ、シアワセ。」
「そうだね。お、焼けた、焼けた。ホリベエさん、食べよう。」
 二人はとれたての川魚を食べ始めた。
「うんめえのにな。」
 サキの言葉に答えるように伊三のピーピーが突然止まり、グフッと言って寝がえりを打った。

 その夜、伊三はまた夢を見た。
 畳を敷いた広い部屋の中央に伊三が座っている。その周りを六人の男が車座に座っている。伊三の目の前には本多忠勝と忠朝が、忠朝の左に、定賢、長田、岩和田の茂平、大宮寺の和尚の順番でぐるりと伊三を取り囲んでいる。
「伊三、忠朝の事、頼んだぞ。助けてやってくれ。守ってやってくれ。」
「父上、何を申されます。伊三はここで百姓になりました。家来にはいたしません。」
「忠朝!わかったような事を言うな!お前は伊三の力に気づいておらん。」
(おれの力?何の話だろう?)
 みんなはおれを取り囲んで何の相談をしているのだろうと考えた。
 昨日から伊三はほとんど眠っているが、その時間が長いせいかほとんどが浅い眠りで、夢を見ては目覚め、夢と現実の区別がつかなくなってきている。この夢も伊三はすっかり、風邪が治って、現実のことだとおもっている。
「殿さま、そいつは勘弁して下せえ。早く岩和田に戻してやって下せえ。」
 そう言ったのは茂平であった。
(なんで茂平さんがここにいるんだろう。)
 そう、聞こうと思っても伊三の口はパクパクするだけで、声が出ない。
(あれ、風邪のせいで声が出なくなっちまった。)
「なあ、和尚もそう思うだろ?」
 茂平に問いかけられた、大宮寺の和尚は、それには答えず、ニコニコしながら、
「伊三、良かったな。立派な侍になれて。」
 伊三は自分の着ているものを見ると、忠朝や忠古の様な立派なものではないが、袴をはいて、脇差を差している。
(ありゃ、組頭みてえな格好だな。)
「和尚、何をいう!伊三がいなくなってから、不漁続きだ。おまけに嵐や津波が来てろくなことがない。」
「茂平さん、大丈夫だ。伊三が殿さまになって、わしらを助けてくれる。」
 忠朝は気色ばんだ。
「何?伊三が殿さまになる?どういうことだ?」
「いやいや、わしも若いころはそんな夢を見たものです。伊三がその夢をかなえてくれる。」
「聞き捨てならん!」
 忠朝が脇差に手をかけると、
「坊主、いい加減にせい。」
と、忠勝のごつごつした手が忠朝のほおをつまんだ。
「いててて、、、」
「和尚、すまんな。こ奴、また酒を飲んでいる。」
「とにかく、伊三を帰してください。」
 茂平が忠朝に向かって土下座をしている。嘆願する茂平に、長田が怒鳴りつけた。
「茂平!何度言ったらわかるんだ。伊三は万喜原の新田開発になくてはならん男だ。帰すわけにはいかん。」
「勝手なことをいうなあ。漁師が田んぼで働けるわけねえべ。」
「勝手はおぬしじゃ。百姓が海に出られるか。定賢様、何とか言ってやってください。」
「伊三は出家する。わしの弟子になったんじゃ。百姓でも、漁師でも、侍でもない。伊三は僧侶になりたいのじゃ。」
(なんだ、どうなってんだ。おれはどうすりゃいいんだ。でも、坊さんにだけはなりたくねえ。)
 伊三は定賢に向かって口をパクパクさせたが、定賢は微笑みながらうなずいた。
「そうか、そうか、そんなに出家したいのか。」
 ちがうちがう、と思っていると。忠朝が立ち上がった。
「ええい、静まれ!伊三!どうするつもりだ!」
(どうするつもりだって、、、)
「岩和田に帰ってこい。」
「伊三、出世して殿さまになるんじゃ。」
「万喜原の事はお前の働きにかかっているぞ。」
「出家して立派な坊さんになれ。」
「忠朝を助けてやってくれ。守ってくれ。」
「伊三!どうするんだ?」
 六人の男たちに同時に言われて、伊三は混乱した。すると、その六人の顔がゆらりと歪むと、目の前が真っ暗になった。

「あんたあ、あんたあ、、、、、」
 どのくらいの時間がたっただろうか、だれかが自分の事を呼んでいる。
「あんたあ、サキはどこ?」
「キヨ!」
 伊三に呼びかけているのは、亡くなったはずの女房、キヨである。
「おまえ、、どうして、、」
「ああ、やっと起きた。いやな夢での見てたのかい?うなされていたよ。」
「やはり、夢か。ああ、なんだか、頭がくらくらする。」
 キヨは伊三の額に手を当てた。
「まだ、熱があるねえ。サキはどこに行ったの?おとうが寝込んでいるのに、ちゃんと面倒を見てやらなきゃだめじゃないか。」
 伊三はキヨの手を握った。冷たい手だ。
「なんだ、お前随分手が冷たいな。」
「永いこと、海の底にいたからねえ。」
「そうか、、すまねえ。助けてやれなかった。」
「いいんだよ。あんたのせいじゃない。」
「すまねえ。うう、、、」
 伊三が泣きだすと、
「泣かないで。それよりも、サキの事お願いしますよ。」
 キヨは立ち上がって、伊三に背を向けた。
「キヨ、行かないでくれ。」
 伊三の呼びかけに振り向いたのは、キヨではなくサキだった。
「サキ!キヨはどこ行った。」
「ああ、おかさんなら、畑に大根を取りに行ったよ。」
 そう言うサキの姿はゆらりと揺れると消えてしまった。
「サキ!キヨ!どこに行った。おれを一人にしないでくれ。」
 伊三は一人の暗闇の中で泣いた。

「あんた、あんた。」
 しばらくすると、またキヨが呼びかけてきた。うっすらと目を開くと、キヨが心配そうに自分のことを見ている。
「キヨ、戻ってきてくれたのか。」
 伊三は起き上がり、キヨに抱きついた。
「おとう、やめろ、なにすんだ。」
 ハッとして、顔を見るとそれはキヨではなくサキだった。
「おとう、随分うなされていたけど、おかさんの夢でも見てたのか?」
「サ、サキか。夢だったのか。」
「いきなり、抱きついてきて、おらの事をおかさんと間違えたな。」
「ああ、すまねえ。」
 伊三はあらためて思った。サキはキヨに似てきた。キヨが生きていれば、きっと姉妹のように見えるだろうと。
「おとう、腹減ってねえか?二晩もねっぱなしで水しか飲んでねえんじゃ、元気にならねえぞ。お粥作ったから。」
 サキはかまどから粥をよそって持ってきた。
「きのう、ホリベエさんが釣った魚の身をほぐして入れてみた。」
 伊三は粥を一口すすり、
「うめえ。」
と舌なめずりをした。何を思ったか、伊三の目から一筋の涙がこぼれた。
 サキとホリベエは顔を見合わせた。
「こんなに、うめえ粥は初めて食った。うめえ、うめえ。」   

久我原さんの小説は、まだまだ続くよっ


大多喜高校へ寄贈

2011年02月13日 | 大多喜高校の話題 (大高)

 大多喜高校へ寄贈

大多喜高校の卒業生でこれから1人暮らしを始める方々のためのガイドブックが宅建協会千葉支局長さんより200冊寄贈されました。

○こんなに変わる!実家→一人暮らし ○部屋探しの流れ  ○賃貸借契約の基礎知識  ○金銭管理の基礎知識  ○生活マナーの基礎知識 ○座談会一人暮らしの先輩に聞いてみよう  ○こんなときどうする!?

生徒のみなさん有効にご利用ください。

支局長さんありがとうございました。大多喜高等学校職員、生徒、PTA

 


千葉教育大賞表彰式

2011年02月02日 | 大多喜高校の話題 (大高)

おめでとうございます♪
千葉日報さんの記事からお借りしま~す\(^o^)/
下をクリックすると写真もご覧いただけます

http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/politics_economy_kiji.php?i=nesp1296523741

「地域活動率先」と評価
大多喜高など4団体表彰 千葉教育大賞

2011年02月01日10時29分



子どもや若者への優れた自立支援教育活動を顕彰するため千葉日報社が創設した「千葉教育大賞」の第3回表彰式が31日、千葉市中央区の三井ガーデンホテル千葉で行われ、大賞と準大賞、特別賞を受賞した4団体の代表者に表彰盾と賞金が贈られた。

 表彰式には受賞者や関係者、選考委員会委員と後援団体関係者ら約30人が出席した。

 生徒の半数が利用する鉄道が廃止になるかもしれないという状況下で、「地元の足を守れ」と始めた活動が大賞に輝いた県立大多喜高校の加藤茂範校長は「駅舎の清掃や列車内での演劇、演奏など取り組みに派手さはないが、活動を取り上げてくれたことで励みになった。春には沿線に菜の花が咲くので、ぜひ来てください」と喜びを語った。

 宮本みち子選考委員長(放送大学教授)は「応募書類を読み、プレゼンテーションを聴いて厳正に審査をした。大多喜高の生徒たちは直面する課題に自ら立ち上がり、その活動が地域に広がった。こうした取り組みが評価された」と講評した。


本多忠勝と本多忠朝

本多忠勝没後400年記念≪動画≫ 制作:いすみ鉄道応援団 写真はいすみ鉄道応援団、戦国画は福田彰宏さん、音楽は、moka(モカ)さんの「ロボット」。大多喜城へは、世界で唯一のムーミン列車・いすみ鉄道をご利用ください。   

大多喜城讃歌

大多喜城讃歌   作詞 尾本信平  作曲 市角源一 ≪1≫ 世は戦国の 房総に    武田や正木の 根古屋(ネゴヤ)城   万喜(マンギ)の土岐(ドキ)と 幾度か   干戈(カンカ)交へし 刈谷原   ああ夢遠し 大多喜城   鐘の音何処 無縁堂 ≪2≫ 三河の本多 忠勝は   徳川勢の 四天王   里見に備へ 舞鶴(ブカク)城   夕陽きらめく 天守閣   ああ夢遠し 大多喜城   冑の絵姿(スガタ) 今に見る ≪3≫ 慶長秋に ロドリゴは   ルソンを出でて 岩和田に   漂着難破 忠朝(タダトモ)の   なさけは世界に 伝はりぬ   ああ夢遠し 大多喜城   支倉(ハセクラ)ローマの 縁かな ≪4≫ 天下を分つ 関ヶ原   大阪冬や 夏の陣   忠朝あはれ 討死す   苔むす墓石(ハカ)や 良玄寺   ああ夢遠し 大多喜城   名将ここに 眠れるか ≪5≫ 京洛の秋 風寒し   薩長土肥か 徳川か   城主の老中 正質(マサタダ)は   幕軍率いて 鳥羽伏見   ああ夢遠し 大多喜城   調練励む 民人も ≪6≫ 昔を偲ぶ 大井戸や   空壕(カラボリ)跡も 草しげし   若殿輩(ワカトノバラ)も 此の城門(モン)を   立ち出てたらむ 花吹雪    ああ夢遠し 大多喜城   影こそ映れ 御禁止(オトメ)川

大多喜町観光本陣(この記事は常時TOPにあります)

大多喜町大多喜270-1(いすみ鉄道大多喜駅前) 電話 0470-80-1146(代)  FAX 0470-82-6860 ○開館時間 午前9時から午後5時 ○休館日 毎週月曜日(祝日等の場合は翌日)及び12月29日から1月3日 〇貸し自転車、人力車あり