0.序章、他愛無い遊び…
それは突然検索エンジンに載った。
「今日、古池百合子を狙撃しました、なう」
それと同時にYoutubeのアドレスが添付されていた。
それを開いてみると、街頭演説をしている古池百合子の首筋にレーザーマーカーが写っていた。右下にタイムカウントが始まり、5秒で止まる。
「暗殺成功」の字幕が出る。
「なんだ!遊びか!ばぁ〜か!」
とは言うものの、まぁ腹の立つ事をほざく政治家には、やってみようか?と思う。
何とはなれば、近年レーザーLEDによるレーザー光線は、ポインターやレーザ墨付けなどの機械、また秋月電子のレーザーユニットなど山ほどある。
そして、ビデオレコーダーがあれば一応揃った事となる。
嫌いな「痴れ者ズ」や「錬舫」などの、馬鹿丸出しで利口なつもりの寝言をほざく馬鹿には集中攻撃があった。
ツイッターでは、ハッシュタグで「#ゴルゴじゅうぞう」が出てきて、一日十万を越える投稿があった日もある。
ちょっとした「祭り」だった。
だが、警視庁は真面目に、その投稿者のIPを確認して、来たるべき日の来ない事を祈りながら準備を進めた。
1.発端。馬鹿の勘違い。
当時古池百合子は、失脚した錬舫と同じ狂犬政治を行った。
先ず、オリンピックのキャラクター選択も進まず、更には、細かい会場選びも遅れていた。
「ポンコツ群団」トミファーは、その無能を晒していてた。
古池は、最初から都知事の奥の手を出しまくった、東京オリンピック宝くじを発行したのもその一つだ。
古池の「都民の意見をじっくり聞く」と言う「ボケ老人」そのものパーな、決断というか思考放棄は、当初の3兆円から倍増すると分かってきた。
その時点で都民は、これはとんでもない無能だと分かり始め、その動きに恐怖した。
その一方で、古池に擦り寄るゴキブリの群れがあった。
マスゴミである。
古池持ち上げが、失脚した錬舫と緡死ん盗を置き去りにして急速に進んだ。
これが全ての始まりだった。
古池の足を引っ張る為に与党は自民党は動かなかったが「ある意味の忖度」をする存在も居り、まぁ「個人的に憤って」の事が多く、到底「忖度」ではないが、古池攻撃を進めていた。
その中で一番爆発したのが、斉藤伊礼奈狙いの細工だった。
ご存知パンツを被って、マリファナを合法化という、まぁ捕まった元バカ女優によく似た馬鹿だった。
それを狙って、この馬鹿女に罠を仕掛けた奴が居た。
彼のやった事は細かすぎた点でちょっと残念だったが、彼は斉藤伊礼奈のパンツ?ショーツ?パンティー?の股間の二枚重ねの所に空間が存在する、そこに極薄のマリファナを入れたパケを入れ込んで置いたのだ。
マリファナなどの麻薬をやる奴は注意力が極めて落ちる、日常生活の判断も悪い。それを狙ってのスキャンダルを仕込んだのだ。
色々面倒くさい手を使ってタレコミをして、一応麻取りが動いた。
警視庁が動くと「政治的問題が大きかった」し、何より「都知事の率いる会派」である。
到底捜査できない。だから国の機関である麻取り(麻薬取締官)が出てきたのだが、その様子を仕掛けた本人が撮影していた。
正確に言うと、ありとあらゆる所に無線LAN接続の盗撮カメラが配置され、捜査も全部録画されていた。
麻薬取締官は往々にして警察官とは見た感じが違う。彼らは、工場の工員のような作業着を着ていた。
「斉藤伊礼奈さん?一応トミファーの斉藤伊礼奈さんで宜しいですか?一応、儀礼みたいな身元確認は省きますが、それで宜しいですか?」
するとベッドに座っている斉藤伊礼奈は睨みつけるように麻薬取締官の今井を見た。
「私は都議会議員よ!」
「麻薬所持の権限はありません」
「こんなものは知りません」
「それを、ハイそうですか、では我々の仕事は開店休業です。取り敢えず、入手元は何処なんですか?それと、ココへの引っ越しは何時ですか?」
そう尋問している今井に、部下の中村がやってきて耳打ちをした。
「どうも、何回も洗っているようで、使用する為のものではないと思われるそうです」
「どうして分かる?」
「包装しているパケのビニールが、妙にしっかり密封されています。ヤクザやチンピラは、そこまでしません。まぁ調査中で終わらせた方が…」
「それを決めるのは俺だ…」
「あ…すみません、出過ぎました…」
じろりと中村を睨んだ今井だが、吐息を吐くと、
「まぁそのセンだな…。一応、都知事殿と警視庁に貸しを作ると言う事で…」
「では、そのように…」
「ああ、進めてくれ…、御通告は、俺がやる…」
そう言って、中村を送り出した今井は、また深く溜息をついて、膝を曲げて斉藤伊礼奈に視高を合わせた。
斉藤伊礼奈は今井の目を睨んでいた。
「これも仕事でね…、まぁ所持していると通常問答無用でしょっ引くんだが、今回、『お立場』と『役職』と『後見の力』があって『通常』は無い。論拠としては、似た様なパンティー?ショーツ?パンツ?何て言うか今知らないけど、それに仕込まれたマリファナは使用する意図が見えないんだ。だから、今回は、その辺を調べるのが先にして一応、後見役に、御忠告を申し上げるって所で終わりかな?我々が『忖度』するのは、あまりないんだが、まぁ時が時でもあり、都知事が、まぁそうだから、今回は、身内にお願いする形にしましょう。」
だが斉藤伊礼奈はキンキンに頭に来ているようだった。
「何を勘違いしているかしらないが、これは『例外的』行為であり、本来はしょっ引くんだぞ。日本ではマリファナは所持だけでもお縄なんだよ。」
そう言うと今井は携帯電話をかけた。
「西北管理官、今回は…、ハイ、報告は受けました、…、ハイ、そちらの方も、…、ハイ、それでは訓戒のみで…と言う事で…、ハイ、作文は、取り敢えず、何処までやるかですね…。ハイ、ハイ、分かりました、後は、帰ってからと言う事で…。」
斉藤伊礼奈は、今も何も言わず睨んでいる。
「上のラインでも、今回は、誰かの罠の可能性を最大限に考慮する事が決定した…。だが、身辺、行動、発言には厳重に『ご注意』を!この捜査もヘタすれば、私も首が飛ぶんで、まぁ都議会議員で居る間に妙な陰謀に引っかからないように!お・ね・が・いしますよ。」
と言うと、鑑識作業をしている麻薬取締官チームに、
「取り敢えず、写真と、ヤバそうなブツ以外は、今回は無しだ。変な物を見つけても『忖度』しろ!さっさと帰るぞ!こんな所!」
今井は、麻薬取締官となって初めて「適当な捜査」をした。
古池の異常な行動は、実は都庁、政府、その他関係者にストレスを貯める事はあっても、薄める事は無かった。
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