厚生労働省は今の所インフルエンザの数を数えるのに一生懸命で、Forthには更新があったりなかったりする。
正直厚生労働省の情報はかなり古い。
一番問題なのは、エボラ出血熱の所の報告は2014年以降行われていない。
だが一番大きな感染は2014〜2015までの西アフリカでの感染である。
WHOは、感染発生後、いち早く現場に到着したが、この時、マリ共和国に戻ったリビア傭兵の行動を抑えこむのに必死なフランス軍(主に外人部隊)の臨検などで、その動きを抑えられる結果となり、エボラの感染をただ見ているだけの醜態を晒した。
だが問題を起こしたのはフランスの対応の遅さ、また、いまだに植民地支配程度の搾取をしており、凡そ宗主国としての面子、実態の有る行政行動が殆んど行われていない事がハッキリした。
今回のエボラ出血熱は、1年のスパンで荒れ狂い、28,616以上の感染例、死亡者数はおそらく11,310人より多いだろうとされている。
死亡率は39.5%
今回の感染爆発は、予てよりエボラは、コンゴ、ウガンダ、スーダン、ガボンなどの中央から東アフリカに一般的に発生するものでした。
以下の発生状況が、これまでの感染例でした。
発生年 | 国名 | 症例数 | 死亡者数 | 致命率 |
2012 | コンゴ民主共和国 | 57 | 29 | 51% |
2012 | ウガンダ | 7 | 4 | 57% |
2012 | ウガンダ | 24 | 17 | 71% |
2011 | ウガンダ | 1 | 1 | 100% |
2008 | コンゴ民主共和国 | 32 | 14 | 44% |
2007 | ウガンダ | 149 | 37 | 25% |
2007 | コンゴ民主共和国 | 264 | 187 | 71% |
2005 | コンゴ | 12 | 10 | 83% |
2004 | スーダン | 17 | 7 | 41% |
2003 | コンゴ | 35 | 29 | 83% |
2003 | コンゴ | 143 | 128 | 90% |
2001-2002 | コンゴ | 59 | 44 | 75% |
2001-2002 | ガボン | 65 | 53 | 82% |
2000 | ウガンダ | 425 | 224 | 53% |
1996 | 南アフリカ | 1 | 1 | 100% |
(ガボンからの輸入症例) | ||||
1996 | ガボン | 60 | 45 | 75% |
1996 | ガボン | 31 | 21 | 68% |
1995 | コンゴ民主共和国 | 315 | 254 | 81% |
1994 | コートジボワール | 1 | 0 | 0% |
1994 | ガボン | 52 | 31 | 60% |
1979 | スーダン | 34 | 22 | 65% |
1977 | コンゴ民主共和国 | 1 | 1 | 100% |
1976 | スーダン | 284 | 151 | 53% |
1976 | コンゴ民主共和国 | 318 | 280 | 88% |
2000年のウガンダの大量感染が起きた時は、やはり国情の悪化が基礎としてありました。
乗機に有る通りで、感染数2387例、死亡者数1590人、通算死亡率0.666と言う笑えない数字です。
今回の西アフリカの愚行で感染例で10倍、死亡者数は8倍となり、死亡率は下がりました。
これは感染症の一般的傾向で、感染症は、ある程度広がると感染性と死亡率が減少する方向に向かいます。
WHOの報告書では2013年12月26日に感染し2日後死亡したギニアの例が出され、これは蝙蝠による感染と推測していますが、その推測は、ありきたりで信用に値しないものです。
何故なら、蝙蝠が媒介動物というのは、今までの経験上、面倒な感染症は蝙蝠が持っています。
狂犬病もそうで、宿主は蝙蝠です。狂犬病は蝙蝠の中で増えますが、蝙蝠に狂犬病の症状発生しません。
何か感染経路がない場合、必ず蝙蝠が犯人にされます。
今までの感染症の中で「唯一絶滅可能」だった「天然痘」は人間と犬しか感染しませんでした。
ただ急に降って湧いたように、2000キロの距離を移動するのが蝙蝠だったと言うのは無理が有ります。
上記グラフはWHOのそれで、横軸が週、縦軸が1週間毎の感染者数です。
総じて流行のピークは15週から35週のスパンで終了しています。
これは自然にそうなるというより、関係者が扱いに慣れていると言う事で、
感染者の医療関係者比率はピークを示す頃の後まで増加します。
感染者は発生したギニアではなく、シェラレオネ、リビエラなどの順で発生しています。
この感染爆発はギニア内部に押さえ込めるかどうか?が一つの壁で、
それを越えた時点で、かつて無い感染爆発となるの約束されたようなもので、
フランス御自慢のパスツール研究所は面目を失ったのです。
発生者数と人口密度のグラフがですが、これは感染症が広がる教科書的状況が出されており、
つまり宗主国のフランスは感染症対策能力は無い事を示しています。
このレポートではギニア、シェラレオネ、リビエラの三カ国にのみ目を向けていますが、
トーゴ、コートジボアール、ベナン、ガーナなどでも感染が若干あり、これが綺麗にフランスが宗主国をしていました。
エボラ出血熱の爆発的発生は、植民地主義経済を今だに続けようとした旧大国の統治能力が、無くなった事を意味しています。
そして、この地域にはWHOや日本の長崎大学熱帯医療研究室、富士フィルムメディカルが出かけています。
WHOの関係者は現地にてウイルスを分離し、ワクチンを作成し、それを摂取し、抗体を作るのに成功した模様です。
今、WHOはワクチン製作の為に感染後治癒した女性の母乳を集めるなどの活動を行い、次の感染爆発を抑える為の活動に従事しております。
またWHOの対策薬の一つに富士フィルムメディカルの「アビガン」が入っています。
さて、一応Google翻訳で2時間ぐらいで資料を上げましたが、こういうの、著作権が入るのでしょうか?
でもWHOほどの情報を提供する所は無い様です。